むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 自分は人生劇場の主役

    天気予報では台風が九州の西を北上しています。まっすぐ行けばさほど接近しないのですが、今週後半には東に曲がる予報となっているため、目が離せません。ずっと雨が続きそうなので、頭痛持ちの体質の方はつらい1週間になりそうです。五苓散や当帰芍薬散が効きますから漢方で体調管理をしてください。日曜は小雨でしたが、俵山の萌の里のコスモス畑が満開というニュースを見て、写真を撮りに行ってきました。去年も行ったので、あれからもう一年か、と月日が立つのが早いのに驚かされます。同じ場所に同じ花が咲き、それを見に行く自分がいる。この1年で自分は成長しているのだろうか。グルっと回って同じところで同じ花を見ても、自分は螺旋階段を登るように少し上に上がっている。そうであってほしいと思いました。

    ドラマを見ると、主人公とその人を取り巻く人達の様々な日常が繰り広げられます。ドラマですから、自分が体験できないような世界を見せてくれます。しかし、よく考えると、わたしたちは皆それぞれが自分劇場の主役です。生まれたときから死ぬまでいろんなことが待っています。自分を脇役にして人の人生を送ってはいけません。自分が主役。親子のキャスティングは神様に決めてもらったもので、それは大事にしないといけませんが、友達、先生、その他もろもろは自分で選んでいいのです。自分劇場で自分を主役としたドラマの配役、キャスティングは人任せにしないこと。自分をいじめるような人からは離れること。引き立ててくれる人と一緒に成長すること。

    ドラマのシーンは章が変わるとガラッと変わります。自分劇場では、入学、就職、引っ越しなどで章が変わったように人付き合いも何もかも新しくなります。何かを変えたいときは意識的に引っ越したり転職するのもいいと思います。わたしたちドクターは結構数年ごとに職場を変わります。ステップアップしたい人、ライフスタイルを変えたい人などモチベーションはそれぞれですが、自分劇場を演出するのは自分自身だということを意識すると人生楽しくなります。

  • 物を活かす

    物を大切にする、というのは幼少の頃から親や先生に言われてきたことだと思います。あまりに当たり前ですが、できていますか?私は、結構物持ちがいいほうです。実家には、小学校の頃遊んでいたスーパーカー消しゴムなどのコレクションがいまだにあります。40年以上前ものです。医学部の5年生(30年ほど前)に買った聴診器を今も使っています。物というのは不思議なもので大切に使えば何十年でも使えます。乱暴に使えば1年も持ちません。よくあるのが、車をそろそろ買い換えようと思ったりすると、とたんにその車はご機嫌斜めになり、不調になります。最悪の場合、事故を起こしたりするものです。そうならないためには、最後まで感謝しながら物を使うことです。

    実は、お金もそういった「もの」の性質があります。ただ、モノと言ってもハサミやシャープペンシルなどと違うのは、お金は使ってはじめて役に立つので、手元にずっとおいておいてはおけないということです。お金を大事にしすぎて、銀行口座の残高ばかり眺めている人は不幸です。お金を活かす・生かすこと、それはものを買って自分も幸せ、お店の人も幸せ、という状況にして経済を回すことです。巡り巡ってお金は手元に戻ってきます。世のため、人のためにどれだけお金を使うか、というのは、人それぞれです。どのくらいお金に余裕があるかという金額が分母となり、実際使ったお金が分子となります。その割合が問題です。給料が10万円の人と100万円の人では同じ1万円を使っても重みが違うということです。

    世のため人のためと言っても寄付したりという使い方でなくてもいいのです。パン屋さんで好きなパンを買うだけでもお金を活かすことに繋がります。商売は原価に利益を載せて販売します。それを、むりに値切ってギリギリの値段しか払わなかったら自分は得しても相手は喜ばない。このようなことをしていては、持続的で健全な関係を保てません。日本航空を再建した稲盛和夫会長は、このように再建の最中も取引相手の会社を思いやって仕事をされたという話を聞きました。見習いたいものです。

  • 初心忘るべからず

    今週は当院の開院5周年ということもあり、患者さんや取引先からいろいろなお祝いを頂き、ありがとうございました。創立記念日というのは会社にとっての誕生日です。「初心忘るべからず」という言葉があります。会社を起こすにあたっては、社長(創立者)の事業に対する思い入れというものがあります。なんとなく流れで会社を作る、なんてことは不可能です。こんな会社にしたいというずっと先の目標を持ち、その目標を実現させるために必要なことを現実に落とし込みます。そして事業計画を作り、銀行でお金を借りたり、一緒に働いてくれる人を募ったりします。

    そのあかつきにやっと会社が設立されます。すると、家族、親兄弟、友人、その他大勢の人たちから応援のメッセージが来ます。その時の喜び、やるぞ、という気持ちが初心です。それは、単に会社を起こして大儲けしようというようなものではなく、大勢の人に見守られ、応援してもらって開業にこぎつけたからには、みんなの期待を裏切らないように頑張って働き、社会に貢献しよう、と思うわけです。

    そんなわけで、会社の創立記念日というのは、単なる会社の誕生日ではありません。社長は初心を忘れず創業時の思いを共有し、会社の存在意義、目標、価値観などを社員みんなで共有する大切な日なのです。同じことは、会社だけでなく、どこにでもあります。高校や大学に合格した時、一生懸命勉強してさらに上を目指そうと思うでしょう。その初心を3年間持ち続けた人と、すぐ忘れた人では将来は大きく違ってくると思います。人生はそんなものです。「初心忘るべからず」という格言は守らないと損するとても大切な言葉です。

    先日写真を撮ったときは緑色のピーマンでしたが、今日は赤唐辛子みたいになっていました

  • 頼まれごとは喜んですぐに行うこと(成功の秘訣)

    経営者モーニングセミナーに毎週参加しています。主に社長さんたち経営者さんたちの集まりで、経営のノウハウをレクチャーしてもらい、自分たちの至らぬところを反省し、軌道修正しながらお互い切磋琢磨するのです。成功の秘訣はいくつもの大切なポイントがあります。例えば、頼まれたら「はい」と即答すること。どうせ頼まれごとをするのなら、喜んですぐに引き受けないといけません。「ちょっとまって」「〇〇をしてくれたなら・・」と条件をつけたり後回しにするようなら相手もいい気持ちはしません。即答の練習はまず家族から、だそうです。

    例えば奥さんから「ゴミを捨ててきて」とか「洗濯物を取り込んで」とか頼まれたら、「はい」といってすぐに行うこと。それを「今忙しい」とか「見ているTVが終わってから」などと言っていると、それを見て育った子供も同じことを言うようになる。つまり「勉強しなさい」と言っても、「今見ているTVが終わってから」と言うし、買い物を頼んだら「今度ゲームを買ってくれたら」と、親のマネをして条件をつけてくる。したがって、子供を叱る前に、まず自分の行動を見直し、素直に「はい」と即答し、喜んでそれを行っているかチェックしましょう。そして,それができるように家庭内で練習しましょう。

    これができないと、会社でも、部下にあれこれ指示しても素直に動いてくれない。社長の権限で無理強いしても反発されたり、陰口を叩かれてうまくいかない。人に動いてほしければ、まず自分がお手本となるような動きをすること。これが成功の秘訣であり、社長や上司の取るべき姿です。かくいう私もそれができているかはわかりません。日々反省しながら歩み続けるのみです。

  • ときめきに素直に行動する

    ご存知、コンマリの「人生がときめく片付けの魔法」というのが数年前から話題でした。コンマリとは近藤麻理恵さんのことです。いまやアメリカで知らない人はいないというくらい有名人です。物を片付けられない人に、片付けるコツとして、そのものに心がときめくかどうかを判断基準にして捨てるべきものは捨てるというのがコンセプトです。たまたま、Netflixをみていたら、コンマリの番組があっていました。アメリカで作成したもので、全編英語(日本語字幕)です。コンマリがアメリカに渡ったときはこんなにペラペラでなかったのに、今回の番組でのコンマリさんは流暢な英語でした。すごい進化。ときめきは「Spark Joy」という英語になっていました。

    番組では、単なるお片付けドキュメントではありませんでした。掃除をする部屋や空間、思い出の品、使い切って捨てるべきものなどいろいろなものに感謝しながら片付けていました。片付けを通して、家族の絆や思い出を家族と共有しながら、片付けそのものが楽しいイベントに昇華していました。さすがです。Netflixをみれない人は、YouTubeでみてください。コンマリと検索すればたくさん動画が出てきます。引田天功みたいにアメリカ人がもつ日本人へのイメージにのってややパフォーマンス的なところはありますが、それも含めて面白いです。余談ですが、私がアメリカで「村上です」と自己紹介をすると、村上春樹と親戚か、とよく聞かれました。村上春樹はそのくらいアメリカでは有名なようです。

    ときめきを判断基準にするのは心に素直でとても良いと思います。患者さんで多いのが、会社が嫌で、職場につくと吐き気や頭痛がするというもの。一日の大半を過ごす会社がそんなに嫌なら他に移ればいい。あなたにとってもっと心ときめく職場があるはず。もっとJoy(喜び)がスパークすることを選びましょう。自分が選択しなければ、ときめき(SPARK JOY)を得るのは難しいと思います。