むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 心療内科のご案内

    クリニックの受付には、心療内科の問い合わせの電話が結構あるようです。そこで、今日はここに案内を書いておきます。

    当クリニックの心療内科は通常の内科と同じ一連の流れで診察していますので、特に予約などは必要ありません。心療内科の初診は話を聞くのにある程度まとまった時間が必要ですから、外来が混んでいる場合は、風邪などの短時間ですむ診察を数名済ませた後に回ることはあるかもしれませんが、ほとんどの場合受け付けた順番での診察になっています。

    悩みが深いと、上手く話せないかもしれないとか、人がたくさんいたらどうしようとかあるかもしれませんが、外来の待合や診察室はできるだけ過ごしやすいように配慮しています。スタバなどにあるような壁に向かって座るカウンターもありますので、他人の視線を気にせずに待てるようになっています。

    仕事や家庭の詳細はあまり根掘り葉掘りは聞きませんが、ある程度隠さずに話していただいた方がこちらも悩みの真相が理解しやすいので、できるだけ話してください。男性も女性も涙ながらに不安や悩みを話されます。全部話してスッキリしてください。診察で話した内容が外に漏れる心配はありません。患者さんのプライバシーに関する情報管理は職員にも十分教育しております。

    最近思うのは、鬱もかなり悪くなってから自分でももうギリギリという状態で初めて来院される患者さんが多いことです。できればそのギリギリになる前に相談いただきたいものです。早い方が軽い薬で済むし、治りやすいです。漢方だけでもいけるかもしれません。しかし、あまりに深刻な状態だと薬も増えるし、漢方だけでは対応が難しくなります。

    すでに他の心療内科や精神科から処方があり、その薬が切れるから当院で出して欲しいという場合は、数日分は出すこともありますが、基本は現在の主治医より紹介状をもらってきてください。特に睡眠薬などは処方に制限がありますから過剰な処方の場合はお断りする場合があります。

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)

    寝ている時にいびきが止まる(数秒間息が止まる)のを見たことある方も多いかと思いますが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と言います。最近話題になるのは、バスや電車の運転手さんたちが勤務時間中に睡魔に襲われて居眠り運転をして事故になるケースです。

    運転手さんでなくとも、会社で仕事中にどうしようもなく睡魔に襲われるようなら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。無呼吸のせいで熟睡できておらず、疲れが取れないのです。昔は、極度の肥満の人に多いと言われており、実際に肥満の人はSASになりやすいのですが、そこまで太っていなくてもSASが見つかることがあります。最近SASの勉強会に行ったところ、痩せている人でも下顎が細くて小さい人はSASになりやすいと聞きました。逆に顎が張っている場合は少ないようです。

    当院でも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査ができるようになりました。入院などは必要なく、センサーを自宅でつけて一晩寝ていただくだけです。センサーは、鼻と指に固定します。あとは、寝るときに記録開始のスイッチを押して、朝起きたらスイッチを切るだけです。簡単に検査できます。

    もし同じ寝室で寝ている奥さんやご主人から、「寝ていて息が止まったりするからびっくりしたよー」と言われた経験があれば、ぜひ検査をお勧めします。要予約となっています。

  • いよいよクリスマスシーズン

    日本はクリスマスシーズンがいつから始まるかの定義が曖昧です。気がはやいところは11月初旬にはクリスマスの飾りつけやセールをしたりしています。

    一方アメリカでは秋頃からイベントが続くため、一つずつきちんとこなしていきます。秋になって最初がハロウィン、次が感謝祭、それが終わるとクリスマスです。つい先週木曜がサンクスギビングデー(感謝祭)でした。サンクスギビングではターキー(七面鳥)のローストを各家庭で作って食べます。グレービーソースとかグランベリーソースなどが、パサパサして淡白な七面鳥を深い味わいにしてくれます。このソースが美味しいので、ターキー料理は好きですが、ソースを使わないターキーサンドウィッチなどはあまり美味しいと感じたことはありません。

    そして、この感謝祭が終わるといよいよクリスマスシーズン入りです。FMラジオなども24時間ずっとクリスマスソングを流す局があります。私がいつも聞いているヒューストンのFM局KSBJでも、最近ではずっとクリスマスソングばかりです。クリスマスソングと言っても、定番のクラシックなものから新しいものまで数限りなくあります。海外のFMはインターネットでリアルタイムに聞くことができます。私はアンディーウイリアムスのIt’s the wonderful time of the year が好きです。

    当クリニックでも、待合ロビーにクリスマスツリーを飾りました。

    日本ではクリスマスと忘年会とごっちゃになってとにかく慌ただしく、街は賑わい、車は渋滞して大変な季節ですが、アメリカでは職場の仕事はやや減ってホリデームードになり、家庭には暖かい灯がともり愛に溢れ、一年中で最も素晴らしい時を過ごします。逆に、人によってはそういう季節だからこそ寂しくなるというのも理解できます。

    私たち医療関係者は、そんなことを言っていられないくらい忙しい季節です。例年この時期はインフルエンザや感染性胃腸炎が流行し、年末年始の当番医や当直のノルマもあり、一年で一番忙しく、過労で倒れそうになる季節でもあります。当院は1月2日が当番医です。

     

  • 鍼(はり)治療

    クリニックがオープンしてから1ヶ月間は、鍼治療を無料体験していただきました。実際には初診料や再診料がかかっていますので、全く無料ではないのですが、一人でも多くの方に鍼治療が怖いものでなく、心地よい刺激であることを体験していただきたいと思いました。また、患者さんの状態が鍼治療で治るものなのかどうか、あるいは、私の技術で治せるものなのか、というのは実際にやってみないとわかりませんから、初回はお試しで、という意味合いもありました。

    人によっては、とてもよく効いてびっくりして帰られますが、あまり変わり映えのしない方もいます。もちろん、変わらない場合はこの先継続しても良くなる可能性は低いですが、少しでもいい感じであれば、今後改善する可能性が期待できます。

    このホームページの「お知らせ」や院内ロビーにはすでに案内しているところですが、来週10月11日から鍼治療は有料となります。予約料として鍼の代金をいただくことになりますが、予約に関しては、当日すぐでも承りますので、まずはご連絡ください。

    鍼治療というと、肩こりや腰痛など整形疾患が多いのですが、それとは別に、頭痛、めまい、難聴、耳鳴り、鼻炎(鼻づまり)、ストレス障害などいろいろな病態に対応できます。これは、自律神経を調整し、交感神経の緊張を静めたり副交感神経を優位にする作用があるためです。

    当院で使う針はセイリン社(日本製)の使い捨て針です。かなり細く、私が好んで使っているのは一番というサイズです。番号が上がるほど太くなります。針が細いとコシがなく、刺さりにくいのですが、そこは技術です。昔は3番の少し太い針を使っていたのですが、細くていたくない一番に変えても治療効果が落ちなかったので、今では安心して細い針を使っています。

    治療効果は針が終わってすぐ実感する場合もありますが、針を抜いて帰宅した頃、ふと気がつくと軽くなっている、とか、久しぶりに熟睡できました、とかいうこともあります。

    以上、鍼治療のご案内でした。

  • 不眠の患者さん

    いろいろな悩みで近くの内科の先生からも心因性(心の問題)かもしれないので、むらかみ内科クリニックに行ってみたら、とご紹介いただいたりしています。ありがとうございます。なかでもめまい、ふらつき、不眠の患者さんが多く来られます。

    今回、デパスとアモバンという2つの安定剤、睡眠薬が向精神薬に指定されることになりました。向精神薬は麻薬や覚醒剤に並ぶカテゴリーで、薬局での管理も通常の薬より厳しくなるし、処方日数にも制限が加わります。それだけ習慣性もあって、やめられない要注意の薬なのです。

    これまで、ストレス、不安、不眠、パニックなどあらゆる場面でデパスが使われてきました。それだけよく効くのです。しかし、効果が良いばかりにやめられなくなる、大変な薬でもあるのです。当院でも極力使わないようにしています。

    ところで、先日も書きましたが、GoogleMapsでストリートビューが完成しました。うちのクリニックをGoogleMapsで表示すると、地図から付近の写真へ飛ぶことができます。その中に、院内の風景へと進めるようになっている部分があります。待合から点滴室へと進んでいけますので、是非おためしください。

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    立田山ではこういうところを走ります。遠くで鳴く蝉の声と自分の足音しか聞こえません。静寂の中で心が洗われます。また、不整地を走るのは体の歪みをとる最も効果的な運動です。