むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 間違った感染対策してませんか?

    「うっかりやりがちな新型コロナ感染対策の間違い15」(ヴァンメディカル社)という本を読みました。あちこちで見られる独自の対策ですが、有効性が確認されていないばかりか、かえって有害ではないかというアレコレを解説してあります。私が読んでも納得いくものが多かったので、一読をおすすめします(クリニックの待合の本棚におきます)。ひとつ印象的なのはコンビニレジのビニールカーテン、無意味です。あれを洗ったり消毒したりできればいいのですが、おそらく拭き掃除をしていない、ということは、汚染物をレジに垂れ下げている可能性があります。次に消毒液(アルコールや次亜塩素酸)を霧吹きで体に噴霧する行為、吸い込むと危険なのでやめるようにと書いてあります。

    もう一つ紹介すると、レストランや公共の施設のトイレに温風手指乾燥機がありますが、最近感染予防のため使用禁止と書いてあるのをよく見かけます。あれを使用禁止にする意味がわからない。使用禁止にした代わりにペーパータオルをおいてあるのならまだしも、各自のハンカチで手を拭けば、せっかく洗った手がまた汚染されますから、その手でトイレのドアを触るのはむしろ危険な行為となります。この本にはこのように間違ってやりそうなことが書かれています。素人が勝手に感染対策しても無意味で無駄な手間やお金がかかっている場合があちこちに見られるということです。

    ところで、新聞によると、官公庁の手続きでハンコの9割は削減できるということ。菅内閣は改革してくれそうな雰囲気です。嬉しいです。私は村上なのでどこにでも印鑑は売ってあります。県庁で印鑑を忘れても近くの売店ですぐ買えます。だったらこんな制度意味あるのかとずっと思っていました。一日も早く廃止してもらいたいものです。これに伴い、当院の訪問診療の契約書からも印鑑を省き自署に変更したいと思います。

  • いくつになっても勉強! 認知症の対策にもなる

    経営者モーニングセミナーに参加しました。今日は何ヶ国語も喋れる人の講演でした。英語、中国語、韓国語などを自由に操る人。すごいですね。私もアメリカに長かったので英語は結構わかりますが、ペラペラではありません。特に私のように医学者として留学した場合、リサーチに関する英語だけ上達して日常会話とはかけ離れた言葉です。例えば、日本語に訳して言えば「我々は、本研究を通してヘパリン吸入療法が急性呼吸促迫症候群の治療に有用であることを発見したのでここに報告する」みたいな言葉を英語で言うわけです。日常全然役に立ちません。今日講演した演者さんは高校の時熊本の姉妹都市のサンアントニオに交換留学生として行ったとのこと。ものすごくきれいな英語の発音でびっくりです。やっぱり外国語は少しでも若いときに勉強しないといけません。

    その人は中国語と韓国語もビジネスできるレベルだという話でした。私は最近になってNetflixで韓国と台湾のドラマにはまっているので、だいぶわかるようになってきたのですが、日常会話ができるレベルではありません。しかし、語学の勉強は頭の体操になっていいと思います。当院近くにある学研ココファンという高齢者住宅ではさすが学研です、算数、国語、美術、英語、習字などの勉強が毎日あっています。歳をとっても勉強するのは楽しいし、ボケ防止になります。たまに、患者さんの家族からうちの親の物忘れが気になるので薬を出してほしいと言われます。仕方なく処方しますが、効果は期待できません。

    認知症に適応になった薬はいくつかあるのですが、どれもほとんど効果はないのです。フランスなどでは効かないという理由で保険で認められていません。認知症には血圧管理、糖尿の管理、頭に十分な栄養、血流改善、アルミなどの脳毒素の排出(キレート)など複合的に取り組まないと絶対に無理です。そして、重要なのは頭の体操です。薬を飲んだだけで、一日一人部屋の中でボーとTVをつけて過ごしていれば刺激もなくてボケるのは当たり前です。いくつになっても本や新聞を読んだり字を書いたりすることがとても大切です。

  • インフル予防接種開始

    9月に入ったと思ったらもう10月です。夜空を見上げれば、中秋の名月です。旧暦の8月15日です。いつまでも見上げていたいくらい明るくきれいな月でした。10月から年末までは一気に時間が流れます。ハロウィン、サンクスギビング、クリスマス、忘年会、大晦日。冬のボーナスもありますね。受験生はもうすぐ入試が控えています。一日一日を無駄にしないよう計画的に過ごしましょう。

    クリニックでは10月1日から65歳以上の方のインフルエンザの予防注射が開始となります。65歳以下の方は月末までお待ち下さい。当院では、できるだけのワクチンの確保をしたいと思っていますが、それほど余裕はありません。新聞では十分量供給できると書いていますが、全くの嘘です。107%しか供給されませんから、これまでずっと打ったことなかったけど今年は打とうかな、という人が増えるとあっという間に在庫が尽きてしまうと思います。当院にかかりつけの方とそのご家族には確保したいと思いますが、これまでうちにかかったこともない新規の方までは回らないだろうと思います。まずは電話で予約をお願いします。

    ところで、先日タイ米(ジャスミンライス)を買ってきました。炊いてみたら家の中はすごいご飯の匂い。外国を思い出しました。そのままでも香りが強くて美味しいのですが、クミンシード、バター、塩をつかってクミンライスにしました。おいしい!せっかくなので、サバ缶を使って即席スパイスカレーを作って食べました。最高!また、クスクスの味付けに買ったHARISSAという調味料をタイ米に混ぜたらこれも驚きの旨さでした。ヤミツキです。

  • 新しいダイエット法を考案しました

    Yahooニュースを見ていたら、新型コロナとビタミンDに関するニュースが出ていました。私が以前からこのブログで書いていたとおり、ビタミンDが不足すると重症化しやすいというデータがアメリカで示されたというものです。https://news.yahoo.co.jp/articles/31d371087017d76304259518a9232c27735b0557私は2月からビタミンDを積極的にとっており、スタッフや患者さんにも勧めています。やはり間違いなかったと、データを見て確信しました。まだこれから第3波が来るでしょうから、今のうちからビタミンDだけはきちんととっておきたいものです。

    私はこれまでご飯や麺類などの炭水化物を極力減らして肉魚野菜のおかずのみ食べたいだけという糖質制限ダイエットをやってきました。しかし、この方法はつい無駄におかずを食べすぎてカロリー的には決して少なくないのでなかなか痩せません。いちばん太るのは糖質の多い食事ですから、それは避けないといけませんが、糖質が少なすぎてもいけない気がしてきました。そこで、少量のご飯を夕食に摂るように方針を転換してみます。

    代わりに、おかずを食べすぎないように気をつけたいと思います。ご飯を少したべることで血糖が上がるので満足感が違います。そこで、少なめのおかずでも我慢できるわけです。これを実行するため、小さな鍋を買いました。一人鍋とでも言うべく小さなものです。直径14センチでたっぷり入れても500ccくらいしか入りません。この鍋に入るだけ料理すれば食べすぎることは絶対にありません。我ながらいいところに気づきました。しばらく実践してみます。

    下江津湖

  • 内臓脂肪の話

    店にはもう青いみかんが出ていますね。極早生です。私はこの青くて酸っぱいみかんが大好きです。私が子供の頃は10月の運動会で初ものをいただくのが常でした。秋は食欲の秋、みかんの他にも栗や梨もおいしいですね。植物は自己繁栄のために種をあちこちにもっていってもらうため、美味しい果物を実らせます。動物は、冬に備えて、たくさん食べて脂肪をつけます。太ったほうが寒さに強いのと、冬に食料が少なくなるので皮下脂肪としてカロリーを蓄積しておくのです。したがって、秋に太るのは自然の摂理です。ダイエットが難しい季節ということです。

    脂肪が体につくときに、皮下脂肪と内臓脂肪という2つのパタンがあります。皮下脂肪は御存知の通りお腹などの皮膚の下のついて太って見えます。一方、内臓脂肪は肝臓、心臓、消化管の周りなどに脂肪が付きます。皮下脂肪は単なるエネルギーの貯蔵ですが、内臓脂肪は心疾患などのリスクとなります。脂肪肝も馬鹿にしているとスタミナ不足(だるさ)の原因となったりします。

    内臓脂肪は皮下脂肪と比べてダイエットで減らしやすいことが知られています食べ過ぎないこと、運動することが大切です。栄養学的には、カルニチンという物質が脂肪燃焼には重要です。サプリでも手に入りますが、食材ではラム肉に多く含まれています。ラム肉は高いのでめったに買いませんが、焼肉用のラムはよく売れ残って半額になっているので、私はそれを狙って買います。ハローデイにありますよ。