むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • HP院長挨拶をリニューアルしました

    今日からお盆休みで連休の方も多いと思います。当クリニックのお休みについては昨日のブログに書きました。12日(土)は通常通り午前中の診療です。11日は、祝日で、クリニックもお休みだったのですが、私は2つの老人ホームに往診と訪問診療でした。訪問診療は計画的な訪問なので基本お盆も正月も関係なくスケジュールされます。午後からは桜十字病院の老人ホームに行ったのですが、患者さんがまだデイケアから帰ってきていなかったので、しばらく病院内の花壇の写真を撮ったりして過ごしました。

    また、当院も9月で1周年を迎えるにあたり、このブログを載せているホームページの院長挨拶をリニューアルしました。そちらを見てもらえばいいのですが、こちらにも転記します。

    ご挨拶

    H28年9月1日に東稜高校正門前に内科クリニックを開院いたしました。
    これまで25年以上の臨床経験をもとに、ひとりでも多くの患者様に健康で幸せな暮らしをしていただくお手伝いができたらと思っています。
    当院を開院するにあたり、3つの経営理念を掲げました。一言で言うなら、「患者さんは自分の家族と思い、洋の東西を問わずベストな医療を提供する」ということです。

    私は、内科・循環器内科が専門ですが、それと同時に漢方専門医でもあります。いろんな病院に通ったがなかなか症状が改善しないという場合、案外漢方のほうがよく効くことがあります。それは、同じものをみるときも、前から見るのと横から見るのでは違った形に見えるように、西洋医学では異常と捉えられない病態も、漢方的には異常と捉え、治療法がみつかることがあるのです。

    もう一つは、心の問題です。ストレス社会と言われていますが、最近は業務効率化で厳しい人員削減がなされたり、少子高齢化の影響もあり大変な人手不足です。そのあおりで働く世代の肉体的・精神的負担は増す一方です。そういう中、ストレスから体調を壊して仕事にいけなくなったり不安でパニックを起こしたりすることがあります。このような状態になってもじっと我慢している人が多いようですが、自分の状況を気軽に相談できる環境にないとなかなか解決策が見つかりません。どうぞ、自分の中に溜め込まないで相談してください。

    長年通院していると、だんだん薬の数が増えて来て、収集がつかなくなることがあります。多剤処方の問題はポリファーマシーと言って最近は問題視されています。私は、常々必要最低限の薬で治療したいと思っています。薬を減らすのは簡単なことではありませんが、できるだけシンプルな処方を心がけています。

  • お盆休みについて

    8月11日は山の日ということでお休みです。12日(土)は通常通り午前中の診療を行います。14日(月)と15日(火)はお盆休みとさせていただきます。どうぞご了承ください。

    10日(木)はお盆休みの直前ということもあり大変な混雑となりました。日頃の倍近い患者さんに来院いただきました。待ち時間が長くなり、すみませんでした。それでも皆さんが心の問題、体の問題、いろいろな心配を抱えて来院されているので、帰るときには病状について十分納得していただきたいし、満足して安心して帰っていただきたい。また、出した薬が最大限効いてくれるようにと願っています。そうすると、どんなに混んでいても皆さんとしっかりお話して病態を正確に把握し、治療方針を立てないといけません。

    私が漢方好きなのはだいぶ皆さんの知るところとなっていますが、何にでもやたらと漢方を使うわけではありません。ときには、漢方で治療してくださいと言われても、西洋薬をおすすめすることがあります。それは、「患者さんは自分の家族と思って洋の東西を問わず最良の医療を提供する」を経営理念としているので、ベストと思わない場合、漢方を無理に勧めることはないのです。

    夕暮れの江津湖の水草

  • アロマ、その後

    当院にアロマを導入しようとあれこれ考えています。以前書いたかもしれませんが、当院の周りには広い公園があり、木がたくさん茂っています。そのせいか、ヤスデという小さいムカデのような虫が入ってきます。夏の間は毎朝クリニックの隅からすみまでチェックして虫退治が日課でした。そんな中、ハッカ油(ミントの精油)が虫除け効果があると聞いて、毎日戸締りの際に玄関マットと自動ドアの隙間にハッカ油を撒いて帰ることにしました。その結果、今ではほとんど入ってこなくなりました。すごい効果です。ちなみに、玄関近くの花壇には同じくハッカでできたムカデよけを撒いています。

    また、鍼治療の際には治療する手をアルコール消毒するのですが、そのアルコールにラベンダとオレンジスイートの精油をちょっと混ぜてアロマ効果を試しています。針の施術中にアロマの香りがほのかに漂います。リラックス効果があります。

    また、診察室でもエアリフレッシュナーとして時々アロマをスプレーしています。空気清浄機もつけているのですが、気持ちよく診察室で過ごしていただけたらと思っています。そして、アロママッサージですが、これはまだお試し段階です。あまりベタつくと帰りに困るでしょうから、さらっとして気持ちよくマッサージできればと思い、あれこれ実験中です。今度、むくみを取る効果の優れたマグネシウムジェルをアロママッサージに取り入れようかと思い、手配しているところです。乞うご期待。

    本妙寺にて(頓写会の準備中)

     

  • 人生のペース配分

    うちのクリニックの待合には新聞や週刊誌は置いていないのですが、唯一置いているのがランナーズというランナー向けの雑誌です。走ることの楽しさやノウハウが書いてある本なのですが、最近はマラソン人口も増えており、待っている間に読んでおられる方を結構見受けます。

    今日は、この数ヶ月うつで治療していた患者さんが来院され「今度の熊本城マラソンに出ようと思います」とおっしゃっていました。目標ができてそれに向かって進もうとする気持ちが湧き上がってきたのは、うつがかなり改善した証拠です。その力強い言葉を聞いて、嬉しくなりました。体を動かすこと、明るい日差しを浴びることはそれ自体がうつの治療になります。いい季節です。外に出て運動しましょう。

    マラソンで思うのがペース配分です。出だしで頑張りすぎると後半バテてしまいます。マラソンにはテクニックがあって最初にオーバーペースで走っていわゆる貯金を作り、後半は気力でなんとか頑張る、旧来の日本選手型、逆に最初はペースを抑えながら30キロ過ぎた頃からラストスパートをする外国人選手型などあります。私が経営者として思うのは、病院などの施設は「継続」が全てです。急に閉院したりすると多くの患者さんに迷惑がかかります。そんなことにならないためには最初から飛ばし過ぎないことです。継続可能な範囲でじっくりと自分の体力と相談しながら進むことです。かかりつけとして当院を選んでくれた患者さんたちのこの先一生を責任持つ覚悟で自己管理をし、長続きするクリニック経営に心がけたいと思います。

    写真は健軍神社の梅です。紅白の色合いが縁起がいいですね。

  • 罹災者の医療費免除延長について

    熊本地震の罹災者に対する医療費免除期間がH29年2月末から9月末までと延長されました。延長されたのは今度で2回目となります。

    https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=13438&e_id=14

    あまり周知されていないようなので書いておきます。上のリンクは熊本市のホームページです。ご参照ください。

    むらかみ内科クリニックは昨年9月1日にオープンしました。2月末日をもってちょうど半年となります。おかげさまで毎日多くの患者さんに来院いただいています。

    地元の皆さんをはじめ、阿蘇、天草、八代、玉名とかなり遠方からも来院いただいています。私のクリニックでは電子カルテを採用していますが、手元には患者さん情報として患者さんの名前以外に住所を見られるようにしています。どの辺りから来られているかで処方日数などの配慮をするためです。遠方から来院いただいた場合、3日分の処方ではあんまりですから、やはり短くても2週間は出します。そうすると、患者さんの状態も2週間以上先にどのくらいの状態かを予想しながら治療計画を立てるのです。来院回数が多いとそれだけ修正のチャンスがありますが、2週間あるいは1ヶ月に1回の来院だと、修正のチャンスが少ないぶんそれなりに慎重な処方となります。慎重という意味は、治るか治らないかだけでなく、副作用が少なくて確実に飲める処方という意味です。遠方から来た患者さんにはあまり無茶せずに確実に飲めそうな処方で経過を見ると思います。逆に、アグレッシブな(攻めの)姿勢で処方するには、万一せっかく処方した漢方が苦くて飲めないなど、何かあったらすぐに来てもらえるくらい近くにいてもらいたいとおもうのが私たち治療者の心理なのです。

    去年の写真を見ながら飾り付けをしているスタッフさん。(訪問先です)