むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • NHKゴガク一日も欠かさず1年聞きました

    未明からの激しい雷雨で目が冷め、1日中雨が降り続きました。こんな日に限って特に用事もなく、天気が良ければ阿蘇にでも行きたかったのですが、あまりに雨がひどいので家でWEB講演会に参加して午前中は勉強。午後はNetflixでドラマを見て過ごしました。夕方からいつものようにスポーツジムで5キロランニング。仕上げは水春で温泉です。春休みということもあり、温泉内は子どもたちがいっぱいでした。それにしても子供というのはなぜ走り回るんでしょう。

    私たち医療関係者は仕事中絶対に走らないようにしています。唯一走るのは患者さんが急変してAEDを取りに走るとか、何かよほどの理由があるときだけです。病院内には高齢者も多く、杖をつきながらやっと歩いているような人も多いので、周りの人が速く動くと危ないのです。ぶつかったら高齢者なら倒れて骨折するかもしれません。そんなことがないように、私たちは急いでも走らない訓練をしているのです。

    ちょうど去年の今頃、急に思い立って4月からのNHKハングル講座と中国語講座を聞き始めました。今週で1年分の講座が終了します。毎日忙しい中、一日も欠かさず聞きました。お陰でハングルが読めるようになったり、字幕と実際に言った内容に微妙な違いがある事に気がついたりするようになりました。今日は来年度(4月から)新しく始まる講座のテキストを買いに本屋に行きました。次の一年も頑張って勉強します。

  • iPhoneの画面にうつっているQRコードを読み取る方法

    春分の日でした。これからはどんどん明るい時間が長くなってきます。今日も夜7時ごろまだ明るかったので、季節が変わったのを感じました。季節は春とはいえ、今日は風が強く寒かったです。セーターやコートなどせっかくしまったのをまただしたりして寒暖差に対応するのが大変です。当院は休日当番医でした。朝からひっきりなしに発熱患者さんが来院されました。聞くところによると小児科の当番医では5時間待ちといわれた、とのこと。それは大変です。かかる方も体調がさらに悪くなること必至ですし、診察するドクターやスタッフの体も心配です。

    開業当初から当院に通院されていた患者さんがいました。たまたま私と同じ歳。昨年末に胃の調子が悪いといわれて、胃カメラをしたところ進行癌が見つかりました。その当時はまだ体が動けたので、最後に行きたいと言う温泉に行ったり阿蘇旅行をしたりして、その後驚くべきスピードで身辺整理をされました。断捨離の毎日。それから、自分の最期はどうしてほしいか家族などにしっかりはなし、自らホスピスにも相談に行き、病院にも希望をきちんと伝えられました。その後、次第に病状も悪化してホスピスに入っておられました。今日、ご家族から訃報を聞きました。若くて残念でした。最後をここまで見事に自己プロデュースした人を私は初めて見ました。ご家族もこれまでの感謝の言葉を伝え合う時を持つことができて満足いく最期でした。

    ところで、iPhoneの画面に現れたQRコードを読み取りたいと思ったことはありませんか。ネットサーフィンをしていたらそんな技を紹介してあったのでさっそく試してみました。操作方法は簡単です。画面に現れたQRコードをスクリーンショットする。この写真をLINEのQRコード読み取りの操作で開くとリンクに飛ぶことができます。なるほど、この方法ならiPhoneを別のiPadなんかもってきて読み取らなくていいですね。それにしても、もう少しシンプルにQRコードの読み取り(移動)できたら良いのに、と思ってしまいます。

     

  • 20日は休日当番医

    3月20日は春分の日でお休みですが、当院は休日当番医です。朝9時から夕方5時まで内科急患を受け付けています。発熱患者さんは最近少なくなっていますが、休日は空いている施設が少ないので混み合うかもしれません。院内にてそれぞれ隔離しながら対応しますが、人数が多くなると駐車場で待機していただくことになります。一旦受付を済ませてから、指示に従ってください。

    私は5年ぐらい前から分子栄養学に凝っていて、糖質制限、高タンパク食、メガビタミンを自分でも実践し、患者さんにも勧めていました。この食事法はとても体調もいいし免疫力もアップしていいのですが、唯一の欠点は肉などの蛋白を取りすぎることでコレステロールと尿酸が高くなることです。これを避けるには牛肉や豚肉より鶏のささ身とか魚を中心に食べればいいのですが、なかなかその実践は続きませんでした。ふとしたことから正月休み中にくりの実カフェでベジタリアン(ビーガン)メニューをたべて、これは体に良いぞと開眼したため、自分ではこれまで肉を食べまくっていたのをやめて菜食中心にしました。毎日のタンパク源は豆腐、納豆、大豆ミート、豆乳から作ったチーズなどです。

    しかし、これまでやってきた分子栄養学的な観点から、時にはちゃんと肉や魚も食べようと思い、週末とか弁当のおかずでは多少の肉などをとるようにしています。こういう食事を「フレキシタリアン」と言うそうです。ゆるい菜食主義という感じです。もっとゆるい感じだと、月曜日だけ菜食というミートフリーマンデーという主義の人もいます。自分の健康だけでなく地球環境や動物愛護の観点からも自分の食行動を通した満足感が得られます。

  • 電話不通で大変な月曜日

    当院はキューネットのセキュリティーが張り巡らされています。私が開業前に桜十字病院で勤務していた関係で、桜十字と兄弟会社のキューネットに相談して建物を設計するときからキューネットにも入ってもらい、ドアや窓の全てにセンサーが付いています。もちろん玄関や駐車場、受付レジのところはセキュリティーのカメラが24時間画像を録画しています。この映像は自動的にキューネットの本社に送られ、遠隔で異常がないか常にチェックしてもらっています。ところが昨日キューネットから連絡が入り、インターネット回線がダウンしており、病院からの信号が途絶えているとのこと。どうしたんだろうと思っていましたが、一晩待って、朝6時半頃出勤したら、すでにキューネットの人も見守りに来てくれていて「監視の信号が入らないので巡回に来ました」とのこと。さすが、頼りになる!

    院内を見て回ったら、電話回線がエラーになっていました。パソコンを立ち上げてもネット回線が通じていない。ビジネスホンの本体パソコンは見た感じ普通に動いているようでした。どこが悪いのかわからないので、早朝でしたがNTTに電話して、見に来てくれと頼みましたが、今日は予約が入っていてすぐ来れない、できるだけなんとか対応する、と言われました。仕方ないので自力でいろいろ確かめたら院内LANは動いているので電子カルテとサーバーは正常。レセコンと電子カルテの間はなぜかうまく信号のやり取りができていないとわかりました。また、マイナ保険証はネットがないと全く機能せず、保険証の確認は昔ながらの保険証でのみ可能でした。

    そこで、当院に通院歴が1度でもあればカルテが存在するため診察可能と判断し、通常通りに営業を開始しました。昼休みになり、NTTが見に来てくれました。なんと建物の外の回線が切れているとのこと。カラスがつついたんじゃないですか?という話でしたが、それはありえます。いつも私が出勤する早朝、駐車場でカラスを見かけていました。あいつのいたずらか。それにしても、NTTの迅速な対応に救われました。90名の外来をなんとか終了できました。病院の経営というと、薬局や介護施設との関連ばかりクローズアップされますが、今日のようにキューネットとかNTTの支えがあって初めて営業できているんだとわかり、つくづく皆さんに感謝です。

     

  • RSウイルスのワクチン

    発熱患者さんはだいぶ減ってきましたが、検査をするとインフルエンザもコロナも出ます。どちらも出ないこともあります。こういう場合、来院するタイミングが早すぎて確定できないこともあり、翌日再検査するとはっきりする場合もあります。しかし、再検査をしても出ないとなると、それ以外のウイルス感染(RSウイルスやアデノウイルスなど)あるいは溶連菌のような細菌感染、あるいは副鼻腔炎も鑑別に上がってきます。そんな中、最近RSウイルスに対するワクチンが発売されました。今日はその新しいワクチンの勉強会でした。会場参加の予定でしたが、夕方往診が入ったので会場に行けず、自宅からWEB参加しました。

    RSウイルス感染は小児に多く、子どもの病気みたいに思われていることも多いのですが、子供がかかるとその親とか面倒を見てくれている祖父母にも感染します。糖尿病や呼吸器疾患のある高齢者がかかると重症化しやすいとのことです。大人用のRSウイルス検査キットは無いことから、これまでRSウイルスの風邪は存在は知っていてもよくわからずじまいだったというのが現状です。しかし、今回発売されたRSウイルスのワクチンは有効率が85−90%以上あるそうなので、かなりの確率でRSによる気管支炎や肺炎を予防できるようです。まだ発売されて間もないのですが、ひどい副作用はなさそうなので、基礎疾患のある人の場合は考慮してよいのではないかと思います。ただ、現在のところ保険適応ではないので自費となります。

    それにしても、私たち医療従事者は不思議と感染に強く、毎日インフルエンザやコロナの患者さんと接しているのに全然うつりません。マスクは伊達でしていますが、N95マスクのようなちゃんとしたものではないのでウイルスなんか簡単に通ります。メガネもしていないし手袋もしていません。結局大事なのは一処置一手洗いの原則です。私たちがたまに失敗するのは診察後手洗いやアルコール消毒をせずに電子カルテの入力を始めてしまうときです。特に胃腸炎のウイルスはアルコールで殺菌できないため手洗いしかありません。診察したら何も触らずすぐ手を洗う。これさえしておけばほとんどうつりません。

    老人ホームなど介護施設でよく見かけるのが、手袋をしてガウンをしてフェイスシールドをして患者さんの介護をしているけど一処置一手洗いを全くせず、次々と別の入居者さんの介助をしている介護士さん。これはだめです。自分だけプロテクトしても施設全体に広げてしまっています。

    入院病棟で働く看護師さんたちは大工さんみたいに腰に道具を入れるベルトをして、そこに手指消毒のアルコールを持ち歩き、処置の前と後で必ず手指消毒をします。病棟では処置のたびに近くに手洗いできる場所があるとは限らないので、これがいちばん確実です。

    テキサスではちょうど今頃ブルーボネットという青い花が野原に咲き乱れます。25年ぐらい前にテキサスにて撮影