むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ビタミンDの飲み方

    私は先週からじんま疹に苦しんでいて、抗ヒスタミン剤やステロイドまで使ってやっと収束してきました。まだ夜に寝ているとあちこちをかきむしっており、完全には治っていません。そんな折、昨日から突然花粉症を発症しました。診療中も鼻がぐすぐすして辛いです。じんま疹も花粉症もアレルギー反応です。アレルギーというのは花粉などのアレルギーを起こす原因物質に対する体の過剰反応です。

    消化管の粘膜が弱っていると食べ物からのアレルギー物質が体内に入りやすくなります。腸内細菌をいい状態に保つことが大切です。小麦(特に強力粉:パンやパスタに多い)に含まれるグルテンは腸管でアレルギー(炎症)を起こす原因として有名です。肺や腸の粘膜を強化するためにはビタミンAとDが必要です。日頃栄養に気をつけていても、その人の体質によって必要量は10倍以上個人差があると思われます。足りないのなら、サプリを使ってしっかり入れる必要があります。私は、昨日からビタミンDを毎日1万単位飲み始めました。

    ここに、ビタミンDを飲むときの注意点を書いておきます。私の私見ですので今後勉強が進むに連れ意見が変わるかもしれませんのでその点はご容赦ください。まず、ビタミンDは消化管からカルシウムの吸収を促進します。それが骨に行けばいいのですが、血液中に増えたカルシウムの多くは腎臓から捨てられます。その際“腎結石を起こす”ので要注意です。ビタミンDはカルシウム製剤や牛乳などと一緒に取らないことが大切です。また、体内に増えたカルシウムを骨の方に持っていくためにはビタミンK2が必要となります。毎日納豆を食べたらビタミンKは十分補えますが、納豆を食べていない日にビタミンDを飲む場合、必ずビタミンK2を同時に摂取してください。