むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • めまいの患者さんが増えてます

    短い2月はあっという間に過ぎ3月になりました。たしか2月は逃げる、3月は去るといいますね。年度末で確定申告もあるし、会社によっては決算もあるし、急に転勤が決まったという人もいます。先週は大学入試、今日は公立高校の卒業式でした。慌ただしい日々です。その影響なのか、クリニックは若干暇でした。ただ、暑かったり寒かったり季節の変わり目で体調がすぐれない人も多いし、花粉症が本格的に始まってきつくなってきた人もいます。

    なかでも、今日目立ったのがめまいの患者さんです。朝起きようとしたらグラグラっとめまいがした、みたいな感じです。通常寝返りで起こるめまいは良性発作性頭位めまいといい、内耳の三半規管に耳石がひっかかったときに起こります。少し気持ち悪いのを我慢してそのまま右、左と寝返りすると引っかかっていた耳石が外れて、うまくいくとそれだけで治ります。正しいめまい体操の仕方はYouTubeで「Epley法」と検索してみてください。簡単ですので、すぐに真似できます。

    ただ、この時期暑さ寒さで起こるめまいは自律神経の症状ではないかと思います。平衡感覚を司る内耳の血流が不安定になるのかもしれません。病院ではめまいの治療でメイロンという注射や吐き気止めを点滴したりして、あとは苓桂朮甘湯や五苓散などの漢方を処方します。他にもめまいやフラつきの原因はいろいろあり、場合によっては頭のCTやMRI検査をおすすめします。転んで頭を打って、1ヶ月以上たって転倒したのもわすれた頃にふらつきが出てくることがあります。慢性硬膜下血腫といいます。脳外科で血腫を除去するとふらつきが治りますが、最近は軽症の場合は五苓散で治療するのが流行っています。