むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 好きなもの5x5を集める

    昨日見た中田敦彦のYouTube大学のつづきです。「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本の話題です。https://youtu.be/wrtj6URZkMs
    人生を豊かにするには受け身ではいけません。自分で動く事が必要です。例えば家族の誕生日にショートケーキをいくつも買ってきたとします。さあみんな、好きなケーキをどうぞ、といって自分は余りものを食べる、ということはよくあると思います。兄弟でもわがままな弟をたてて、優しいお兄ちゃんは好きなものを弟に譲って自分は余りをもらう。このように聞き分けのいい人生を送ってくると、次第に自分の好みが何なのかわからなくなってしまいます。いつも余り物で済ませると、判断材料が自分ではなく他人任せになってしまうからです。

    自分の好きなものを揃えることは幸せや心の安定に繋がります。YouTubeで言っていた本の紹介では「5感x5」というキーワードがありました。5感というのは、触覚、視覚、嗅覚、聴覚、味覚の5つです。それぞれに5つずつ自分の好きなものをピックアップして、身近に置くようにすることが大事だそうです。私の場合、音楽は私好みの曲が人工知能(AI)スピーカーが学習しているので、「OKグーグル、音楽をかけて」と言うだけで好きな音楽が流れてきます。味覚に関しては、お気に入りの韓国料理ハヌルに毎週通っているし、その味をかなり自宅で再現できるようになりました。好きなワインなどもあります。触覚は手触りの良いタオル、ゴンちゃん(うちの犬)など。そして、触り心地の良いマックの純正マウス。

    視覚はパソコンの背景に好きな阿蘇の写真を設定しています。嗅覚は、仕事で使う手指消毒アルコールにお気に入りのアロマオイルを配合しています。あげればきりがありませんが、5感それぞれに5つずつ好きなものが挙げられること、そしてそれを身近においておく努力をすること。その結果自分が幸せに満たされるのは当たり前でしょう。しかし、自分は何が好きなのかを知ること、意識してその環境を整えることをしないと何も得られません。「境遇は自ら造る」努力が必要です。

  • 毎日のルーチンは大切

    ストレスなどで会社を休職する人が大勢います。当院では、休めるように診断書を書いて差し上げています。会社のストレスで体調不良になったら一旦現場から離れて休むことが最も効果的です。休んでみると、今まで病んでいた症状が一気に軽快する場合もあります。しかし、よく患者さんに聞かれることがあります。「休みだからすることもなく寝て過ごしています。テレビをつけて座っていると、見ているのか見ていないのかわからないうちに夜が来て、また寝ます。こんな生活でいいのでしょうか?」

    私の答えは、疲れているからだを治すには最初の数日は泥のように寝て過ごしてもいいでしょう。しかし、ずっと寝ていては回復しないので、ある程度疲れが取れたら朝起きはきちんとしましょう。今まで出勤のため起きていた時間と同じ時間に起きて、朝食をして、新聞や朝のニュースを見て、という朝のルーチンをいつもどおりしましょう。夜も夜ふかしせずいつもどおりに寝ましょう。とにかく生活リズムを壊さないことです。昼間はあまり決まった時間の使い方はないのですが、寝て過ごしてはいけません。おすすめは温泉に行ったりスポーツジムに通ったりです。また、会社づとめではしたくてもできなかったようなこと(趣味のこと、資格試験の勉強など)をするのもいいでしょう。

    休職している数週間の間にきちんとした生活習慣をつけると、自律神経も整い体調は改善します。さっき、YouTubeを見ていたら中田敦彦のYouTube大学で「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本の紹介をしていました。私も大賛成の内容でした。その中で、仕事を引退すると一日のルーチンがなくなって調子が悪くなるとのこと。そこで上に書いたように休職中にもいつもどおりの時間に起きて、ルーチンをこなすことが大切なのです。仕事をしているとおのずとルーチンも決まってくるのですが、休職したり引退したあとは自分でルーチンを決めて実行したほうがいいとのこと。それが自分の自信に繋がり、幸せを手にいれる鍵となるようです。

  • エスニック大好き

    クスクスというトルコ料理をご存知ですか?パスタをゴマみたいな粒粒にしてある料理です。サラダなどのトッピングに使ったり、肉料理やカレーに添えたりします。パスタとは違い、ゆでる必要はありません。熱々のお湯をかけて混ぜるだけ。まるでインスタントみたいです。しかし、これをどう料理したら美味しくなるのか、ずっと謎でした。というのは私がアメリカにいたころ、クスクスのパッケージを買うとインスタントラーメンのような調味料が一緒にパックに入っており、それをかけてお湯を入れて混ぜるだけで良かったのです。しかし、日本で買ったクスクスにはそういった調味料が入っていませんでした。仕方なく、ブイヨンやおいしい岩塩を合わせて見たりしますが、どうも「コレだ!」という味になりませんでした。

    そんななか、西原(東区のにしばる)にあるPremier Cruというワイン屋さんに行ったらクスクス料理の味付けに必須のHarissaという瓶詰めを見つけました。調べると、チリペーストにコリアンダー、ガーリックなどのスパイスをブレンドしたもの。早速買って帰り、お湯で戻したクスクスに混ぜてオリーブオイルと粉チーズをかけてみました。絶品です!!驚きの旨さでした。エスニック好きの私にとっては、毎日食べたい味でした。

    最近、ほとんど毎日作っているのはテンジャンチゲです。韓国風味噌汁です。ダシは昆布といりこ。日本の味噌汁と同じです。これに肉やシーフードミックス、野菜などを入れて味噌で煮込みます。韓国のテンジャン味噌を使うと出来上がり。隠し味はコチュジャンかサムジャンです。韓国料理といえば焼き肉のイメージですが、肉も野菜もたっぷり食べるので健康的です。

  • 秋の体調変化に注意

    寒暖の差が大きいので、風邪の患者さんがチラホラ見られるようになりました。幸いコロナの患者さんはほとんどいなくなったので、安心して風邪の診療ができます。秋のアレルギーや喘息も増えてきました。毎年この季節体調を壊すという人は注意しましょう。喘息やアレルギー性鼻炎はいい薬がいろいろあるので、早めに使うとシーズン中快適に過ごせます。

    秋は、気温が下がってくることで血圧も上がりやすい季節です。夏の間はとても安定していた血圧が急に上がり始めたりします。朝に血圧が上がると脳卒中のリスクとなります。家庭で測って最近血圧が高くなったと気がついたら早めにご相談ください、夏と冬では薬を変えてコントロールすることがあります。どうせ薬を飲むならきちんと目標を達成する強さの薬を選んでもらいましょう。血圧の薬は山のようにありますが、循環器が専門でないとどの薬がどのくらい強いかわかりません。結果、中途半端な強さの薬をいくつも組み合わせてしまったりします。私は処方時のポリシーとしてできるだけ合剤を使うことでシンプルな処方を心がけています。ときには10以上の薬が合剤をつかえば半分以下で済む場合もあります。

    気温が下がってくると汗をかきません。汗と言っても目に見える汗だけでなく、不感蒸泄という肌からいきなり蒸発する水分も含みます。こういった水分の蒸発が減ることで、体内に余分な水分が残り、むくみやすくなります。手足がむくむだけでなく、心不全が悪化して息切れしたりするようになります。冬の血圧が上がる原因の一つとして循環血液量の増加(水余り)が関連します。このような病態は、利尿剤をうまく使って体内の水分量を調節します。

  • 秋分の日

    秋分の日でした。朝はかなり涼しかったですね。私は祝日に関係なく訪問診療でした。定期的に老人ホームなどを回って診察しています。今日訪問した先のお年寄りは、朝寒かったからと、居室のエアコンで暖房を入れており、私が訪れた昼の2時頃は汗がでるような暑さでした。スタッフも驚いて窓を開けて換気していましたが、高齢者の暑さに鈍感なのは危険です。熱中症になってもおかしくないです。別の訪問診療しているお年寄りは、まだ1ヶ月位前の猛暑の日に寒気がするからといってすごい厚着をしてこたつに入っていたと聞きました。体温調節がおかしくなっているのだろうと思いますが、こんな時、温めてあげるべきか、やめさせるべきか悩ましいです。本人は寒がっているので、無理に冷やすのもどうかという気がします。

    また別の方は、エアコンが嫌いだからと言ってベッドサイドに扇風機をずっとかけている人がいます。熱風を扇風機で吹き付けると、あっという間に乾燥します。洗濯物など扇風機をかけると乾くのが相当早くなります。では、熱風をお年寄りにかけつづけるとどうなるか?当然脱水になります。これも要注意です。まだ昼間は暑いので油断できません。

    とはいえ、秋分の日です。だんだん冬の準備に入ります。関東では台風接近のニュースですが、こちら九州でも強い北風が吹いています。台風に向かって吹き込んでいるようです。秋雨前線が台風で活発化するため、今週は雨に注意です。さて、コロナも一段落して楽しい4連休だったことと思います。来たる第3波に向けて準備が必要ですが、今しばらくはリフレシュして心と体を健全に保つことが大切でしょう。