むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 斎藤一人さんの言霊についての話

    暇さえあればYouTubeを見ています。テレビをつけるとコロナ肺炎のニュースで不安を煽るばかりなので、テレビは見ません。心配、不安、嫌な予感というのは的中します。気にしていないと、何も起こりません。もちろん手洗いや人混みを避けるなど基本的なことはしないといけませんが、無駄に怖い怖いと怖がっていては免疫が下がるばかりです。楽しく過ごしましょう。私が最近YouTubeで気に入ったのが中川家の漫才です。どれも一流です。暇つぶしに見ていても、いつの間にか本気で見入ってしまいます。もう一つYouTubeで発見したのが斎藤一人さんの講話です。これは素晴らしいです。以前、斎藤一人さんの本は随分読みましたが、ご本人の口から説法されるのをYouTubeでただで聞けるのは素晴らしいことです。お金を出して聞かないといけないような素晴らしい講演です。

    斎藤さんのお話で今日聞いた内容を一つだけ紹介します。言霊(ことだま)に関する話です。人が、愚痴やひとの悪口、ついていない、とか不平不満などを口にすると、必ずもう一度それを言わないといけない状況が来る。すると、また愚痴を言ってしまう。したがってエンドレスで不幸な人生が続く。逆に、ありがとう、ついてる、と言えば必ずまた同じ言葉を言う状況が来る。またありがとう、ついてる、という幸せが続く。どおりで運がいい人はいつもいいし、悪い人はいつも悪い。しかし、これは意識的に考え方を変えれば変えることができる。とのことです。

    当院を受診される患者さんで、嫁姑の悩みで体調を悪くしてイライラ、頭痛、吐き気、不眠などが続くという人がたくさんおられます。歳とったお姑さんの悪口を言うと、また悪口を言わないといけない状況になるということです。感謝の気持ち、言葉を表すと、また感謝するような出来事が来るということ。嫌と思うからイヤなのです。体調不良はお姑さんが作っているのではなく、自分自身が作り出しているということです。

  • マラソンするなら鉄をとれ!

    土曜日は、東京から息子が春休みで帰ってきたので、一緒にメキシカンを食べに行きました。慶徳校前にあるトルタコスという店です。美味しかったですよ。私はアメリカにいた時メキシカンがとても好きで、家でも材料を買ってきてタコスなどを作ったりしていました。以前、熊本にメキシカンの店は2−3件あったのですが、どこも消えてしまって、全部なくなったかと思ったら1件ありました!本場の味を堪能しました。アメリカを思い出して嬉し涙がでそうです。まるで海外旅行から帰ってきた日本人が成田でラーメンを食べるような感覚です。うーん、やっぱりうまい!って感じです。

    折しも、熊本城マラソンの前日ということで、街は大勢の人で賑わっていました。残念ながら雨の予報がでていますが、皆さん頑張ってください。雨の日のマラソンでは全身にワセリンをたっぷり塗っておきましょう。ワセリンが雨を弾くので、体が冷えません。当院はアスリートのサポートを積極的に行っています。鍼治療をしたり、鉄などの採血判定、処方、栄養指導などです。成績(タイムやスタミナ)で悩んでいる方はご相談ください。当院にかかっている患者さんもたくさん出場される予定です。がんばってくださいね!

    鉄が不足すると貧血になることはよく知られていますが、貧血がなくても重度の鉄欠乏という場合があります。そのような場合、ミトコンドリア機能が低下して、エネルギー産生が低下し、倦怠感が強くなります。しかたなく体はミトコンドリアに頼らないエネルギー産生(解糖系)にシフトします。甘いものばかり欲しくなりますが、食べても食べてもエネルギーがでません。鬱になる人もいるし、むずむず脚症候群(夜に足がムズムズして眠れない)も発症します。マラソンに出るには絶対鉄が不足してはいけません。明日の大会には間に合いませんが、アスリートは鉄分補給を忘れずに行いましょう。

     

    うっかりメインのタコスの写真を撮り損ねました メキシコレストランTORTACOS

     

  • カルシウムとマグネシウム

    カルシウムを取ると骨が丈夫になると思っているかもしれませんが、大きな間違いです。たくさんとったカルシウムは血管の壁に沈着して血管の石灰化をおこし、高血圧、狭心症、脳梗塞などの原因となります。また、過剰なカルシウムは腎臓から尿中に排出されるため、尿管結石を起こすこともあります。体内でカルシウムとマグネシウムはペアで作用しています。その比率が重要です。牛乳などはカルシウムばかりが多すぎて体に害を及ぼします。酪農大国のアメリカやデンマークなどは骨粗鬆症も心臓病も多いことが知られています。十分量のマグネシウムをとればバランスが取れます。しかし、マグネシウムは吸収が悪く医薬品では下剤に使われます。吸収されないマグネシウムが消化管内に水分を呼び込んで便を柔らかくするのです。

    吸収は悪くてもマグネシウムを含む食材をできるだけとったほうがいいのは自明です。そこで、海水から作った自然塩の「ぬまちーす」、わかめやあおさなどの海藻、昔ながらの製法で作った豆腐(凝固させるためににがりを使ったもの)、アーモンドなどのナッツ類などが有用です。

    毎日昆布でだしをとって豆腐やわかめなどを入れた味噌汁を作ればいいでしょうが、なかなか簡単ではありません。そこで、簡単クッキング。巷では「医師が考案した長生き味噌汁(小林弘幸 著)」が話題ですが、その方法を真似して味噌汁を作ってみました。タッパーにお好み焼き用の粉末鰹節、粉末あおさ、味噌、味噌汁の具という名前で売ってあるわかめ(だし入り)などを混ぜ合わせます。あとはその味噌をスプーン1杯とって沸騰したお湯に入れ、ネギと豆腐をいれれば、いつでも簡単に味噌汁ができます。マグネシウムの補給にバッチリです。美味しくできましたよ。

  • 小腸を元気にする

    腸活という言葉が話題です。当院は消化器内科は標榜していないのですが、漢方を専門にしていると、消化器の悩みもよく相談に来られます。多くは消化器内科にかかって治療したけど良くならなかったというような難しい症例です。大抵の症状は漢方などを駆使すれば取れるのですが、結構難しいのが少し食べるとお腹が張る、ガスが多い、というものです。

    最近、腸活関連の本を読みました。「小腸を強くすれば病気にならない:江田証 著」です。本の前半はダラダラと説明が書いてあって読むのも面倒なページが続きますが、私が治療に難渋している「ガスが多い、お腹がはる」症状はSIBOと呼ばれる病態だと知りました。SIは小腸の頭文字。Bはバクテリア(腸内細菌)Oは過剰増殖をさします。つまり、小腸内で腸内細菌が過剰増殖することを意味しています。通常、腸内細菌は大腸で増殖するのですが、小腸にはほとんどいません。これが小腸で過剰増殖すると食べたものが異常に発酵してガスが多くなるようなのです。

    本の後半には対策方法が書いてあります。本書で最も大切なパートです。このような病態では、通常お腹に良いとされる納豆やヨーグルトなどの発酵食品や腸内細菌の餌となるオリゴ糖は逆効果だそうです。また、小麦製品やりんごは避けるべきだとのこと。昨日書いたように歯磨き、舌磨きを食事の前にすることも、口腔内の悪玉菌を飲み込まない様にすることは重要な対策だとのこと。治療の方法がわかったのは素晴らしい!当院に通院中の患者さんにも早速教えたいと思います。

     

  • お腹の張りには舌磨きを!

    NHKで東洋医学の特集があっていました。これは漢方を専門とする私にとっては見逃せません。結局、漢方の話ではなくハリやツボ、太極拳などの話題でした。それでも、なかなか面白かったです。イギリスでうつ病の治療にハリを使っていました。抗うつ薬などに抵抗のある患者さんや薬が効かなかった場合、ハリという治療がある、という話。その有効率もかなりのものでした。使っていたツボは当院で私が打つ場所と同じだったので安心しました。

    アメリカでは転倒予防に太極拳をやっていました。日本のリハビリでも取り入れればきっと成果が出ると思うのですが、日本のリハビリの多くはマッサージしたリストレッチしたり、自転車漕ぎの運動などです。太極拳はラジオ体操などより動きがゆっくりしているため高齢者にも向いています。ゆっくりした運動ですが、中かがみになったり片足でバランスを取ったりするので体幹の筋肉がとても鍛えられます。

    もう一つとても大切な情報がありました。インド人はアユルベーダ(インド医学)の理論で舌磨きをするという話でした。舌には雑菌が多く、食事でそれを飲み込むと腸内細菌に悪影響を及ぼすそうです。お腹が張ってガスが多いと悩んでいる人たちに1ヶ月間食前の舌磨きをしてもらったところ、お腹の張りがかなり改善していました。こんな簡単な方法で改善するとは驚きでした。ちょうど今私が勉強している腸活(小腸を元気にする方法)にも同じことが書いてありました。試さない手はありませんね。