むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 罹災者の医療費免除延長について

    熊本地震の罹災者に対する医療費免除期間がH29年2月末から9月末までと延長されました。延長されたのは今度で2回目となります。

    https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=13438&e_id=14

    あまり周知されていないようなので書いておきます。上のリンクは熊本市のホームページです。ご参照ください。

    むらかみ内科クリニックは昨年9月1日にオープンしました。2月末日をもってちょうど半年となります。おかげさまで毎日多くの患者さんに来院いただいています。

    地元の皆さんをはじめ、阿蘇、天草、八代、玉名とかなり遠方からも来院いただいています。私のクリニックでは電子カルテを採用していますが、手元には患者さん情報として患者さんの名前以外に住所を見られるようにしています。どの辺りから来られているかで処方日数などの配慮をするためです。遠方から来院いただいた場合、3日分の処方ではあんまりですから、やはり短くても2週間は出します。そうすると、患者さんの状態も2週間以上先にどのくらいの状態かを予想しながら治療計画を立てるのです。来院回数が多いとそれだけ修正のチャンスがありますが、2週間あるいは1ヶ月に1回の来院だと、修正のチャンスが少ないぶんそれなりに慎重な処方となります。慎重という意味は、治るか治らないかだけでなく、副作用が少なくて確実に飲める処方という意味です。遠方から来た患者さんにはあまり無茶せずに確実に飲めそうな処方で経過を見ると思います。逆に、アグレッシブな(攻めの)姿勢で処方するには、万一せっかく処方した漢方が苦くて飲めないなど、何かあったらすぐに来てもらえるくらい近くにいてもらいたいとおもうのが私たち治療者の心理なのです。

    去年の写真を見ながら飾り付けをしているスタッフさん。(訪問先です)

  • 心療内科のご案内

    クリニックの受付には、心療内科の問い合わせの電話が結構あるようです。そこで、今日はここに案内を書いておきます。

    当クリニックの心療内科は通常の内科と同じ一連の流れで診察していますので、特に予約などは必要ありません。心療内科の初診は話を聞くのにある程度まとまった時間が必要ですから、外来が混んでいる場合は、風邪などの短時間ですむ診察を数名済ませた後に回ることはあるかもしれませんが、ほとんどの場合受け付けた順番での診察になっています。

    悩みが深いと、上手く話せないかもしれないとか、人がたくさんいたらどうしようとかあるかもしれませんが、外来の待合や診察室はできるだけ過ごしやすいように配慮しています。スタバなどにあるような壁に向かって座るカウンターもありますので、他人の視線を気にせずに待てるようになっています。

    仕事や家庭の詳細はあまり根掘り葉掘りは聞きませんが、ある程度隠さずに話していただいた方がこちらも悩みの真相が理解しやすいので、できるだけ話してください。男性も女性も涙ながらに不安や悩みを話されます。全部話してスッキリしてください。診察で話した内容が外に漏れる心配はありません。患者さんのプライバシーに関する情報管理は職員にも十分教育しております。

    最近思うのは、鬱もかなり悪くなってから自分でももうギリギリという状態で初めて来院される患者さんが多いことです。できればそのギリギリになる前に相談いただきたいものです。早い方が軽い薬で済むし、治りやすいです。漢方だけでもいけるかもしれません。しかし、あまりに深刻な状態だと薬も増えるし、漢方だけでは対応が難しくなります。

    すでに他の心療内科や精神科から処方があり、その薬が切れるから当院で出して欲しいという場合は、数日分は出すこともありますが、基本は現在の主治医より紹介状をもらってきてください。特に睡眠薬などは処方に制限がありますから過剰な処方の場合はお断りする場合があります。

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)

    寝ている時にいびきが止まる(数秒間息が止まる)のを見たことある方も多いかと思いますが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と言います。最近話題になるのは、バスや電車の運転手さんたちが勤務時間中に睡魔に襲われて居眠り運転をして事故になるケースです。

    運転手さんでなくとも、会社で仕事中にどうしようもなく睡魔に襲われるようなら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。無呼吸のせいで熟睡できておらず、疲れが取れないのです。昔は、極度の肥満の人に多いと言われており、実際に肥満の人はSASになりやすいのですが、そこまで太っていなくてもSASが見つかることがあります。最近SASの勉強会に行ったところ、痩せている人でも下顎が細くて小さい人はSASになりやすいと聞きました。逆に顎が張っている場合は少ないようです。

    当院でも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査ができるようになりました。入院などは必要なく、センサーを自宅でつけて一晩寝ていただくだけです。センサーは、鼻と指に固定します。あとは、寝るときに記録開始のスイッチを押して、朝起きたらスイッチを切るだけです。簡単に検査できます。

    もし同じ寝室で寝ている奥さんやご主人から、「寝ていて息が止まったりするからびっくりしたよー」と言われた経験があれば、ぜひ検査をお勧めします。要予約となっています。

  • いよいよクリスマスシーズン

    日本はクリスマスシーズンがいつから始まるかの定義が曖昧です。気がはやいところは11月初旬にはクリスマスの飾りつけやセールをしたりしています。

    一方アメリカでは秋頃からイベントが続くため、一つずつきちんとこなしていきます。秋になって最初がハロウィン、次が感謝祭、それが終わるとクリスマスです。つい先週木曜がサンクスギビングデー(感謝祭)でした。サンクスギビングではターキー(七面鳥)のローストを各家庭で作って食べます。グレービーソースとかグランベリーソースなどが、パサパサして淡白な七面鳥を深い味わいにしてくれます。このソースが美味しいので、ターキー料理は好きですが、ソースを使わないターキーサンドウィッチなどはあまり美味しいと感じたことはありません。

    そして、この感謝祭が終わるといよいよクリスマスシーズン入りです。FMラジオなども24時間ずっとクリスマスソングを流す局があります。私がいつも聞いているヒューストンのFM局KSBJでも、最近ではずっとクリスマスソングばかりです。クリスマスソングと言っても、定番のクラシックなものから新しいものまで数限りなくあります。海外のFMはインターネットでリアルタイムに聞くことができます。私はアンディーウイリアムスのIt’s the wonderful time of the year が好きです。

    当クリニックでも、待合ロビーにクリスマスツリーを飾りました。

    日本ではクリスマスと忘年会とごっちゃになってとにかく慌ただしく、街は賑わい、車は渋滞して大変な季節ですが、アメリカでは職場の仕事はやや減ってホリデームードになり、家庭には暖かい灯がともり愛に溢れ、一年中で最も素晴らしい時を過ごします。逆に、人によってはそういう季節だからこそ寂しくなるというのも理解できます。

    私たち医療関係者は、そんなことを言っていられないくらい忙しい季節です。例年この時期はインフルエンザや感染性胃腸炎が流行し、年末年始の当番医や当直のノルマもあり、一年で一番忙しく、過労で倒れそうになる季節でもあります。当院は1月2日が当番医です。

     

  • 鍼(はり)治療

    クリニックがオープンしてから1ヶ月間は、鍼治療を無料体験していただきました。実際には初診料や再診料がかかっていますので、全く無料ではないのですが、一人でも多くの方に鍼治療が怖いものでなく、心地よい刺激であることを体験していただきたいと思いました。また、患者さんの状態が鍼治療で治るものなのかどうか、あるいは、私の技術で治せるものなのか、というのは実際にやってみないとわかりませんから、初回はお試しで、という意味合いもありました。

    人によっては、とてもよく効いてびっくりして帰られますが、あまり変わり映えのしない方もいます。もちろん、変わらない場合はこの先継続しても良くなる可能性は低いですが、少しでもいい感じであれば、今後改善する可能性が期待できます。

    このホームページの「お知らせ」や院内ロビーにはすでに案内しているところですが、来週10月11日から鍼治療は有料となります。予約料として鍼の代金をいただくことになりますが、予約に関しては、当日すぐでも承りますので、まずはご連絡ください。

    鍼治療というと、肩こりや腰痛など整形疾患が多いのですが、それとは別に、頭痛、めまい、難聴、耳鳴り、鼻炎(鼻づまり)、ストレス障害などいろいろな病態に対応できます。これは、自律神経を調整し、交感神経の緊張を静めたり副交感神経を優位にする作用があるためです。

    当院で使う針はセイリン社(日本製)の使い捨て針です。かなり細く、私が好んで使っているのは一番というサイズです。番号が上がるほど太くなります。針が細いとコシがなく、刺さりにくいのですが、そこは技術です。昔は3番の少し太い針を使っていたのですが、細くていたくない一番に変えても治療効果が落ちなかったので、今では安心して細い針を使っています。

    治療効果は針が終わってすぐ実感する場合もありますが、針を抜いて帰宅した頃、ふと気がつくと軽くなっている、とか、久しぶりに熟睡できました、とかいうこともあります。

    以上、鍼治療のご案内でした。