むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 体の痛みと体のひずみ

    腰や膝が痛いとレントゲンを撮って骨が変形しているとか、軟骨がすり減っているとか言われます。ではなぜ右とか左とか片方に症状が出たりするのでしょうか。

    大抵は日頃の癖で左右差があり右か左のどちらかの体をたくさん使った結果、片方の腰や膝に症状が出るのだと思います。私の仕事を例にとると、机に向かって左側に患者さんが座ります。パソコン(電子カルテ)は真正面にありますから体は前を向き、首は左側に捻った姿勢になります。そうするとどうしても首や腰に負担となります。椅子に座るとき膝を組む癖があると、どちらかにひねった姿勢となりますから、これも問題です。大抵の仕事はこのように左右アンバランスさが出てきて体の負担になります。まっすぐ正面を向いていても右利きならペンを右手で持つ、マウスを右手で操作する、など右が前に出やすいので、自然と体がねじれます。私はそうならないようにマウスを置いて患者さんにまっすぐ向き合います。患者さんと話しているときはキーボードを打ち込みません。

    体の歪みを矯正する整体は引っ張ったりぐいっと押したり、背骨や首の骨をゴキゴキするイメージですが、実際にはそれだけで体のねじれは取れません。揺らしの運動が効果的です。体の力を抜いてゆらゆらと単調に揺らすこと、これが矯正に効果的です。バランスに気をつけながら肩の力を抜いてゆっくりジョギングするのも効果的です。とにかく、時間をかけて体を動かすことがひずみを矯正してくれます。私の外来でも患者さんに針治療と同時に軽く整体治療をする場合があります。結構効果的です。

    写真は森都総合病院のMRIです。3テスラだそうです。すごくいい性能です。