むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 変化は適応力

    コロナ患者さんや後遺症で悩んでいる人が絶えません。第8波もかなりの猛威を奮っているようです。ウイルスは変異が早く免疫があると思っていてもまたかかることがあります。私の患者さんで見ていると、いちどかかったら半年くらいは免疫があって再感染しないようですが、第7波以前のデルタ株あたりで一度感染していてもまたかかる人がいます。ウイルスが変異することで免疫を逃れているわけです。

    考えてみると、私たちも変わり身の速い人が世の中に適応が早いようです。昔ながらの頑固一徹という人は社会の変化についていけないようです。私が開業する前に勤務していた桜十字病院は変化が早い組織でした。極端な話、朝朝礼で言っていたことがその日のうちに変更されるようなことがありました。スタッフにとって見れば変化についていけないと思うことも多々ありますが、生き馬の目を抜くようなスピードで変化することで同業者の追随を許さなところがすごかったです。

    通常は一度決めたことをあっさり変更するのはだめみたいな風潮がありますが、コロナウイルスを見てわかるように生き抜く組織というのは変化が速いところです。私たちはウイルスではないのでランダムに変化しているわけではありません。変化が速く成功している組織というのは常にそのことを考えに考え抜いて即決しているわけで、何もいきあたりばったりに変化しているわけではありません。24時間時を惜しんで考え抜くことでタイミングを逃さず決断できるのです。ただ、悩みすぎて決めきれないならそれは本末転倒です。