むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • WEB講演(会議)は画像より音声の質が大事

    最近はテレカンファも多く、製薬メーカー主催の講演会もWEB配信が主流となってきました。直接演者と会って名刺交換などができない点は残念ですが、それにもましてメリットがたくさんあります。まず、交通費。クリニックから街中のホテルの講演会場まで夕方のラッシュアワーに30分以上かかります。タクシーを使えば片道二千円。WEB講演なら時間もお金も節約できます。もう一つは演者の問題ですが、日本中どこにいても講演できます。わざわざ熊本まで来てもらわなくても夕方まで東京で診療した後に講演することさえできます。仕事効率を考えると凄いことです。

    演者にとって辛いのは、日本全国の講演家がライバルとなります。地域格差がなくなるため、超一流の講演家とクオリティーで勝負しないといけなくなります。今までは熊本である講演会は熊本大学の先生がすることも多かったですが、WEBだと交通費がかからないので世界中全てが舞台となります。ワールドワイドな時代になりました。切磋琢磨しないといけません。

    WEB講演だとスライド共有の場合、演者の画像に凝る必要はないので、カメラは簡単なものでいいでしょう。一眼レフもいいですが、ハンディカムあたりでキャプチャーボードを使えば満足の画質です。最も大事なのは音声です。間違ってもパソコン内蔵マイクなんて使わないことです。私はユーチューバー一押しのFIFINEのコンデンサーマイクを使っています。五千円くらいですが、驚くほど素晴らしい音質です。さすがに、ユーチューバーは音声で伝えてナンボなので、音へのこだわりが凄いです。逆に、音にこだわっていないコンテンツは聞きづらくて見る気がしません。

  • お盆休みのお知らせ

    来月のお盆休みについてご連絡します。今年は8月13日(木)から16日(日)までがお盆休みとさせていただきます。昨日、今日あたりがちょうど4週間前にあたります。本来なら、もっと前からお知らせしておくべきでしたが、あまりの忙しさに、うっかりしていました。この数日で1ヶ月分の処方をした患者さんは数十名いると思われます。休み中に薬が切れないように、ご注意願います。今日診療が終わる頃に気がついたので、申し訳ありませんでした。

    今日は夜に、WEB配信の漢方セミナーに参加しました。演者は熊本赤十字病院の加島先生でした。新型コロナを漢方で治す方法についての解説ですが、何百年も前に中国で流行った疫病をどのような処方で治したかと言う文献考察が素晴らしかったです。現に、武漢の新コロ患者の8割くらいは漢方治療で対応できたと言われていますので、軽症(人工呼吸などの不要なもの)なら私たち漢方専門医が頑張らないといけません。それにしても、東京ではどんどん陽性者が出ていて不穏な空気ですが、よく新聞を見ると、全国で重症者(ICUに入るレベル)はたったの6人しかいません。

    と言うことは、軽症か無症状の陽性者がどんどん増えているわけですが、これは、みんながワクチンを打っているのと同じ意味です。国全体に免疫がついてくれればこんなに喜ばしいことはありません。陽性者が増えた増えたと不安を煽るのではなく、誰も死んだりしていない現実を見て喜ばないといけません。私見ですが、夏は太陽の光のおかげで体内のビタミンD濃度が上がります。ヨーロッパや東南アジアからの報告で、血中ビタミンD濃度の高い人は重症化しないと言う事実が知られています。そう考えると、夏は重症になる人は少ないと考えられます。危ないのは昼寝て夜活動する飲み屋さん関連の人たちですね。日に当たらない人はビタミンDを飲んでおきましょう。

    久しぶりに雨が上がり、田んぼも緑鮮やかに輝きます 南区良町

  • 生活は元に戻ったがシステムは変わった

    フーディーワンに買い物に行ったら、レジに設置してあったビニールカーテンが撤去されていました。コロナ前の平和な風景です。しかし、買い物カゴを持ってレジに並んだら、やっぱりコロナ前とは全然違います。列に並ぶ人が1mずつくらい間隔を開けるようになっています。ところが、夕方の店内は人でごった返しており、最初の3人くらいは1m間隔に間を開けていますが、その後にはぎゅーぎゅーで10人近く並んでいます。なんだこれは。しかも、レジ係の人はビニールカーテンの設置してあったわずか2ヶ月くらいで愛想を失ってしまったようです。ビニールカーテンがなくなっても、全く愛想なく、ただレジに商品を通して、おつりをくれるだけです。全く笑顔や気遣いができなくなっています。コンビニの方がよほど愛想いいです。

    街は車も増えて、以前のような世界に戻りました。しかし、働き方は大きく変わったままです。私たちの場合、診療が終わって製薬会社の人と会ったり、製薬メーカー主催の勉強会に顔を出したりしますが、ほとんどがオンライン化されてしまいました。勉強会は講演を聞くのが勉強と思われるかもしれませんが、実際はそれは目的の半分。あとの半分は、参加者同士のコミニュケーションです。名前は知っていてもさほど親しくないクリニックの先生と、勉強会の後に挨拶したり一緒にお酒を飲むと交流の輪が広がります。その結果、今度何かあったら紹介するのでよろしく、という関係性ができるのです。オンラインではそういった横の広がりが期待できないので、よほど講演の内容が魅力的でないと参加する価値はありません。

    とはいえ、最近はZOOM講演会のおかげで熊本にいながら全国のセミナーに毎日のように参加しています。面白い話もあれば、特に得ることのない場合もあります。しかし、WEB講演会では地方と都会の格差がなくなります。情報を求めれば得られるわけですから、ボーと過ごしてはいけません。積極的に必要な情報をとりにいかなければ、いらない情報に溺れてしまうことになります。

  • 私の腰痛の治し方

    今年の正月から参加している経営者モーニングセミナーというのがあり、毎週1回朝の6時から7時まで講演会に参加していました。ところが、コロナの影響でそういう講演会はことごとく中止となりました。そんな中、ついに全国各地でZOOMを使ったオンライン配信が始まりました。今日は、司会が福島の郡山、演者はロサンゼルス、聴衆は日本各地から120名という会でした。私はどうせ朝は5時から起きてコーヒーを飲みながら新聞を読んでいるので、その時間に自宅でトップレベルの講演を聞くことができるのならこんなにいいことはありません。今日の講演はたまたまFacebookで見かけて知ったので参加できたのですが、日本中でいろんな講演があっているはずなのに情報が全くない、と思って、知り合いに尋ねてみました。すると、そういった情報が集まったサイト(Facebookグループ)に招待してくれました。見たら、毎日たくさんの講演会がZOOM配信されています。見ているだけでワクワクしてきました。どんどん勉強して、医学だけでなく、経営者としての腕や人格も磨きたいと思います。コロナは皆さんいやな思いやこわい思いをされたことでしょうが、このように仕事のデジタル化、オンライン化が一気に進んだのは瓢箪から駒でした。

    話は変わって、最近クリニック前の街路樹の落ち葉が毎日たくさん落ちているので、朝から掃除するのですが、腰が痛くなってしまいました。私は、自分の腰痛はストレッチポールで治します。ストレッチポールは直径20センチ、長さ1mほどのウレタン製の丸太状のリハビリ器具です。丸太の上に寝転がるだけで痛みやしびれが取れます。大体3000円程度で買えます。おすすめですよ。

    漢方では、腰痛には麻杏よく甘湯をよく使います。ぎっくり腰にはそれに芍薬甘草湯を合わせて使います。高齢でだんだん腰が悪くなった場合牛車腎気丸がおすすめです。女性の場合、疎経活血湯を使う場合もあります。また、当院ではハリ治療を併用することもあります。ぎっくり腰にはよく効きますが、10年以上たった古傷にも針が結構おすすめです。なかなか治らないとあきらめずに漢方や針もあるということを思いだしてください。

  • 温泉の効能

    日曜日は、午前中に用事があって城南町までいきました。せっかくなので、用事がすんだ後、松橋の古保山リゾートまで温泉に入りにいきました。気持ちいいお風呂です。空気も澄んでいて、癒やされます。温泉で汗をかくと皮膚の新陳代謝が良くなりますが、それだけではありません。体内の酵素は温度(体温)が上がると活性がアップします。これが代謝を良くして疲れが取れたり体調が良くなったりする理由です。特に、冷え性(低体温)の人は酵素活性も落ちているので、温泉で体温を上げてやるのはとても効果的だと思います。さらに、サウナで体温をかなり高いところまで持っていくと、がん細胞は死滅します。温熱療法と言って、医療現場でも体温を上げる治療をやっているところがあります。私たちの体にはまいにちいくつかのがん細胞ができては消えているのですが、うまく消えてくれなかったら大変です。温泉で健康維持できるのにはいろんな理由があるわけです。

    先日書いたように、先週から分子栄養学実践講座(WEB版)を受講し始めました。50以上の講座がオンライン受講できるのですが、どれも1時間以上の講演なので、見るのに時間がかかります。新聞を読みながらとか、なにかしながら見ようと思うのですが、あまりに重要なことをたくさん教えてくれるので、ノートにメモを取りながら真剣に受講しています。WEB版がいいのは、わからなかったらプレイバックできるし、一時停止してメモすることもできます。

    風邪の予防でビタミンCを大量に取る人にアドバイスです。まとめて飲まずに何度かに分けて飲むようにしてください。水溶性なので、一度にとっても尿中に排泄されてしまいます。また、一度に取る量が多すぎると吸収が悪くなるそうです。また、ビタミンCを大量に取るときはビタミンEも一緒に飲んで下さい。ビタミンEは脂溶性なので一日1−2回で結構です。