むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 二日酔いに効く漢方

    最近は歓送迎会のシーズンですね。実は漢方薬には二日酔いに効く処方があります。

    テレビのCMなどを見るとウコンが効くような感じですが、漢方薬の方がウコンよりはるかに効きます。何種類か有効な処方があります。一つではないのです。私がよく使うのは黄連解毒湯と五苓散です。それぞれ単独でも効くし、合わせるとさらにパワーアップします。他には柴苓湯、小柴胡湯、インチン五苓散などです。その時の体調や各人の体質によって使い分けますが、どれもよく効きます。飲みに行く前にあらかじめ漢方を飲んでおいて、後から追加でまた飲んでおくと二日酔いはかなり抑えられます。幹事さんなど、大事な接待の場で酔っ払って失敗は許されない、しかし自分一人飲まないわけにもいかない、そんな時に便利です。

    もう一つ、最近確実に効くと実感したのが霊芝です。霊芝とはサルノコシカケです。ガン患者さんが免疫をあげて抗がん作用を期待したり体力をつけるために飲む漢方の印象があると思います。この霊芝を煎じて飲むと二日酔いは防げます。おそらく肝臓の保護効果があるのと、デトックス効果があるようです。しいたけのスープを苦くしたような香りと味なのですが、苦味が有効成分だそうです。その効果を知ったら手放せないかもしれません。実は霊芝には水溶性成分とアルコール溶性成分があるそうです。そこで私は水で煎じた霊芝の煎じカスを焼酎につけてアルコール抽出してさらに楽しんでいます。2度美味しいのです。