むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • オバマとトランプとピコ太郎

    週末テレビを見ていたらアメリカ大統領選のことばかり。トランプ氏のことを悪く言う人が多いのはなぜ?と思ってしまいます。アメリカの約半数が支持して接戦の末決まった次期大統領なのに、こんなに批判ばかり。もともと選挙というのはエンターテインメントで、政治的な思想や公約など何んら関係ないと思います。歴代の都知事選を見れば、政治のプロでなく有名人が何年も知事に当選しています。また国政選挙でもタレントやスポーツ選手がその知名度を利用して議員になっています。もともと選挙というのはそんなもので、真面目に政策で議論して盛り上がることはほとんどないと思います。

    思い出せば、オバマ氏はYes we can!というキャッチフレーズが印象に残っっています。モノマネする人もいました。今度のトランプ氏はWe will make America GERAT again!と言うキャッチが耳にのこります。落選したヒラリーにはそのようなキャッチがありませんでした。そして大統領選挙とは関係ありませんが、世界にあっという間に拡散して大人気のピコ太郎はI have a pen. I have an apple.というこれまた簡単なフレーズが一度聴いたら忘れられません。これら3人のキャッチフレーズはいずれも中学1年の教科書で習う英語です。誰もが一度聞けば頭の芯まで届いて理解する、そんなフレーズです。私たちも見習わないといけません。

    例えば、30分かけて患者さんに病状を説明しても、何か質問はありませんか?と言ったら、今まで30分かけた説明が全く理解できていないことがわかった、ということがあります。やはり、病状の説明などは専門用語も多くてわかりにくいし、断定的な言い方を避けてわざとあいまいに表現することも多いので、聞いていて何のことかよくわからないのだと思います。ここは、説明する側も割り切って、中学生のレベルで理解できるようなシンプルな話し方に徹するべきだと思います。

    話は変わって、今日はいい天気でランニング日和でした。以前から益城の方に走ることが多かったのですが、地震後は行ってはいけないような気がして、ずっと封印していました。なんだか益城をランニングするなんて不謹慎な気がしたからです。しかし、今日は意を決して益城総合体育館まで走ってきました。あたりは更地になってしまって、以前の城下町のような風情のあった木山の街もすっかり姿を変えていて、汗か涙かわからないのが目にしみました。1日も早く普通の生活を取り戻していただきたいものです。

    今日はスーパームーンで月と地球が68年ぶりで大接近するそうです。地球にかかる引力や歪みが最大限になり、地震が起こりやすいそうです。数日は気をつけておいたほうがいいようです。

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  • 玄米は体にいいのか?

    私はご飯を炊く時に玄米2合白米1合を研いで3合分の水加減で炊いています。それを夕食で茶碗に一杯だけ食べて、残りはラップに包んで冷凍しています。自分だけだとそれで1週間は持ちます。最近はクリニックの昼ごはんに弁当を持って行ったりするので、その際には冷凍した一食分を弁当にも使います。お弁当屋さんが昼に売りに来るのですが、できることなら玄米にして欲しいと思う次第です。その代わり、ご飯の量は通常の弁当に入れる白米の半分でいいです。

    では、玄米は体にいいのでしょうか?ビタミンや糠(ぬか)に含まれる食物繊維その他の成分が健康にいいということは昔らか言われています。ただ、農薬と除草剤がぬかの部分にたっぷりと含まれますから、それは体に悪いです。米を研ぐ時に十分研げばいいのでしょうが、玄米は白米ほど研いだ水が濁りませんからなんとなく簡単にすすいで終わり、となってしまいがちです。実際には、拝み洗いと言って、両手で玄米をすくって、神様に拝むときのように手を擦り合わせて玄米を研がないといけません。何度も拝んでいるうちに、水はかなり濁ってきます。

    うちには精米機があるので、できるだけ3分づきくらいまでは精米して、表面の糠を若干落としてから食べるようにしています。それだけでも農薬はだいぶとれると思います。しかし、もっといいのは無農薬の玄米を入手することです。無農薬の米は高いですから、どんどん食べることはないでしょう。手間暇かけて作っていただいた農家のみなさんに感謝しながら、茶碗にちょっと食べれば十分です。米を食べ過ぎないことで血糖も上がらず、いいことづくめです。また、玄米は白米に比べて消化に時間がかかるので、血糖値が上がりにくいのです。

    逆に、いま病気で療養中の方にとっては玄米は消化に体力を使いすぎます。胃腸が弱いと、食べた分の栄養が身につきません。したがって、玄米は必ずしも皆にとっていいとは限らないのです。

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    かなり久しぶりに立田山にランニングに行きました。この「山ノ神」様が私に「山ノ神(クリニックの住所)」に開業しなさいとお告げをしたのです(ダジャレ?)。今日はおかげさまで無事に開業できましたと、報告に行ってきました。

     

  • マラソンランナーと貧血

    仕事仲間のマラソンランナーでむちゃくちゃ足の速い人がいる。もちろん素質があるだけでなく、日頃から練習も相当やっている。この暑い時期にランニングをすると汗の量がハンパない。僕も梅雨明けしてからはできるだけ毎日8kmくらいは走っているが、家を出る前に十分水分を取って出かけても、帰ってくる時には立派な脱水だ。体重を計ると1キロくらい痩せているが、実際には痩せたのではなく、水分が抜けただけだ。

    汗は水分だけでなく、塩分も含まれているから、補給する際には十分な塩分を入れたほうがいい。塩分と言っても、塩だけではなく、カリウムやマグネシウム、亜鉛など微量元素全般が消耗してしまうので、それを補っておかないと体調が維持できない。スポーツ用品店にはいろんなサプリが売ってあるが、僕はそういうサプリは使わない。代わりに飲んでいるのは、ビール酵母だ。商品名ではエビオスというアサヒビールが出している胃薬のようなサプリだ。成分の分析表を見ると、あらゆるビタミンとミネラルを含んでおり、しかもビールを作る際の搾りかすなので安い。毎年夏のランニングをした日だけはエビオスを30錠一気飲みする。走った後に喉が渇いているので、どうせ水を飲むので、その際に6粒ずつ5回に分けて飲むのだ。

    話は最初の友人の話に戻るが、彼は採血するとほとんど貧血はないが、鉄剤を飲むと疲れが取れて、立ちくらみなどもなくなり、ランニングの記録も良くなるという。鉄だからドーピングではないと思うが、やはり飲んでおくと違うらしい。今日その友人がそのまたランニング友達を連れて僕の外来に来た。採血してみると、軽い貧血があった。また、筋肉が壊れた時に上がる数値がかなり上昇していた。つまり、走った時の筋肉のダメージか、脱水による筋肉のダメージが起こっているのだ。毎日何キロも走っていて一見健康そうに見える人たちも、案外いろんな問題を抱えている。自分でも健康のために走っているので、走ったために体を壊しては本末転倒だ。特にこの時期は注意が必要だ。

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  • ランニングの効用

    クリニックのオープンが近づいてくると、することが一気に増えてくる。今は建物の完成が間近で、引渡しが終わったらすぐにレントゲン装置の搬入、電子カルテやレセコンの搬入、警備会社のカメラなどの設置、家具類の搬入、電話工事、などなど。それと同時進行で保健所や厚生局、医師会などへ開設の手続きがあるので、書類の準備。

    今日は電子カルテとレセコンの会社と打ち合わせ。自分の診療内容をよく理解してもらわないと、きちんとカスタマイズできないので、自分でカスタマイズできる部分は良しとして、それ以外のところは専門のプログラマーの方に依頼する。採用薬のリスト作り、検査セット作り、診療報酬の加算の設定などきちんと準備しておかないと大変なことになる。

    さらにまだ決まっていないリネン類(ベッドシーツや枕カバーなど)のクリーニング会社との打ち合わせや火災保険会社との打ち合わせなど、するべきことは山積みだ。普段はあまりメモなど取らずに仕事をする方なのだが、今ばかりはどうしてもメモしておかないと頭が飽和状態だ。ToDoリストなんて、日頃あまり作らないが、今の状態ではきちんと書き留めておかないと、交渉ごとが多すぎて覚えきれない。

    こういう時、頭が疲れ切っているのに体はなまっている。日中はむちゃくちゃ暑かったが、日が暮れてもまだ気温が高い。そういう中、汗をダラダラ流しながらランニングすると、昼間の疲れが一気に飛んでいく。熱中症に気をつけながら水分を十分取って8キロほど走ったら、体も頭もリフレッシュした。

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  • 世界一の大衆車

    フォルクスワーゲンというのはおそらく大衆車という意味かな。ドイツ語でフォルクスは「民族の」、ワーゲンは「車」という意味だからきっとそうだろう。

    フォルクスワーゲンは昨年ディーゼル車の排気ガス問題で世間を騒がせたが、何と言ってもトヨタと肩を並べる世界一の自動車会社だ。売れている車の台数もさることながら、壊れにくく頑丈で値段もリーズナブルだ。

    そういうフォルクスワーゲンの主力車と言えばゴルフだろう。僕らが小さい頃はビートルというカブトムシのような車のことをワーゲンと呼んでいたが、今はゴルフの方がブランドを支える代表だ。実は、僕は5年前からフォルクスワーゲンに乗っているが、ビートルでもゴルフでもない。その車がちょうど車検だったのでディーラーに持って行ったら、新品のゴルフを貸してくれた。いわゆる代車だが、おそらく試乗車だろう。(昨日のブログで熊本城をバックに撮った写真の駐車場で真ん中に写っている白い車です)

    そのゴルフに昨日と今日の二日間乗って、シビれてしまった。使い回しのいいサイズ感、なめらかで滑るようなギアと静かなエンジン、安心感のあるブレーキとハンドリング。どれを取っても最高だ。さらに、試乗車だけあって、自動追従装置もついており、セットすると自動的に前を走る車と一定の車間を取りながら勝手に走り、止まってくれる。アクセルもブレーキも踏まずにハンドルだけを握っておけばいいのだ。これには驚いた。まだ、完全に信頼していいわけではないが、技術がここまで進んでいることに感心してしまった。

    だいたい、車検の時の代車と言えば昔は相当ボロい車だった。僕は今の車の前にはホンダのオデッセイに乗っていたが、車検の時の代車はすごく古い軽自動車で、オデッセイから軽に乗り換えた瞬間の怖さといったら、相当なものだった。こういう時に、代車をただ走ればいいと思って貸すのか、お客さんに次に買い換えるならこんな車はどうですか、という気持ちでちょっと背伸びするくらいの格の車を貸すのとでは、おそらく営業成績がずいぶん違うだろう。

    とにかく、たった二日間乗っただけでゴルフの素晴らしさを知ってしまった。いつもなら、車検が終わった車はエンジンオイルなども新しくなり、自分の車もよみがえった、と感動するのだが、今回ばかりはゴルフの凄さにシビれてしまって、自分の車がオイル交換など終わっていて滑らかに走っても感動がなかった。

    病院でも、患者さんの期待以上の感動を与えられるサービスを目指したい、と思った次第だ。

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