1日中雨が降りましたね。土砂降りになったり小雨になったりを繰り返す一日でした。こんな天気では患者さんも少ないかと思いきや、夕方遅くまで大勢来られたのでだいぶ待ち時間がかかってしまいました。皆さんいろいろ用事があるかと思いますが、おまたせしてすいませんでした。コロナなどの発熱患者さんも多く、生活習慣病の方には食事や運動療法についての説明をしてサインをもらわないといけなかったりでどうしても時間がかかってしまいます。今月いっぱいくらいで落ち着いてくると思いますので、今しばらくご容赦ください。
先週からGoogleの生成AI Geminiも使っていろいろと試しに検索したり司令を出したりしてみていました。私の場合、診療にどう役立てようかと思って使い方を研究しているので、外来で湧いた疑問をGoogle検索ではなくAIに聞いてみるということをやってみていました。そこで調べて、なるほどそうか、と思ったことがいくつかあって、勉強になるなーと思っていたら、ちょうど今日の外来でその疾患に遭遇しました。たまたま事前にAIで勉強していたので、すぐに診断もついてラッキーでした。手短なAIにはオープンAIのチャットGPT, マイクロソフトのCopilot, GoogleのGeminiがあります。それぞれ使い比べてみると、回答は似ているものの違いがあります。チャットGPTとCopilotは同じ頭脳を使っているのに答えが違います。私の感想ではCopilotが一番使えます。参考文献のリンクも出てくるのでさらに深く調べるのに便利。Geminiは内容に間違いが結構あったので、仕事で使うにはちょっと怖い。遊びや私用なら問題ありません。AIに聞くのとググるのとたいして違いがないと思うあなた、それは間違いです。ググるときは検索ワードを入れてヒットしたサイトを一つ一つみていかないといけませんが、AIに質問するとわずか数秒でとんでもない数のWebサイトを読んできてその中から最も良さそうなところだけをサマライズしてくれるのです。したがって、ググって得られる知識の10倍以上の効率です。
私たち卒後30年のベテランでも知らないことや忘れてしまったことがいろいろあります。そんな時、昔なら夜な夜な医学書を読んで勉強して知識をアップデートしたことだと思います。しかし、今の私たちに必要なのは検索能力です。私の場合、診察の合間のわずかな時間で診断に必要な知識、検査データの解釈、治療法などについて必要に応じて調べます。上手な検索に必要なのは適切なキーワードです。あとは検索でヒットしたサイトから最も有用なものを見つけ出す能力です。しかしこれからは、AIに検索してまとめてもらう時代です。そこで大事なのはまずAIになれること。そして、AIのクセを知ること。そして、AIにやってほしいことをきちんとプロンプト(司令文)に書く脳力。この練習をした人としていない人では仕事効率が10倍以上違って来ると思います。