むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • さあ、家でTVばかり見ていないで外に出よう

    連休は天気に恵まれ、温かかったですね。行楽日和でした。山に行くのも近所の公園でのんびりするのも最高だったと思います。私は、残念ながら当番で地域医療センターの協力医として朝から仕事でした。朝から5時間働き30名くらいの診察をしましたが、半分くらいが胃腸炎、あと半分は風邪です。風邪の人たちはコロナウイルスを気にしていましたが、そんな検査民間病院ではやっていません。肺炎でもなく重篤でない普通の風邪なら何ら心配することはありません。マスクがどこに行っても手に入らないと右往左往している人もいますが、マスクなんてないならないでいいです。アメリカでは、今回のコロナの騒動のさなか、マスクは感染予防には推奨しないと言っています。https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/155974

    私も、日頃の診察ではマスクはしません。耳の遠いお年寄りは口を見て読唇術で大体の見当でハイとかイイエとか返事します。マスクしていたらコミニュケーションになりません。今日医療センターでは、看護師さんが気を利かせて私にマスクをくれたので、久しぶりにマスクをして診察しました。診察が終わりそのままマスクをして医局に戻ったら、交代の待機していた先生からこの病院はマスクをしないといけないのか、と聞かれました。そう、私たちはマスクにそれほど効果を期待していないので、規則がどうなっているかだけ気にするのです。

    仕事が終わって、少し遅いランチを取ろうと街に出たら連休だというのにガランとしています。熊日にも客足が2割ほど少ないと書いてあります。こういうときこそ街に出て買い物しないと経済が回りません。このままではリーマンショック以上の連鎖倒産が起こりかねないと思っています。休日に街に行ってガラガラの駐車場に車を止め、サクラマチのレストランでも待ち時間ゼロ。いい事ずくめです。みんなで街に出て買い物を楽しみませんか。

    一つだけ注意、エスカレーターの手すりは触らないこと。目や鼻が痒くても手で触らないこと。私たちは外科実習でこんなアタリマエのことは訓練済みですから、感染しないのです。

    サクラマチのテラスより

  • ウイルスよりもマスコミや世間が怖い

    40−50歳台男性の風疹のワクチンクーポン、もう終わりましたか?まずは採血の検査を受けて、抗体がない場合はワクチンを打ちましょう。せっかく国からの補助があるので有効期限内に済ませましょう。もし糖尿病や高コレステロールなどの治療中なら、その採血をする際についでに風しん抗体価を見ることができます。まずはクーポンを持参してください。当院ではいつでも予約なしで対応いたします。この風疹の抗体検査ですが、検査してみると多くの人たちが抗体陽性です。つまり、ワクチンは打っていないし、幼少期に風疹にかかった記憶もないのに6割以上の人は知らないうちにかかって自然治癒しているということです。感染しても症状が出ないのを不顕性感染と言います。

    今話題のコロナウイルスは診断キットがないためPCRという遺伝子検査で確定診断しています。この検査は犯罪の際に僅かな血痕から犯人を割り出すのと同じ技術で微細なDNAを機械で何万倍にも増幅して診断するものです。非常に感度が高いものです。こんな検査すれば、不顕性感染の人までどんどん見つかってしまいます。発症した人の家族など、全く症状がなくてもPCRでは陽性になるであろうことは容易に想像がつきます。ウイルスとはそんなものです。昨日、熊本でも感染者が発見されました。近くの医療関係者でした。

    新型コロナに感染したとしても9割方はただの風邪です。睡眠、食事をきちんととって体力をつけておくこと、ストレスを避けること、タバコを吸わないことが大切です。マスクは手に入らないなら必要ないです。手で顔を触らないことです。本当に怖いのはウイルスではありません。過剰に反応しているマスコミや世間です。風評被害を最も恐れます。また、クリニックを経営している以上、コロナウイルス感染者との接触の機会は多いと考えられますから、まずは当院スタッフとその家族の安全対策をこの連休中に考えたいと思っています。

  • 花粉症も診ています

    花粉症がだいぶ増えてきました。当院は内科ですが、花粉症の処方をおこなっています。眠気が来ないタイプやとにかく鼻詰まりが困る人用の処方など取り揃えています。症状が耳鼻科に行くほどではない場合はお気軽にご相談ください。内服だけでなく、点鼻薬もあります。ステロイドの入った炎症を取る効果の強いものや血管収縮剤で鼻閉を取る効果が強いものなどあります。寝る時鼻が詰まって苦しくて眠れない、という場合もご相談ください。私自身、アレルギー性鼻炎がひどくいろんな薬を自分で飲みました。その結果、どの薬がどのくらい効くかは実体験として理解しています。目がかゆいときの目薬も処方しています。

    去年、こちらのブログに何度か書きましたが、花粉症はビタミンDがとてもよく効きます。飲み方、一日量などちょっとしたコツがあるので、試したいかたはご相談ください。ビタミンDは処方箋ではなく、通販で自分で入手していただきます。今日、自分用をネットで買ったのですが、タイムセール中で相当安く買えました。iHerb.comというサイトです。

    話かわって、先日「玄米酵素F100」というサンプルを頂きました。玄米は健康にいいのですが、消化吸収が悪いので酵母で分解して顆粒状にしてある健康食品です。一日3−6袋と言われたのですが、試しに2袋飲んでみたらむちゃくちゃお通じが良くなりました。添加物なしの玄米と麹でできたサプリですから胃腸環境を整えてビタミンやミネラルを取れるという意味では面白いと思います。もうしばらく飲んでみようと思います。

  • AIにはできない仕事をやる!

    健診でコレステロールや血圧が高かった場合、精密検査(二次検診)になります。当院でも、二次検診はいつもやっています。便潜血陽性の場合は、胃カメラや大腸カメラの検査が必要ですから、消化器の専門を受診してください。また、肺に影が見つかった場合はCTをお勧めします。それなりに大きな病院での再検査をお勧めします。当院のような一般的なクリニックで行う二次検診は血圧、心電図、脂質(コレステロール、中性脂肪)、糖尿、腎機能、尿酸などです。

    私が一番気にしているのは、ガイドライン一辺倒にならず、患者さんの年齢、性別、家庭環境など総合的に判断して治療方針を決めるということです。誰にでも血圧は135/85以下にしないといけないというような機械的な判断はしません。もし、機械的な判断でいいのなら、人工知能(AI)があれば、そういう医者の代わりは全部やってくれます。検査データを入力すれば、過去の論文やガイドラインを照らし合わせて最も有効と思われる薬を勝手に処方してくれる、そんな世界です。私は、それではいけないと思っているのです。

    実際の治療というのは、家族構成、だれが夕食を作るか、買い物はどうするか、薬はちゃんと忘れずに飲めるか、認知症はないか、世話してくれる人がいるか、いろいろ考えないといけません。それによって、オーダーメイドの治療方針が決まるのです。ガイドラインは大衆向けのものであって、個々の症例にマッチしたものとは限らないのです。最近のガイドラインやエビデンスしか信用しない風潮には流されまいと抵抗しながら日々臨床をやっている次第です。

  • 肺炎騒ぎでハイタッチが禁止された

    熊本城マラソンはあいにくの雨でしたね。結構降りました。また昼過ぎには冷たい風が強くなったので、濡れたからだにはこたえたのではないでしょうか。出場した選手の皆さんだけでなく、ボランティアで会場整理や給水、救護など大変だったと思います。今年は、コロナ肺炎の騒ぎで沿道からの応援でハイタッチが禁止されたと聞きました。出場してみるとわかりますが、30キロ過ぎでバテバテのときに小中学生たちから「ガンバレ〜」と声をかけてもらって、ハイタッチなんてしてもらうと元気が出ます。これが禁止されたのは残念でした。

    ハイタッチはともかく、日本人は握手の習慣もほとんどないため人に触れる機会が極めて少ないと思います。アメリカにいた頃は、スタッフとあいさつ代わりによく握手していました。一日何十人と握手していました。ふしぎと、握手の感触というのは相手の健康状態や心の状態が伝わってきます。漢方では手首の脈をみることで相手の健康状態を診察するので、やはり手には体調を表す気が流れているのでしょう。

    手を握られると言葉はなくとも励まされる事があると思います。患者さんの中には診察の際に握手を求められることがあります。もちろん快くお受けしています。アメリカでは診察の際には必ず挨拶と同時に握手していたので、そのほうが自然な感じです。診察中にストレスで体調やメンタルを病んで涙される方がいます。本当は手を握って励ましてあげたいのですが、日本人はあまりそういう習慣がないので、ちょっとためらいます。セクハラとか言われても仕方ないので・・。