むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 血管年齢に良い食材

    たまたまつけたテレビでまた健康に良い食材の話題をやっていました。血管年齢に関する話題です。私のクリニックでも血管年齢はよく測ります。意外と実年齢より高く出てショックだと思います。実は、血圧の薬やコレステロールの薬できちんと治療して血管年齢を下げるのが本筋なのですが、降圧剤やコレステロール治療薬ではなかなか検査値は改善しません。一方、血管年齢という「検査値」を改善する裏技はいくつもあります。本当にこういった裏技で血管年齢の「検査値」だけを改善することで将来の心疾患(狭心症、心筋梗塞など)が抑制できるかどうかというデータはありません。

    循環器の分野ではEBM(エビデンス:科学的根拠に基づいた医療)が進んでいます。大規模臨床試験と言って、治療した群としなかった群で数万人単位で比較して有効性を証明するというものです。参加人数が多いため、信頼性は高いと考えられています。このようなEBMの目を通して証明されているのが、血圧管理(降圧剤をきちんと使い、血圧を135/85以下に保つことと、スタチンというコレステロール治療薬を用いてLDLコレステロールを140以下にすることは心疾患予防に効果的だということです。

    テレビで話題の食材でたとえ血管年齢の「検査値」だけを良くして、果たしてそれが将来的に心疾患を予防する効果があるかは誰も証明していないので信憑性にかけるのですが、せっかくですので番組で言っていた血管年齢を若返らせる食材について書いておきます。それは、ブルーチーズかチェダーチーズでした。ブルーチーズはくせがあるのでチェダーのほうが食べやすいと思います。私はどちらも好きですが、番組の検証では毎日食べると結構いいようでしたよ。