むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 健全な心は健全な肉体に宿る

    最近、いろいろ勉強のために本を読みますが、印象的だった言葉がタイトルの通りです。うつ病をはじめとする心の問題は薬を使うと表面上落ち着いてきます。しかし、だいぶ調子いいです、と言われても、薬を減量するとまた調子悪くなることが多々あります。このような再発を防止するにはどうすべきかということを考えると、やはり薬だけに頼らず生活改善をし、健康的な体を作る必要があります。

    夜は良く寝て、朝はきちんと起きて、昼はゴロゴロせずに何か活動する。できれば散歩でもいいので外に出て太陽の光を浴びながら体力づくりをする。食事はきちんとバランス良い内容を食べる。このような基本的な生活改善なしに、薬だけで心の病を治すのは難しいと思います。

    私の治療は漢方薬を併用することが多いのですが、漢方は食欲、睡眠など全身の状態を見ながら薬を使いますので、健全な体を作って健全な精神が宿りやすい状態を作っていると思います。ただ、薬以外にも早起きする、運動をする、深酒をしないといった自分で努力する以外にない部分があります。そこは、患者さん自身で取り組んでもらわないとどうにもならないところです。

    往診中に車窓から。加勢川堤防にて