むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 本田健 著「大富豪からの手紙」素晴らしい!

    2ヶ月ほど前と今とで、みんなの貯金残高や財布の中身はさほど変わらないのに、商売をしているところはどこも資金繰りに困っています。日本全体のお金の量は変わっていないはずなのに、人出が制限され、みんなが旅行したり買い物しなくなったためにお金が回らなくなったわけです。日銀やアメリカのFRBは金利を下げて量的緩和を進め、経済対策をしようとしていますが、それはおかしいのです。人の体に例えれば、お金が回らなくなったのは心不全です。お金(血液)の総量は変わっていないのに、量的緩和(輸血)をすれば、一瞬体調は良くなったように見えてもだぶついた血液が体調を悪くするのです。

    最近このようなお金の不思議について考えます。日曜日にうちの本棚をまた断舎離して、10冊以上の本をブックオフに持っていきました。全部で700円ゲット!前回は本を売ったお金でパンを買いましたが、今回はブックオフにある本を1冊買いました。本田健さんの「大富豪からの手紙」という本です。2−3年前のベストセラーなので記憶に新しいと思います。今朝読み始めましたが、もうすぐ読み終わります。大富豪のおじいさんが、資産をすべて寄付して財産を1円も残さず、代わりに人生の生き方、お金との付き合い方などを9つの手紙に書いて孫に渡したという話です。

    印象的だった一部を紹介します。主人公(孫)がレストランでバイトをしていて、やる気満々で半額キャンペーンなどを展開したところ、店は大入りだったそうです。意気揚々と主人公が店のオーナーとあって、話をしていると、なかなかオーナーからはねぎらいやお褒めの言葉がありません。なぜかというと、忙しすぎてスタッフが辞めてしまったそうです。これでは店は儲かってもプロジェクトは失敗だとオーナーに言われてしまったのです。結局、経営というのは自分の利益ばかりを考えるのではなく、従業員みんなの幸せを考えないといけないということです。素晴らしい教訓の詰まった1冊の本。ブックオフでぶらっとしていて吸い付けられるように手にとったこの本との出会いは偶然ではなかった気がします。