むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 雨の日の体調不良に漢方

    また雨になりました。週末は次の台風が来そうです。雨が降りそうになると頭痛がするという方が結構います。ほとんどの場合片頭痛の体質です。こういう体質の方は、雨の日の湿度で頭痛がする場合もありますが、雨が降り出す前の気圧の変化(気圧が下がってくる)により発症することも多く見受けられます。漢方では五苓散がよく効きます。ただし、このような場合、五苓散以外に当帰芍薬散、苓桂朮甘湯なども候補となります。

    雨や台風で喘息が出る場合があります。こういう時は、早めに小青竜湯を飲んでおくといいようです。小青竜湯は気管支拡張作用があるので、気管支の狭窄に有効ですが、それ以外に水分代謝を良くして、利尿する働きも強力です。雨の日に効くはずです。

    他に、雨の日にめまいがするなら苓桂朮甘湯や真武湯、半夏白朮天麻湯などが有効です。雨の日に気分が沈んだり体が重いという場合、半夏厚朴湯や五積散などがいいと思います。最近、台風などの被害が続いているため、台風に対する不安が強く出ている患者さんが結構来院されます。これは漢方も多少有効と思いますが、通常の不安障害の治療で脳内のセロトニン(気分を安定させるホルモン)を補ったほうが確実です。ちゃんと治りますから迷っていないでご相談ください。