むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 咳の季節

    いよいよ年度の年の瀬(というのでしょうか)。皆さん忙しいことと思います。今日は往診に出かける道中いつもに増して交通量が多く、時間がかかりました。連日の快晴で気温もぐんぐん上がり半袖で気持ちよく過ごせます。過ごしやすいのですが、空気は相当乾燥しています。肌も乾くし、埃っぽいですね。この時期は喘息も出やすい季節です。気温の変化が大きいので、昼の薄着のまま夜に出歩くと風邪を引いてしまいます。注意しましょう。

    風邪のあとに咳だけがいつまでもとれないことがあります。咳喘息と言います。本物の喘息ではないのですが、喘息の薬が効きます。気管支拡張剤や吸入薬を使うことでしつこい咳が改善します。単なる咳止めだけではなかなか治らない病態です。

    長引く咳には漢方がいい場合もあります。漢方薬で咳に効く薬はいくつもあるのですが、長引く咳には麦門冬湯がよく効きます。風邪の後に喉がいがらっぽく咳が出るときによく効きます。また、麦門冬湯が効きそうなのに効かなかったときには滋陰降火湯という処方が有効です。漢方ではこのようにいろんな処方があります。

    雲ひとつない夕暮(山ノ内小学校近く)