むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 東洋医学会

    東洋医学会の役員会で九州大学に行って来ました。

    実は、今年度から東洋医学会熊本県部会の会長に就任しました。これから熊本で東洋医学に携わる先生方のお世話をさせていただきます。定期的な学術講演会の企画や、専門医を取りたい先生の単位取得のお手伝いをいたします。また、熊本で漢方や針治療を希望される患者さんのためにも尽力いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

    もう一つお知らせです。この度、熊本市立東町中学校の校医になりました。中学校の生徒さんたちの健康を任せられるというのは責任重大です。将来の日本を背負って立つ次の世代の健康管理です。わが子のような気持ちで400人超のみなさんに接したいと思います。

    博多駅前の夕日です。正面が陥没した道路です。

     

     

  • フットワーク軽く

    最近はあちこちから往診の依頼が来ます。昼休みや夕方診療が終わってからしか往診する時間はありませんのであまり遠くまではいけませんが、できるだけフットワーク軽く出向いて行こうと思っています。

    寝たきりに近い状態で移動が難しい場合、介護タクシーを頼んで通院するのはかなり大変なことです。往診で見てもらえるなら本当に楽だと思います。私も、患者さんの立場で考えると往診はどんなにいいか、と思います。ただ、ネックは往診する時間が限られているということです。昼休みや夕方を使ってみにいける患者さんはわずか数名です。依頼が多くなってくると全てには行きたくてもいけません。ジレンマです。ただ、できるかぎり往診に対応したいと思います。お困りの際はご相談ください。

    実は、往診と訪問診療という二つのシステムがあります。往診というのは、体調が悪いときに見に来てもらう仕組みで、臨時の診察を意味します。一方、訪問診療というのは血圧その他の薬をもらうために定期的に訪問してもらい診察を受けるものです。だいたい月に2回の診察となります。介護度が高くて自力で通院できないことが条件です。このような医療福祉の仕組みを理解して上手に利用していただきたいと思います。

  • 暖かかったり寒かったり

    昨日はすごく暖かい一日で、往診の際には車の冷房を入れました。熊本市内はまだ桜は開花していませんが、この陽気なら開花も近いと思っていました。

    うって変わって今日は朝から雨で一気に寒さが戻ってきました。昨日冷房を入れたのが嘘だったかのように、暖房を入れて往診に行きます。ここまで寒暖の差が大きいと、体調を崩しやすいと思います。気温に順応しようとしても限界があります。ここは、洋服を適切に選んでしっかり対策したいものです。ファッション性を重視すると今の季節はどうしても薄手のセーターなどになり、冬物のコートなどは季節外れで着にくいものです。雪だるまのようにモコモコに洋服を着るのは恥ずかしいと思います。そんな時に役立つのは、機能性インナーでしょう、着膨れせずに体を温めることができます。

    私は機能性インナーが苦手で、夏も冬も使いません。体温調整はスポーツ用品店にあるような防寒具を使います。先日も書きましたが、そのまま雨の日にはレインコートがわりになるし、脱いでも軽いので持ち歩きに邪魔になりません。

    最近は風邪の患者さんが本当に多いです。微熱でも検査をしてみるとインフルエンザだったりします。嘔吐下痢(感染性胃腸炎)もまた増えてきています。手洗いなどの感染対策を怠らないようにしましょう。

  • 転居時にかかりつけを変更するとき

    年度末ということもあり、転居に伴いかかりつけの医院を変更するという方も多いかと思います。今日は当院でもそういう方が数名おられました。紹介状を持ってきていただくととても助かります。また、過去の検査データやレントゲン、CTなどのデータをCDに焼いてもらってきていただけると、これまでの流れが一目でわかりますから非常に助かります。本日来た患者さんのお一人は、紹介状とともに過去の画像データをCDに5枚分持って来られました。どんな言葉より一枚の画像は多くの情報があります。CTやMRIとなると、一回の検査で100枚以上の画像データですから、その情報量というのは相当です。

    そのようなデータがない場合も、最低でもお薬手帳か薬情(薬の説明書き)を持ってきていただくと、どういう状態かはだいたい把握できます。一番困るのが、薬の名前を覚えていないけど少し黄色っぽい粒の大きな錠剤だった、とかそういう曖昧な場合です。どの薬をどのような飲み方していたのかわかりませんから、困ってしまいます。

    薬剤アレルギー歴も正確に教えて欲しいと思います。薬の名前には似ているものがありますから、ついこちらに馴染みのある薬品の方を思い浮かべてしまいます。間違ったら大変なことなので、ここは正確にお願いしたいものです。

  • 転職、転勤は人生のリセットポイント

    年度末でみなさん忙しいことでしょう。往診でいつも通る道も随分車で混んでいます。師走のようです。4月からは新しい職場や新しい学校という人も多いことと思います。これは、人生にとってのリセットポイントとなります。

    旧職場では送別会をしてもらい、同僚との別れがあります。それと同時にこれまでの自分のキャラともお別れすることが可能です。新しい職場では、やろうと思えば新しいキャラで新しい自分を表現することが可能です。まあ、無理なキャラ作りはそれ自体がストレスとなりますからあまりオススメしませんが、今までの自分が正当に評価されていなかったり、不満があったりした場合は、新しい職場で一から出直して必死で働けば、周りは新しい目で評価してくれることでしょう。

    うつ病とは不思議なもので、これまでの職場でいろんなストレスのため心も体も病んでいた人たちは、転職を機に一気に改善します。また、自分が転職しなくても、嫌な上司が転勤でいなくなっただけでもよくなって、「もう大丈夫です。睡眠薬もうつの薬も必要なくなりました」と朗らかに挨拶していかれます。こういう人生のリセットは自分ですることができます。転職が難しくても、配置換えとか転勤とか、同じ会社内でも配慮してもらうように相談することができるはずです。悩んでいないで、一歩踏み出して行動することで道はひらけます。