むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ワクチン接種のシステムをTVなどで説明してほしい

    わたしたち内科の仕事は通常冬に忙しくなる傾向があります。当然ですが、冬のほうがインフルエンザなど風邪で来院される患者さんが増えるためです。こういう臨時の受診と、血圧や糖尿などの定期的な受診と訪問診療の合計が私の仕事量となります。訪問診療と定期受診の患者さんの数は大体一定なので、臨時の受診がどのくらい多いかで忙しさが決まってきます。今週は、GWの連休を控えて、来週薬が切れないように早めに来院される患者さんもいることから、通常の週の何割か増しで忙しい状況です。更に、今日から近隣の医療従事者のコロナワクチンがスタートしました。そういう臨時の仕事を合わせると、今日は1日で100名を超える患者さんとお会いしました。一日100人超えるのはインフルエンザのピーク時に匹敵します。忙しかったです。

    幸い、コロナワクチンはまだ医療従事者の優先枠で、時間指定で完全予約制なので、皆さんきちんと来院いただき、助かっています。こちらも、来院いただいたらすぐに接種できるように待ち時間ゼロを目指して気合を入れて取り組んでいます。毎日大量の連絡事項が厚労省や県のワクチン事務所などから届きます。それを読んでもわからないところは直接厚労省などにメールで聞くのですが、それは私の管轄でないと言われて、縦割り行政らしさを感じることもありますが、国や県の担当者は死ぬほど忙しいことと思います。なぜここまでというくらい細部まで管理してくるので、うまく動けばすばらしいですが、複雑すぎてきちんと行くのか心配になります。ちょうどトヨタがプリウスのような超複雑なハイブリッドを作り上げたのに似ています。うまく動けば奇跡です。

    高齢者の皆さんにはワクチン接種券と予約の案内が届いているようですが、いろいろな書類が同封されているのでどれが予約方法なのかさえわかってもらえていない人がたくさんいます。今日も何度説明したかわかりません。ワイドショーや夕方のニュースの一部を使ってでも、予約方法とか、そもそもどんな仕組みでワクチン接種を計画しているのかを広報していただきたいものです。

  • ワクチンのクーポンが届き始めたようです

    夕方からこめかみが痛い(頭痛がする)。なぜかと思いながら犬の散歩をしていたら、雨が降ってきました。あーこれが雨の前の頭痛か、と我ながら感心しました。私はめったに頭痛などないので経験なかったのですが、雨の前に頭痛がする気圧敏感体質というのがあります。こういう人には、五苓散を処方するとよく効きます。そこで、私も早速五苓散を飲んでみました。5分ほどたちましたが、だんだん頭痛が和らいできた感じがします。痛みのために眉間にシワを寄せていたのが緩んできました。漢方はやはりすごいですね。ところで、漢方メーカーでJPSという会社があるのですが、このたび、漢方健康茶「養心茶」というのを少し仕入れてみました。読んで字のごとく心を養ってくれる、ストレスを癒やしてくれるお茶です。私もサーモスの魔法瓶に入れて昼ごはんのときなどに飲みますが、美味しくて良さそうです。興味ある方には少しだけ在庫がありますのでお声掛けください。と、ここまで書いた時点で、頭痛はすっかり良くなりました。五苓散、すごい!

    今週は、連休前で薬を早めに取りに来られる方も多く、朝から夕方までフル稼働です。全く休む暇もないくらい働いています。待合が密にならないように、診察は丁寧かつスピーディーをモットーに気合を入れて頑張っています。そんな中、明日から近隣の医療機関のスタッフ向けのコロナワクチン接種がスタートします。さらに混雑が予想されるため、スムーズな流れになるようみんなで知恵を出し合って準備しています。

    また、65歳以上の熊本市内の方にはワクチン接種券が届いたみたいで、今日は大勢の方から問い合わせがありました。接種券(クーポン)と一緒に同封されている紙に、予約センターの電話番号とQRコードが書いてあります。まだ予約は始まっていないのですが、予約開始となれば電話が殺到してつながらないと思います。スマホをお持ちならQRコードを読み込んでみてください。私も患者さんにQRコードを借りて試してみました。まだ稼働していませんが、予約サイトまではいけます。今のうちからやり方を練習しておけば、電話が繋がらないと焦らず、スマホから予約しましょう。絶対そっちのほうが早いと思います。とはいえ、高齢者にはちょっと酷かもしれませんので、お孫さんなどに聞いてみてください。

  • GWの診療はカレンダー通りです

    今週末からいよいよゴールデンウィークが始まります。みなさんの予定はいかがですか?去年もでしたが、非常事態宣言などで外出制限要請がされていますし、飲食店の時短営業などもあり、あまり楽しめませんね。当院の診療の予定について書いておきたいと思います。

    当院は、カレンダー通りの診療予定です。祝日は休診です。今年は休日当番医などの予定も入っていません。今度の土曜日(5月1日)は通常通り午前中の診療です。私の予想では、連休明けの週が大変込み合うと思いますので、連休前後で薬が切れる可能性がある場合、早めの来院をおすすめします。訪問診療は契約で定期的な訪問をしていますので、連休も関係なく回る予定にしています。

    話は変わって、昨日、断捨離でキッチンの掃除をしていたら、棚から10年くらい前のアガー(ゼリーのもと)がでてきました。使えるのかと思って溶かして見たら大丈夫そうでした。甘くないゼリーを作ってみようと思い、2つ試してみました。一つは唐辛子粉入ゼリー。固めたものをレタスなどのサラダのトッピングにしたところ、とても美味しかった。もう一つが、韓国のフレーバー焼酎チャミスル(マスカット風味)入ゼリー。これは大人のデザート。美味しくで来ました!

  • WEB講演会で勉強三昧の週末です

    熊本もコロナの警戒レベルが5になりあまり外出できない状況となりました。日曜日、すごくいい天気だったのですが、仕方ありません。ステイホームで床にワックスがけをしたり、洗濯をしたり、布団を干したりして過ごしました。ちょうどいいタイミングで、日曜朝からウェブ講演会がありました。1つは糖尿病のシンポジウムもう一つは腎性貧血のシンポジウム、さらにもう一つは漢方のシンポジウムと3つです。たまたま糖尿病と貧血のシンポジウムが同じ時間だったので最初はいつものようにiPadを2つ並べて同時に見始めました。しかし会が進むにつれどちらの講演会も非常に有意義で大切な内容を話していることに気が付きました。そこで見逃してはもったいないと思い、録画をしたかったのですがパソコンで録画をすることができず、仕方なくハンディカムを持ち出しiPadの前に三脚を立てて録画しました。結局ライブ(生)で1つの講演会を見て、その後もう一つのシンポジウムをハンディカムで見ました。さらに漢方の勉強会もあったので合わせて5時間ぶっ通し、勉強三昧の日曜日でした。

    ハンディカムを再生する時、ビデオカメラの小さい液晶画面ではスライドがよく見えないので大きい画面に映そうと思いました。テレビにつないでも良かったのですが、パソコンに映らないかと思ってあれこれやってみたところ、以前ズームの外付けカメラ用としてハンディーカムをパソコンに接続するために買ったビデオキャプチャーボード(HDMI出力をUSBに変換してくれる道具)を使うとハンディカムの再生をパソコンの画面で見られることがわかりました。これは結構快適で、やはり勉強会のスライドはテレビで見るよりパソコンの画面で見た方が身に付きます。これからも2つの講演会を両方見たい時はこの方法を取ろうかと思いました。

    結局ズームの会議の際は大事なのは自撮り映像ではなく、声の質だということがわかりビデオキャプチャーボードを使う事は全くなくなりました。そのかわり、音をよく拾ってくれる外付けのマイクで発信するようにしています。今回初めてビデオキャプチャーボードが役に立ちました。

  • 恩師の講演会で勉強

    わたしは熊大の循環器内科の同門です。私が大学にいた頃の恩師は小川久雄教授でした。小川先生は、熊大教授から国立循環器病センターの院長・理事長となり、今年の4月、熊大の学長として戻ってこられました。素晴らしい経歴です。土曜の午後、サクラマチの熊本城ホールで、小川先生の主催する勉強会があり、参加してきました。折しも、熊本市内は新型コロナの警戒レベル5がでたばかりで、人通りも少なくなり、参加者はわずか数える程度でした。しかし、この勉強会は小川先生の凱旋講演会ですので、小室東大教授などそうそうたるメンバーが集まり講演をしていただきました。少人数でとても贅沢な会でした。

    大学を離れて何年も経つと、大学のアカデミックな雰囲気を忘れてしまいます。同じ医者でも、大学では診療だけでなく研究が主な役割ですので、世界を相手に学術的なデータを集めたり解析したり、論文を書いたり忙しくしています。わたしたちが、毎日血圧の患者さんなどを相手に忙しくしているのとは、忙しさの内容が違います。私は、アメリカに留学して研究職を随分続けましたが、もっと患者さんに近い近所のかかりつけ医になりたくて大学を出ました。

    今日聞いた話で印象にのこったのは、心電図解析も人工知能(AI)の時代、という話。心電図解析は、わたしたち専門医が12誘導(一般的に心電図検査は全部で12種類の心電図の組み合わせとなる)をみて判読します。見るべきポイントはいくつもあり、職人わざなのですが、AIに健常者と心疾患(例えば心不全)の患者の心電図を読み込ませて学習させると、12誘導の組み合わせでなく、たった一つの誘導を見ただけで診断が可能となったという話。驚きです。AIははるかに人の能力を超えたところで実現しています。