むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 成長、拡大しなくても安定した会社でいいと思う

    先日も書きましたがコロナ患者さんがどんどん増えています。当院では第7波のときより増加の勢いがすごいです。症状は普通の風邪で重症者はいませんがちょっとした接触でもうつるようなのでご注意ください。当院では、発熱患者さんは別待合に入っていただいています。複数人いるときは車で待機していただき、順に入っていただいています。ご協力よろしくおねがいします。嘔吐下痢を主とした感染性胃腸炎も相当数います。コロナも感染性胃腸炎も漢方治療でたいして難しくないのですが、全国的な漢方薬不足で流通していないものも数多くあり、思ったように治療できないでいます。東日本大震災の時もツムラの茨木工場が被災して入手困難となった時期がありましたが、今回のコロナでの漢方需要の拡大による品不足は経験のないレベルです。車屋さんに売る車がないというのもありますが、何でも品不足の昨今、これまでの大量生産大量消費を改めるいい機会ではないでしょうか。

    そのことを考えると、多くの会社は業績をうるさく言います。対前年比プラスかどうかが個人の評価にも繋がります。しかし、日本の人口はどんどん減っており、高齢化しており、円安もあり貧乏一直線の日本で商売をしておいて対前年比が毎年プラスになるなんてありえない話です。コロナのことも考えれば現状維持できれば御の字です。どんどん働いて物をたくさん作って石油も消費して二酸化炭素を出して、みんなが豊かになり続けるというのが幻想だったと気付かされたのがコロナだったのではないでしょうか。

    それでは私たちはどうすればいいのか。それは、贅沢をせず、働きすぎず、時間に適度に余裕を持ち、会社は大きくならなくても毎年同じくらいの給料をもらってみんなそこそこの生活を楽しむ、ということではないでしょうか。AI産業ロボットが文句も言わず黙々と働いて利益を上げてくれれば、国力は保てます。将来の日本はそういった福祉国家になっていくのだろうと思います。