むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏は脱水に注意

    毎日、非常に忙しい日々が続いています。これは、コロナの患者さんの急増によるものです。昨日、検査キットが不足しているとお伝えしましたが、少し入手できたため、今日は不自由なく診療を行うことができました。疑わしい患者さんには全員、コロナ検査を実施することができました。コロナは喉の赤みや腫れが特徴的なので、診察時にある程度の予測が可能です。喉が赤く腫れている場合、喉の痛みや発熱がなくてもコロナの可能性が高いです。ただし、数日前にコロナ患者さんと接触があった場合でも、喉の腫れがない人は陰性の可能性が高いです。毎日、多くの発熱患者さんを診察しているため、検査なしでもおおよその判断がつくようになりました。

    話は変わりますが、最近、血圧が下がってきたという患者さんが増えています。夏の暑い季節は血圧が下がりやすく、冬に比べて10mmHgほど低くなることが多いです。時には血圧が100mmHgを下回ることもあります。血圧が下がりすぎると、ふらつきや倦怠感が生じることがあります。当院では血圧の薬を減らしたり、場合によっては夏の間は内服を中止することがあります。ただ、勝手に調整せず、主治医に相談することをお勧めします。

    もう一つ、夏に多く見られるのが脱水です。高齢者では夜間頻尿のために水分摂取が少なくなることがあります。一方でエアコンが苦手で非常に暑い部屋で過ごしていて脱水に気づかないこともあります。特に利尿剤を使用している場合、脱水が進み、腎機能が悪化する可能性があります。夏の間は利尿剤を他の薬剤に変更することを検討します。よくわからない場合は、主治医に相談してください。

    私の患者さんで足のむくみが気になる場合には積極的に利尿剤を使用してむくみを改善していますが、夏は脱水のリスクがあるため、利尿剤を減らしたり中止したりしています。その結果、むくみが多少悪化する可能性がありますが、脱水は臓器の血流を減少させるため、避けるべきです。したがって、夏場の軽度のむくみにはあまり利尿剤を使用せず、しばらく様子を見るのが良いでしょう。