むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 風邪の予防法

    今週も毎日凄まじく忙しいので、疲れをためないように週半ばですがサウナに体を温めにいきました。クリニックから車で5−6分のぶぶたんの湯です。ここはお湯の質がいい。サウナも広くて気持ちいいです。最近は毎日何人もコロナ患者さんを診ているので体力(免疫)を落とさないように気をつけています。私がこれまでさんざんブログに書いてきたビタミン大量療法などを読んで各自取り組んでおられる方がたくさんいますが、皆さん口々にビタミン療法をはじめてこの1年風邪一つひかずに元気に過ごせました、といわれます。

    ビタミンやミネラルを必要十分とっておくことは免疫を維持するのに必須です。それに加えてストレスと貯めないこと、睡眠をしっかり取ることも当然大切です。よく、風邪の予防に空気を加湿すると良いと言われています。昔の理解では加湿した空気ではウイルスが拡散しにくいという話でしたが、それはどうも科学的な裏付けに乏しいようです。私が思うに、喉を乾燥させないことが大切なのだと思います。口腔内は唾液、気道は気道分泌物でコーティングされていますが、その液体中に免疫グロブリンが含まれるので、潤った状態で免疫を発揮します。最近は皆さんずっとマスクをしているため、加湿器を使わなくても喉は潤った状態を保っており、これが風邪の予防になっていると思います。なので、マスクの性能がN95のように高性能でなくファッションマスクみたいなものでも十分役割を果たすのではないかと思います。

    また、体温が低いと免疫が下がります。体内の酵素活性には至適温度というものがあり、人の体で働く様々な酵素は37−38Cくらいが一番良く働く事がわかっています。風邪を引いたときに体温が上がると酵素活性が高まり免疫力がアップするので理にかなっているのですが、解熱剤を使うとその働きが消えてしまうので、風邪は長引きます。そこで、我慢できるなら解熱剤をあまり使わず寝ていたほうがいいのです。風邪の予防には温泉などでしっかりあたたまることで似たように免疫アップが図れるので、疲れたときこそしっかりお風呂で体を温めるといいのです。