むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 寒さで体調を壊さないように

    冷えてきました。うちを出ると車のメーターで外気温が2度、クリニックに着いたら0.5Cでした。やっぱり僅かですが標高が高いんですね。これだけ冷えてくると血圧が日頃より高いという方が多くなっています。脳卒中や心臓発作は朝の一番血圧が上がったときに起こりやすいと知られています。朝、血圧の薬を飲んだあとや、夜お風呂のあと、お酒を飲んだあとなどは血圧は低めとなります。そのデータだけを見て満足してはいけません。大事なのは朝の薬を飲む前の血圧です。

    お風呂で思い出しましたが、日本家屋は脱衣所が冷えている事が多いので、入浴前に急に冷えたところで洋服を脱いだり、まだ温まっていない浴室に入る時血圧が急上昇します。逆にお風呂であたたまると血管が開いて血圧が下がるので入浴前後で血圧が乱高下します。最近は携帯をジップロックなどにいれて防水してお風呂に持ち込んで湯船にゆっくり浸かりながらYouTubeを見たりして長風呂する人が多いと聞きます。これはこれで、冬場のお風呂熱中症というような病態をとることがあるので、長湯も程々にしましょう。

    朝、冷たい水で顔を洗ったり炊事をすると手の指の血流が止まったように白くなり、じんじん痛む病気があります。レイノー現象といいます。指の血管が寒冷刺激で痙攣したように細くなった症状です。多くの場合、冬だけに見られます。レイノーがでたら温かいお湯に手を付けたりドライヤーで軽く温めたりマッサージしてやるのがいいと思います。漢方でもしもやけ治療に使う当帰四逆加呉茱萸生姜湯に附子をくわえて冬の間飲んでおくと結構予防できます。もしお困りなら試してみる価値アリです。

    博多 天神