むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 板藍根(ばんらんこん)の季節

    風邪の患者さんが増えてきました。まだインフルエンザは出ていませんが、のど、鼻の症状が中心です。高熱は少なく、37度台の方が多いようです。まだ夏の風邪と冬の風邪の患者さんが混在している印象です。風邪に効く漢方として、板藍根がおすすめです。板藍根は生薬(煎じ薬)ですから、自分でやかんに入れて15分から20分ほど煎じて飲みます。麦茶を作るのと同じ要領です。

    当院を受診された患者さんには通常の風邪薬(西洋薬も漢方薬もあります)を処方しますが、板藍根は処方薬ではありません。当院前の凌雲堂薬局で小分けして販売してくれます。例えば葛根湯を病院で処方されたとして、それに追加して煎じた板藍根を使うと効果がアップします。板藍根単独でも風邪に効きますから重宝します。味はコーン茶のように香ばしいお茶のようですから、子供でも難なく飲めると思います。

    最近は胃腸炎もずいぶん多いのですが、板藍根は胃腸炎にはあまり使いません。主に上気道炎、インフルエンザ向けです。私の場合、風邪の予防は霊芝(れいし:サルノコシカケ)を煎じて飲み、喉がチクチクして風邪をひいたかも、と思ったら板藍根を飲みます。興味ある方は、霊芝、板藍根とも当院前の薬局にお尋ねください。