むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 専門性を高めないと世界と戦えない

    例年、春の今頃になるとクリニックの駐車場の植え込みは草がどんどん伸びてきて日曜日には汗だくになって草取りをしていました。しかし、去年「草なしくん」を施工してもらったおかげで、今年は草取りから開放されました。わずかに草がでているところがありますが、実は「草なしくん」施工後の無料メンテで生えてきた草は処理しに来てくれるので私は触る必要がありません。むしろ、そのままにしておいたほうが、今後生えてこないようにしてもらえるのでいいのです。これで、私は完全に草取りから開放され、その分をWEB講演会など勉強に当てることができます。また、貴重な日曜日に草取りで疲れることなく次の週には元気よく仕事ができるわけです。

    以前私がアメリカにいた頃、研究室を掃除していたら教授から怒られたことがあります。「私はお前が掃除するために給料を払っているわけではない、掃除は掃除専門の人がいるだろう、自分がしないといけないことに専念するように」と。日本では考えられない割り切った考え方です。しかし、この分業制のおかげでアメリカの労働生産性はとても高い。そして、専門性を無視して何でもできるようになれと雑用から高度に専門的なことまでごちゃまぜにされる日本は先進国中労働生産性が最下位です。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA176ZL0X11C21A2000000/

    4月は社内でも部署異動の季節です。今まで慣れ親しんだ仕事から全く畑違いのことをさせられて、何が何だか分からないと言う人も多いと思います。これで鬱になって来院される方が相当あります。専門職と総合職を適当に人事異動する日本の弊害だと思います。それでも最近、ちょっとした変化を知りました。小学校の先生が全教科教えていたのを改め、中学校みたいに教科別にするとのこと。やはり専門別の方がいいに決まっています。