むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 物理の基本:電力量=電力(kW)x時間(H)

    先日、ソーラーパネルの工事をして、順調に発電していましたが、発電した電気がほとんど売電になっていて自家消費が進まないのでなぜかと疑問に思っていました。また、私の診察室のエアコンが効かなくなって業者に見てもらったところ、200V必要なところが100Vしかきていないのが原因だと言われました。なるほど、ソーラーの工事をしてくれた電気屋さんの設定ミスでした。今日すぐに設定を直してくれて一件落着しました。その際に、もっと自家消費が進むようにできないか相談したところ、現在の設定で自家消費が少なくなっている理由がわかりました。災害時に太陽光で蓄電した電気をどの部屋で使いたいかと聞かれたので、受付、診察室、サーバー室のパソコンが動くようにしてほしいと頼んだので、自家消費はそのエリアに限定されるように設定されていたわけです。

    工事の詳細をあまり理解せず聞かれるがままだったのでこうなってしまいました。今度改めて蓄電消費エリアを拡大して自家消費が増えるようにしてもらえることになり、安心しました。九電からの電気料金の明細も自分で見るときは月いくらかという値段しか見ていませんでしたが、今回の工事で、いまソーラーで何ワット発電しているかが気になるようになり、あらためてこれまでの電気料金の明細を見たら、電力使用量(何キロワット時)と書いてあるのが目に止まりました。なるほど、今日ぐらい晴れている日が30日続いたらクリニックの消費電力の何割がまかなえるんだ、とか、今頃になって理解しました。

    知識もないままおまかせにしたので今頃勉強しているわけですが、私がソーラー会社の営業だったら、電気料金の明細から電気使用量をみて電卓で計算して見せると思います。例えば月に1000kW・Hだった場合、当院の営業日数が25日だとすると1000÷25=40で一日平均40kW ・H使っています。日照時間が夏と冬で異なりますが、まともに発電できる時間が8時間とすると40÷8=5kWの発電能力がほしい。条件が最高でないとパネルの最大能力は発揮しませんから半分と想定して10kW出力できればいい。そのためには何枚のパネルを屋根に乗せればいい、という計算ができるわけです。結果的に、当院のパネルは過去の消費電力を元にちゃんと計算して工事してくれているので必要にして十分でした。