むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 寒いと活動性が落ちる

    このところ寒い日が続いています。急に寒くなってきたので、外に出るのが億劫になります。訪問診療で高齢者の部屋を訪れると、電気毛布でぬくぬくとしたベッドから離れられずに寝て過ごしている人が多いです。このように活動性が低下すると、途端に筋肉量が落ちて骨も弱くなります。どんなに骨粗鬆症の薬を飲んでいても、骨に体重をかけて動かさないと骨は弱くなります。お年寄りに限らず、冬に私たちの活動性を低下させてしまう代表が「こたつ」です!入ったら最後、いつまでも出られず、面白くもないテレビをつけっぱなしにしてダラダラと時間を過ごしてしまいます。時間の無駄をしたくないなら、こたつは出さないに限ります。

    寒い冬に活動性を上げるにはどうしたらいいか考えました。まず暖房です。部屋を暖かくしないと、体を小さくしてじっとしてしまいます。暖房も、ストーブやファンヒーターでは空気が汚れて酸素濃度が下がりますから、活動性を保つにはエアコンです。電気代がかかりますが、仕方ありません。それからもう一つは、当たり前ですが暖かい洋服です。昔私が中高生時代は重い綿入れ(丹前)をダルマのようにきて勉強していました。これではじっと座って勉強するのはいいですが、活動できません。

    今の時代、暖かい服はいろいろあります。もこもこしたダウンジャケットは暖かさからいうとダントツでしょう。しかし、部屋着にはなりません。そうこう考えていたら、ユニクロのウルトライトダウンはいいですね。ちょうどユニクロは今日からセールをやっていて新聞広告も入っていたので、イオンモールのユニクロに行ってみたら、レジに並ぶ人が50m以上でした。しかし、20人体制でレジ打ちをしていて50mでもあっという間でした。すごい。隣近所の洋服屋さんは閑古鳥でした。

    熊本県庁

  • 入浴剤の季節です

    毎年冬になると肌が乾燥して痒くなります。そのような方は多いのではないでしょうか。保湿剤もありますが、漢方入浴剤もあります。当院では普通の乾燥肌からアトピーのカサカサ肌まで幅広く使える漢方入浴剤を作っています。向かいの凌雲堂薬局にて購入できます。これは生薬パックですから、自分で煎じて使います。お風呂のお湯をため始めた頃からやかんや鍋で薬草パックを煎じていただきます。10−20分も煎じれば十分です。できた薬草の湯をお風呂に投入して使ってください。1パックで2日は使えます。漢方の香りがアロマの効果を発揮し、リラックスします。また、お風呂上がりの体の温まり方は素晴らしく、肌もすべすべになります。是非お試しください。

    漢方の他にも、アロマオイルで入浴剤を作ることができます。ラベンダやローズ、ユーカリなど好きな香りのアロマを2−3種と、重曹や塩を大さじ3杯ほど用意します。私の場合、マグネシウムソルト(エプソムソルト)を紙コップに半分くらい使います。重曹やエプソムソルトにアロマオイルを10滴ほど垂らして混ぜ、それをお風呂に溶かします。素晴らしくいい香りと保温効果があります。いろんなアロマを日替わりで楽しめます。昨日も書いたように、ユーカリは風邪に効くと言われています。

    別府などの温泉に行くと、湯の花という入浴剤が売ってあります。これもいろんな効果が期待されます。一方、ヨーロッパの土を使った泥パックで美肌効果のあるものはクレイセラピーと言いますが、そのクレイを購入することもできます。これも湯の花のように入浴剤にして使えるのではないかと思います。是非お試しください。

    博多駅前のクリスマスリース屋さん

  • AppleTVその後

    先日、テレビ番組が面白くないときはアップルTVでYouTubeにしてテレビでカフェ音楽を流すと自宅のリビングの雰囲気がカフェみたいになると書きました。結構快適で、その後ずっとアップルTVを使っていたのですが、テレビの画面が静止画(例えばコーヒーカップ)なので、延々と流れる音楽はいいのですが、テレビである必要がありません。せめてヨーロッパの風景でも流れてくればいいのですが、それもないのです。それで音楽だけを流すためにテレビでYouTubeというのは、もったいない気がしてきました。

    YouTubeの公式ソフトではスマホの画面をオフにできません。画面を消すと、音楽が止まってしまうのです。そこでいろいろ調べたのですが、さすがにいろいろアプリを開発してくれる人がいて、iPhoneアプリでYouTubeの音楽を画面をオフにして再生してくれるものがありました。そうすると、バッテリーもくいません。結局、テレビにAppleTVを使ってYouTubeを流すのはやめました。代わりにiPodからそのアプリを使って画面を消した状態で音楽を再生し、ブルートゥース(Bluetooth)スピーカーで鳴らすともっといい音で鳴ります。画面が関係ないので気が散らないです。

    あと数日でアマゾンからアレクサという人工知能スピーカーが発売されます。これは期待が大きいです。Googleからも似たやつが発売されますが「OKグーグル」と声をかけないといけないのが日本語に馴染まず、変です。アップルの「Siri(シリ)」というのも変です。アマゾンは「アレクサ」と声をかけます。一番言いやすいだろうと思います。また、人工知能のレベルがアマゾンのはかなり優れているようですよ。

    県庁東門のイチョウ。色づき始めました。

  • アップルTVでカフェの雰囲気

    最近は、合剤がたくさんあります。合剤というのは、通常だと2−3種類の飲み薬に相当する内容が一錠中に含まれるものです。例えば血圧の薬。2種類の血圧の薬が一つになっていると、2錠飲んでいる人は1錠にすることができます。糖尿病薬もあります。1つで2つぶんの薬を含んでいます。こういう錠剤を組み合わせると、たくさんの錠剤を飲んでいる場合も2−3錠にすることができます。また、糖尿病薬で週1回でいい製剤もあり、驚くことに毎日飲まなくてもちゃんと効きます。もちろん食事療法や運動療法は大事ですが、こんな便利な薬でコントロールできる時代なのです。

    話は変わりますが、テレビが面白くないとき、どうしますか?消す、という人は潔くて素晴らしいですが、興味ない番組だけど音がないと寂しいからダラダラとつけているという場合も多いのではないでしょうか?私はアップルTVという小さな端末をテレビにつけています。とても便利です。手元のiPadやiPhoneからテレビに映し出すミラーリング機能もありますので、小さな画面を自宅のテレビで楽しめば、YouTubeなども迫力が出ます。

    たまたま昨日知り合いの先生がSNSに書き込んでいたのですが、YouTubeでカフェ音楽やカフェの雑踏などを検索するとたくさん出てきます。オシャレな喫茶店風の音楽が流れてきたり、カフェでのお客さんたちのガヤガヤしたノイズだけを延々流し続けるものがあります。これは結構いいです。何も見たい番組がないときにテレビでカフェの雰囲気を流すと、自宅がカフェのようになります。仕事がはかどりますよ。アップルTVはそういう使い方があったかと目からウロコでした。

  • これからの幸せとは

    2週連続で週末に台風が来ましたが、今週は久々に秋晴れの気持ちいい週末となりました。私はいつものごとく江津湖をウォーキングしました。震災以来、湖岸が大きく崩れてこれまで復旧工事が続いていましたが、ついに工事も完了して遊歩道が綺麗になりました。震災の後、無残にひび割れていた遊歩道が能裏に蘇って来ますが、全くそんな面影もないほど修復されました。水鳥たち、釣りをしている少年たち、ランニングをしている人たち、それぞれ秋の暖かい日差しを楽しんでいます。

    昨日の講演会でmRNAを使った遺伝子検診をされている教授が、上海で講演をした時の話を伺いました。このプロジョクトに3億円ほどファンドを募っているといったところ、中国人がびっくりしたそうです。300億とか3000億ならわかるが、3億とは小さすぎて逆にどうやって集めていいかわからない、と言われたそうです。中国がバブル景気に沸いているのでしょうが、逆に日本がデフレで小さいお金でも、ものすごく価値があるという風に考えることもできます。

    今後日本の人口は激減し、経済は縮小する一方です。中国のようにこれから大きく発展するとは思えません。私たちはこれから先お金にとらわれず、自然を楽しんだり、読書などで知的に楽しんだり、そして家族とキャンプしたり団欒することに幸せを求めた方がいいと思います。戦後の経済成長の過程で金銭的な裕福さが幸せと思い込み、お金をかけなくても幸せな人生があるということが忘れ去られたような気がします。

    江津湖にて