むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 日々難しい症例ばかり

    漢方を専門にしていると、時々とても難しい症例に当たります。治療が難しい代表格が耳鳴りです。耳鼻科で検査して、異常なしと言われたり、聴力が落ちているけど薬はないと言われた場合、西洋医学的にお手上げということです。そういう患者さんが漢方に期待して来られるので、なんとか耳鳴りが気にならない程度にでもならないかとあれこれ考えて処方します。たまにうまくいくこともありますが、やはり耳鼻科で難治(治療法がない)と言われた人を治すのは一苦労です。

    コロナ後遺症も積極的に見ていますが、頭痛、動悸、倦怠感、微熱など人それぞれの症状が隔離解除になっても続いており、場合によっては2−3ヶ月たっても調子悪いと言われることもあります。そのような場合の多くはコロナにかかる前からあった体調の悪さが強調されているだけのことが多いので、そういうアプローチで治療していますが、これも西洋医学的にはほとんどなすすべもなく、経過観察となっている人も多いため、漢方でなんとかならないかと日々努力しています。

    中高生で朝から起きられずに学校に行けないという問題も最近増えています。夜ふかしするせいで朝起きられないという時差ボケ状態の人が多いのですが、ちゃんと夜布団にはいっても何時間たっても寝付かないという場合もあります。このようなときは時差ボケを治すメラトニンに似た薬剤を使いながら、漢方でフクロウ体質(夜行性体質)改善をはかると朝起きれるようになることがあります。