いよいよ12月に入りました。新聞ではインフルエンザが流行期にはいったと報道されていました。たしかに今日は発熱患者さんも多く、インフルエンザが急増しているのは間違いないようです。発熱してすぐ来院されても検査結果は陰性と出やすく、翌日検査するとちゃんと出る事が多いので、あまり焦って来院せず、初日は葛根湯などを飲んでゆっくり休んで、改善しないときに来院して検査することをおすすめします。ただ、発症から48時間を過ぎてしまうと、タミフルなどの抗ウイルス薬の効果が落ちますので、ゆっくり様子を見すぎるとそのタイミングを逃してしまいます。
そんなこんなで今日は朝からずっと忙しく、昼は訪問診療、それから戻ったらノンストップで夕方6時までぶっ通しで診察でした。ぜんぶで120名近い診察でした。我ながらよくこれだけ集中力が持続するものだと思います。通常、人の集中力は短くて15分から30分。長くて1時間程度と思われます。小学校の授業が40分くらい。中学高校で50分でしょうか。熊本高校は15分長くて65分授業だったと思います。大学はたしか90分だったでしょうか。大きくなるにつれ、授業は長くなりそれだけ集中力の持続を要求される形です。TVなどはその最小限の単位で15分とか30分でCMが入ります。
昨日は3つの大事なWEB講演会があり、全部一気に見ました。そのうちの一つはヒラハタクリニックの平畑先生の「COVID-19後遺症の漢方治療」についてのおはなし。私もコロナ後遺症を500名は見ていますが、平畑先生はその10倍見ておられます。その経験から話された漢方治療のコツは大変勉強になりました。私の患者さんで8割はすんなり治るのですがあと2割が難しい。この患者さんを救う方法が少し見えました。さっそく当院でも平畑先生の知見を応用してみたいと思います。あとの2つはCOVID-19の外来診療ガイドラインのはなしと循環器疾患を漢方で治す話で、こちらの講演も大変参考になりました。WEB講演のおかげで勉強が3倍はかどります。