むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 日経が4万円突破のニュースを見て思う

    このところ、コロナやインフルエンザの患者さんはずいぶん減ってきました。発熱患者さんはパラパラ来院されますが、先月の半分くらいでしょうか。お陰で少し楽になるかと思いきや、午前の診療は1時ぐらいまでかかり、大急ぎで訪問診療に出て、もどってきたら午後の診療が6時までほとんどノンストップです。タイミングによっては待ち時間が長くなったようで、すいませんでした。お一人お一人できるだけ心配事を解決して帰っていただきたいので、どうしても時間がかかります。

    新聞によると、日経平均が4万円を突破し最高値を更新したそうです。私はNISAなどやっていないので関係ありません。以前は株式が面白くてずいぶん勉強したり実践したのですが、株をしていると日々の値動きが気になって仕事に集中できないのでだいぶ前に止めました。その経験からいうと、新高値を更新した状態は恐怖心がある一方で、ほとんど全員が含み益状態で誰も損をしていないという特殊な状況なのです。このときの心理は、せっかく儲かっているから売らない。もっと上がるのを待つ。そうすると、売る人が少なく買いたい人が多い状態が続き更に値が上がることになります。では、どこでピークを迎えて下りに入るか。それは素人にはわかりようのないものです。

    ヘッジファンドや大口の投資会社は今はAIを使った自動売買をしています。一定のアルゴリズムで条件に従って売り買いをしています。下がると判断したら零点何秒かの一瞬に大量の売りを出します。その判断の速さだけでなく、今投資会社が追求しているのはコンピュータがネット注文を出したあと、ネット回線を通じて証券会社のホストコンピュータまで届く時間を競っています。実際にどうしているかは先日新聞に乗っていました。なんと、証券会社のホストコンピュータの近くに自分の会社を引っ越す、だそうです。ネットを通して世界は一瞬にしてつながる今の世の中ですが、1秒の何十分の1のタッチの差で負けないように物理的な距離を縮めているのです。それに対抗して個人投資家が太刀打ちできるはずありません。値下がりが始まったら驚くべき速さで下がっていき、ほとんどの個人投資家は損することになっています。不思議な個人投資家の心理。利益が出ているときに売らず、損が出たときに慌てて売る。AIはその裏をかいてくるのです。株は余剰資金で楽しむ程度にしましょう。

     

    当院前の街路樹はバッサリと剪定してもらって明るくなりました。クリニックの屋根にソーラーパネルが見えてます