むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ランナーの健康相談

    開業の準備を始めた頃から週末も全くないくらい忙しく、ずっと熊本から離れられなかったのですが、約1年ぶりくらいに東京に行ってきました。

    土日にわたりみっちりと研究会に参加で遊ぶ暇はなかったのですが、ちょっとした息抜きになりました。皇居の近くを通りかかりましたが、ものすごい人数が走っていてびっくりしました。確か東京マラソンがあと2週間くらいなので、みんなそれに備えているのでしょう。それにしてもランニング人口の増加には驚かされます。熊本城マラソンも来週となりましたね。

    この5年くらいで全国にシティーマラソン大会がどんどん増えて競技に参加する人数も増えてきました。今まで全く走ったことがない人たちもちょっとずつ走る距離を伸ばしてついにはフルマラソンに出場できるようになるのです。

    私も走り始めて5年くらい経ちますが、途中膝や腰など痛めたりもしました。そのつど、自分の足をいかに治すか、指圧や鍼(はり)、整体などの技術をあれこれ試して自力で治してきました。本当は故障しないようにランニングフォームを正したり、靴を自分の足のくせにあったものにするとか、するべきことは山のようにあります。また、熱心に走りすぎて貧血になることがあります。足で血球を踏み潰して破砕してしまう貧血です。それ以外にも、大量の汗からミネラルなどの栄養を失う場合もあります。そういったランナーの皆さんのコンディションの相談もお受けします。鍼治療や電気治療、指圧、整体、貧血の検査、鉄剤や漢方薬の処方など複合的なサポートを行います。今度熊本城マラソンに出るという人も、出場前に体調の相談などありましたらお早めにどうぞ。

    こんなに早く咲く桜もあるのでしょうか?

  • 郡市対抗女子駅伝

    日曜日に熊日郡市対抗女子駅伝がありました。通町から電車通りー第二空港線を空港近くまで行って帰ってくるコースです。ご覧になった人も多いかと思います。

    今年もこのリレーを見るチャンスがあり、道に並んで応援しました。私が見るのはどのチームが勝っているかとか、そういうところではありません。どんな靴を履いているのか、腕をどのくらい振っているのか、足はつま先から着地しているのかそれともかかとから着地しているのか、などなど、ランニングのフォームに関することばかりです。

    実は、ランニングにはいろんな理論があって、つま先着地がいいとか、かかと着地がいいとかまるで反対の理論がどちらも正しいように言われています。また、靴も薄くて軽いほうがいいとか、ある程度厚くてクッション性のいいほうがいいとか、これもまた反対の理論が堂々とまかり通っています。そして、時代とともに優勢な理論が変わって来ます。私は薄くて軽い靴で熊本城マラソンなどにでましたが、これは上級者向けの靴で、私たちにとっては膝などの故障の原因となります。やはり無理(背伸びのしすぎ)はいけません。そこでつい最近、クッション性のいい靴に買い換えました。

    新しい靴を買ったのはいいのですが、寒すぎてまだ十分走れていません。犬の散歩でちょっと小走りに走る程度です。ただ、クッションのいい靴は少し重いのですが、確かに足への負担が少なくていいなーと今更ながら思いました。

    上の写真が今年、下が去年の1月24日(ちょうど1年前)です。大雪でしたね。

  • 昼休みの過ごし方

    私は昼休みにほぼ毎日往診に出かけています。片道30分くらいかかるところまで行っているので、往復するだけで1時間かかります。昼休みを12時半から2時半まで2時間取っていますが、午前の診療が昼にずれ込むと往診のスケジュールがかなりタイトになります。そんな中、たまに往診のない日があります。そうすると2時間の昼休みです。ご飯を食べても1時間はゆっくり休めます。私はこの往診のない日の昼休みにはクリニックの周りをランニングしています。

    今日は冬とは思えないほど暖かい一日でした。たまたま往診が入っていなかったので、クリニックから沼山津神社まで走り、秋津方面を回ってぐるっと約8キロのランニングをしました。沼山津神社付近は地震の被害が大きかったところで、神社も鳥居が壊れてしまって無残な姿でした。しかし今では、鳥居こそありませんが、ずいぶん元の姿に戻ってきました。復旧が進むのは嬉しいことです。わたしの犬の散歩コースの錦ケ丘付近では、セキスイハイムの家を1軒だけ残して右も左も全半壊で更地になってしまったところがあります。セキスイ恐るべしです。更地になったところは寂しいですが、すでに新しく新築の基礎工事が始まったところもたくさんあります。新しい街が生まれつつあります。新生熊本です。

    今日午後はたくさんの外来患者さんに来ていただきました。その中で、私が昼に近所をジョギングしているのを目撃したという方がおられました。また、先日は私がクリニックの前の歩道の落ち葉を掃除していたのを見たという患者さんも来られました。こうなってくると、襟を正してきちんとしておかないといけません。どこで誰に見られているかわからないです。まあ、昔から街医者というのは何十年も同じ場所にいて、相談事があるとなんでも聞いてくれて、地元のために貢献する人、という認識があると思います。そのように地元のみなさんに知っていただき、気軽に声をかけてもらえることが幸せだと感じます。

  • 有機生活

    当クリニックの近くに有機生活という八百屋さんがあります。佐土原の一休という温泉のすぐ近くです。先日、久しぶりに買い物に行きました。

    この店の品物はほとんどが無農薬や減農薬の野菜です。安心して食べられます。店を隅々まで見て回り、ゆずと玉ねぎなどを買いました。ゆずは完全無農薬で見かけは少し悪いのですが、ゆずの場合果肉よりも果皮をスライスして料理に使うものですから、無農薬がいいに決まっています。皮の部分を安心して食べられます。この店で買った天草の新鮮なワカメに酢醤油をかけて、ゆずの皮を千切りにしてかけると香り高い酢の物になりました。余ったゆずは薄くスライスして瓶に詰め、蜂蜜漬けにしました。電子レンジで瓶ごと加熱してあっという間にゆず蜂蜜の出来上がりです。お湯で薄めて飲むと美味しいのみものができました。これは知り合いの方にいただいたものを参考に真似て作りました。

    玉ねぎの方は、葉っぱがそのままついて売ってありました。店の人に、この葉っぱの部分はネギそっくりだから、ネギみたいにして食べるんですか?と聞いたら、ごま油で炒めて白だしをかけるとトロッとしたおいしい炒め物になりますよ、と教えてくれました。うちに帰って、習った通りに作ってみたら、本当にトロッとしておいしい一品ができました。玉ねぎの部分は水にさらさなくても辛くなくて、サラダ玉ねぎみたいでしたが、おそらく品種が違うのでしょう、葉の部分と同じくトロミが強く、薄切りにして塩胡椒と酢、オリーブオイル、かつお節をかけて絶品玉ねぎサラダの出来上がりです。

    やはり料理というのは腕よりも食材ですね。いい食材があれば、大した手間もかけずに本当に美味しい料理になります。そして、どう料理したら美味しいかは、店の人に聞くのが一番です。買ったお客さんが、どうやって食べたら美味しかったよ、と店の人にフィードバックしているので、店員さんは詳しいです。

    このように安全で美味しい食材がいつでも手に入るなんて、素晴らしいことです。また、熊本は生産者がすぐ近くにいるので、新鮮さも格別ですね。

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    写真は水前寺公園から上江津湖の方へ流れる清流です。朝日に輝いています。

  • 完璧を目指さない

    クリニックの前には大きな街路樹があり、今まさに落ち葉の季節です。朝出勤すると、歩道が落ち葉でいっぱいです。そのままだと歩きにくいし、自転車が滑ったりしやすいし、風が吹けば院内にまで落ち葉が飛んできます。私はもともと掃除好きで、落ち葉を見ると掃かずにはいられません。

    しかし、掃いても掃いてもハラハラと落ち葉は落ちてくるので、きれいにしようと思ってもそれは無理です。聞いた話では京都のお寺や料亭ではモミジなどの落ち葉をきれいに掃除して、後から色形のきれいな落ち葉をまく演出をするそうです。それなら私も、落ち葉を撒くわけではないけど、完璧にきれいにしようなど最初から思わなければいいのです。少し散っている方が趣があるわけです。

    そう考えて、完璧な掃除はしないことにしました。毎朝7時半頃に出勤して、7時50分まで20分間だけ時間を切って落ち葉を掃除します。クリニック前の道路は50m以上あり、20分で全部掃くのは無理ですから、頭を切り替えて、20分間で「とにかく歩道の落ち葉を減らそう」と考えたのです。ざっと掃いて袋に詰める。すると落ち葉の量は掃除しただけ少なくなります。もちろん綺麗さっぱりになってはいないので、掃除したのかしていないのかぱっと見ではわかりませんが、とにかく落ち葉の量は減っています。

    それでいいのです。20分でできるところまでやったら終わり。完璧は目指さない。これがポイントです。よく、体調を壊して来院される人の話を聞くと、完璧を目指しすぎているように思います。家事、育児、介護、そして自分の仕事などとにかく頑張り屋さんばかりです。もっと気楽に、できる範囲でやればいいのです。無理と思ったら応援を頼むのも大事です。

    世界で工業製品を作っている国はたくさんありますが、日本はかなり特殊です。0.1%(1000個に1個)の不良品も絶対に許さない。こんな国は他にはあまりありません。大抵は1%程度は最初から不良品が混じることを想定して返品、交換に気軽に応じるシステムを作っているのです。これは、どちらがいいかではなく、考え方の違いです。結果、外国製は不良品が一定の割合で出てきますが、製造コストはかなり安い。日本は不良品が圧倒的に少ないけれど、製造コストがそれだけかかってしまう。そういう仕事を日ごろからやっているから上司も厳しいし、現場ではプレッシャーが大きいし、客も不良品が混じっていることを許さないのでクレームになりやすい。確かに日本の工業製品は世界一だと思いますが、その背景に私たち日本人の生活が世界一窮屈になっているのは否めないと思います。

    せめて家庭では息を抜いてリラックスしましょう。夫婦仲良く、親子も仲良くです。

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    県庁前です。今まさにイチョウが見頃です。私はこの県庁前のイチョウをきれいに写真に撮りたくて5年くらい前からチャレンジしています。昔は一眼レフEOS kiss(標準ズームレンズ)で撮り、全く満足いかず、単焦点レンズを買って少しきれいに撮れるようになり、Ricoh(リコー)のGRデジタルというコンパクトデジカメを買ったら更に良く撮れるようになり・・・という歴史を経て、今日の写真はiPODです。すごくきれいに撮れています。10万円以上する一眼レフよりiPODの方がきれいに撮れるとは、これは技術の進歩でしょうか、腕が上がったのでしょうか?