むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 韓ドラを見て人生を考える

    毎日ご飯を食べながらとか寝る前とか10分20分のスキマ時間にネットフリックスで韓ドラを見ています。ちょっとずつしか進まないので、1話見るのに1週間かかったりします。それでも、気がつくと今見ている「サムダルリへようこそ」というドラマが最終回にたどり着きました。韓ドラには起承転結みたいなストーリー展開のパタンがあり、最後の2話くらいは本当に盛り上がります。まるで花火大会の最後の方でバンバン乱れ打ちするようにストーリーが展開して終わります。私はサスペンスとか暴力ものは見ないので、いつもハッピーエンドです。最終回あたりは10分見て続きはまた明日、というわけにはいきません。最終回は気分よく一気に見ないともったいない。

    このドラマで終始一貫して投げかけられたのは、「人のために自分のしたいことを後回しにして人生後悔しないか」というテーマです。家族のため、恋人のため、夫や妻のために自分の仕事やしたいことを我慢している人は多いと思います。そんな人生でいいのですか?人生短いので年を取ってから後悔しないように生きませんか。30歳なら30歳、40歳なら40歳でその時にしかできないことがあります。後回しにして、結局諦める事にならないようにしたい。自分に夢、やりたいことがあれば、隠したり黙っていないで公言してこんなことがしたいんです、と言って、行動に移そう。そんなテーマで、主人公やその家族や友人たちの人生をドラマで見せてくれました。とても考えさせられるドラマでした。

    韓ドラには人生輪廻して何度でもやりなおすストーリーが良くあります。あるあるの定番なのですが、こちらでは先程書いた「やりたいことは我慢せずやろう」の反対のストーリーが多い気がします。例えば前の人生で家族をかえりみず仕事や出世のために打ち込んだ挙げ句、死ぬときに自分の一生は何だったんだろう、仕事ばっかりして家族を幸せにできなかった、と後悔する。そして、生まれ変わった来世では仕事より家族の幸せを人生の最大の目標にする。どちらも自分の一生はこれで良かったのかと後で後悔するかもしれないし、満足して一生を終えるかもしれない。価値観は人によって違うし、今世でのテーマも人により違うはず。後悔するかしないかなんて最後までわからないのだから、今日できることを頑張るしかない。そして、やりたいことはやってみる。自分のためだけでなく人のためにも働く。それしかないような気がします。

  • 講演会は恩送り

    暖かくカラッと晴れた素晴らしい日曜日でした。朝から布団を干したり洗濯をしたり日曜にしかできないことがいろいろできました。それだけではもったいないので、南阿蘇までドライブにいきました。せっかくの天気なので見晴らしの良いグリンピア南阿蘇に行きました。ここは外輪山の山腹にあり、露天風呂からは阿蘇の盆地を見下ろす絶景です。眼の前には五岳が見えます。阿蘇の温泉で私の知る限りここが絶景ナンバーワンです。阿蘇から戻ってきたら今度は週末のルーチンでスポーツジムに行き、5キロランと筋トレをしました。温泉は阿蘇で満喫したばかりだったので、ジムのあとはさっと汗を流す程度で帰ってきました。

    今週と来週に漢方の講演を頼まれています。今週の分はスライドも仕上がっており、準備万端ですが、来週の分がまだ完成していません。今から大急ぎで仕上げます。講演の準備は相当な時間がかかります。いくらかの講師謝礼をもらうのですが、確定申告をしてみると半分は税金で消えてしまうので時給にしたら全然割が合いません。それはともかく、私も若い時漢方を教えてもらって勉強する機会があったので今があります。その恩返しと思って精一杯講演させていただきます。

    恩返しで思い出しましたが、恩返しはなにかしてもらった相手にお返しをするイメージです。鶴の恩返しみたいな双方向の矢印の関係です。私の場合、漢方を教えてもらった先生に対する恩をこれから勉強する先生に送るので矢印は別の方向へ向きます。これを恩送りと言うそうです。世の中、恩返しのチャンスは少なく恩送りのほうが多いと思われます。もらった恩を返しもせず、他の人に送りもしないで私利私欲だけに走ると、一時的には儲かったように思うかもしれませんが、長続きしません。恩を送ると、巡り巡って子や孫の代で戻って来るそうです。「むかしお父さんにお世話になっていました」と言ってくれる人と出会ったことはありませんか。

    グリンピア南阿蘇からの眺望(右から根子岳、高岳、中岳 烏帽子岳)

  • 筋力低下防止にはまずウォーキング

    紹介状をパソコンでかいていて「匡」という字を書きたかったのですが、読み方もわからず、思い悩んだ挙げ句ものは試しでGoogleに「国の右がないやつ」と検索したら一発でわかりました。Googleの検索能力が高いのは驚かされますが、曖昧な検索キーワードから類推する力がすごいと思います。もちろん人工知能(AI)のチャットGPTはそのような能力が優れていて、適当な司令をきちんと理解して処理してくれます。実は私たちの仕事にもこのような類推能力が必要です。年を取ると物の名前がすぐ出てきません。患者さんが診察のとき、「あ、それから、あれも3つばっかり頂戴」と言われたら、「湿布ですね、入れときます」と類推する感じです。人により「あれ」が湿布だったり痔の薬だったり、睡眠薬だったりしますから、その人その人で推理しながら確認します。勘が冴えていないとジェスチャーゲームみたいになっていつまでたっても正解に到達しません。

    今日は診療のあと医師会の会合があり、コロナ以来4年ぶりに懇親会がありました。久しぶりにあう先生たちと挨拶したりご飯を食べたりすることができて良い時間を過ごすことができました。何人かの先生にブログ、すごいですね、あんなに毎日よく書けますね、と言われたりしました。同業者に読まれるとちょっと恥ずかしいですね。最近は診察時に何人かの患者さんに首のセルフ整体のツボを教えてほしいと言われました。ブログにかいたことで具体的にどうしたらいいかわからないときは遠慮なく聞いて下さい。文章ではなかなか伝えられないので、聞かれたらお答えします。

    今日の夜はかなり冷え込んできましたが、昨日の夜は結構暖かく春を感じました。14歳になるゴンを連れていつもより長距離散歩しました。そしたら今朝ゴンは起きているのにずっと寝そべっている、餌を上げても寝そべったまま食べている。どうしたんだろうと立たせて見たのですが立てません。これは、足が麻痺したのかと心配しましたが、私も出勤の時間があり、そのまま様子を見ることにしました。夜に帰宅して見たら、いつものように立っていました。「ゴンちゃん、足は大丈夫かい、良かった〜」とホッと胸をなでおろしました。このところ雨が続いて散歩できなかったので高齢のゴンは数日で筋力が低下したのかもしれません。昨日散歩で歩きすぎて筋肉痛になったのかもしれません。人も昨今のコロナで室外に出ずに何日も監禁状態(特に老人ホームなどでは制限が厳しかった)の結果筋力が落ちて寝たきりみたいになった人がたくさんいます。そうならないように皆さん歩きましょう。TVばっかり見ていないで。寒い寒いと言い訳しないで。歩くのは健康維持の基本中の基本ですよ。

     

  • 一年の計は4月1日にもある

    「一年の計は元旦にあり」といいますが、日本人にとって4月1日も元旦みたいなものです。いろいろなものが新しく始まります。今日、訪問診療であちこちを運転して回ったら、引っ越しトラックを何度も見かけました。今まさに引っ越しの季節です。入試の合格発表が終わり、新しい生活の準備のため家電や生活雑貨を買い揃えたり、転勤が決まって引き継ぎにいそがしかったり、皆それぞれ人生の節目を迎えています。そういう大きな転換でなくても、ちょっとしたことを始めるにもいい季節です。ちょうど一年前の4月に私はNHKハングル講座と中国語講座を聞き始めました。あと少しでまる一年経ちます。3月の今頃計画を立てておかないと4月からスムーズにスタートできませんから、これを機に新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。4月始まりの手帳なども売ってありますよ。

    3月中にしておきたいこと。特定健診の案内が来ているなら、3月中に使ってください。有効期限があるのでお忘れなく。もう一つ、肺炎球菌のワクチンの案内が来ているならそれも3月までで終了です。打とうと考えているなら、早めにご予約ください。4月からは新たに65歳になる人達だけに補助が出るそうです。これまで5歳刻みに案内がきていたのはなくなります。全額自費だと結構高いので、補助があるうちに打ちましょう。

    先日、健軍自衛隊東側にトライアルというディスカウントストアがオープンしました。オープンしてすぐはかなり混み合っていたのでしばらく様子を見ていましたが、今日、仕事が遅くなって夜8時頃帰宅する途中トライアルの前を通ったら車が少なかったので立ち寄ってみました。店は想像以上に広く、右半分はホームセンター風、左半分は食料品が中心のスーパーみたいになっています。私の目的は売れ残って値さがりしたお惣菜だけです。刺し身、サラダ、筑前煮、握り寿司など何割引きかになっているものを買って帰りました。どれも味付けが良くて美味しかった!通勤路にいい店ができてラッキーです。

     

     

  • 日経が4万円突破のニュースを見て思う

    このところ、コロナやインフルエンザの患者さんはずいぶん減ってきました。発熱患者さんはパラパラ来院されますが、先月の半分くらいでしょうか。お陰で少し楽になるかと思いきや、午前の診療は1時ぐらいまでかかり、大急ぎで訪問診療に出て、もどってきたら午後の診療が6時までほとんどノンストップです。タイミングによっては待ち時間が長くなったようで、すいませんでした。お一人お一人できるだけ心配事を解決して帰っていただきたいので、どうしても時間がかかります。

    新聞によると、日経平均が4万円を突破し最高値を更新したそうです。私はNISAなどやっていないので関係ありません。以前は株式が面白くてずいぶん勉強したり実践したのですが、株をしていると日々の値動きが気になって仕事に集中できないのでだいぶ前に止めました。その経験からいうと、新高値を更新した状態は恐怖心がある一方で、ほとんど全員が含み益状態で誰も損をしていないという特殊な状況なのです。このときの心理は、せっかく儲かっているから売らない。もっと上がるのを待つ。そうすると、売る人が少なく買いたい人が多い状態が続き更に値が上がることになります。では、どこでピークを迎えて下りに入るか。それは素人にはわかりようのないものです。

    ヘッジファンドや大口の投資会社は今はAIを使った自動売買をしています。一定のアルゴリズムで条件に従って売り買いをしています。下がると判断したら零点何秒かの一瞬に大量の売りを出します。その判断の速さだけでなく、今投資会社が追求しているのはコンピュータがネット注文を出したあと、ネット回線を通じて証券会社のホストコンピュータまで届く時間を競っています。実際にどうしているかは先日新聞に乗っていました。なんと、証券会社のホストコンピュータの近くに自分の会社を引っ越す、だそうです。ネットを通して世界は一瞬にしてつながる今の世の中ですが、1秒の何十分の1のタッチの差で負けないように物理的な距離を縮めているのです。それに対抗して個人投資家が太刀打ちできるはずありません。値下がりが始まったら驚くべき速さで下がっていき、ほとんどの個人投資家は損することになっています。不思議な個人投資家の心理。利益が出ているときに売らず、損が出たときに慌てて売る。AIはその裏をかいてくるのです。株は余剰資金で楽しむ程度にしましょう。

     

    当院前の街路樹はバッサリと剪定してもらって明るくなりました。クリニックの屋根にソーラーパネルが見えてます