むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 熊本地震から2年

    熊本地震から2年がたちました。色々変わったこともあれば、何も変わっていないこともあります。私はあの時ちょうど今のクリニックの建築中でした。地震のあと、資材の供給などが遅れたことと、大工さんたちが仮設住宅作りにかり出されたことなどで工期が遅れましたが、幸い建物自体は被害をまぬがれました。一方、自宅の方は屋根が壊れて雨漏りしたり、薪ストーブがとんでもないところまで動いて壊れてしまったり、ブロック塀もボロボロに壊れました。屋根の修理と暖炉の撤去はなんとか済みましたが、それ以外はあの時のままです。食器もたくさん割れてしまいましたが、何も買い足さずそのまま過ごしています。

    強制的な断捨離だったと思えば、諦めもつきます。これからは、「モノ」にこだわらず質素な生活の中に「こころ」豊かに過ごしたいと思いました。一方、災害に対する対策は怠ってはいけません。熊本はもともと地震が少ないから九州の災害支援の拠点にしようと言われていたのに、逆に支援される立場になりました。日本中安全な場所などないのです。あまりたくさん買い揃える必要はないと思うのですが、数日分の缶詰や米、電池、防寒具、レインコートなどの準備は必要でしょう。

    それにもまして大切なのは、健康です。持病がある人は1週間分くらいは薬に余裕を持っておいたほうがいいと思います。持病がない場合、健康増進あるのみです。自分のことは自分で出来るだけの足腰づくりがまずは大切だと思います。