むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 陰極まりて陽生ず

    連休最終日、快晴に恵まれすごく暖かかったですね。なにかいいことありましたか? 昨日、ルーチンでないことにもチャレンジすることで人生の幅を広げよう、と書きました。私の週末のルーチンであるスポーツジムと水春温泉をたまには見直そうと思って、ドライブがてら阿蘇ファームランドまで行ってみました。多分20年ぶりくらいだと思います。行ってみてびっくりしました。連休というのに閑散としていました。ほとんど客はいません。温泉に入ろうとおもったら、誰もいない建物にフロントは開いていました。お風呂は数名の人が入っていましたが、ほとんど貸切状態。サウナも独り占め。阿蘇全体が見渡せる素晴らしい大露天風呂を独り占めなんて、贅沢すぎます。20くらいあるお風呂に一つずつ入ると、子供が小さかったときに一緒に来たのを思い出しました。

    1時間以上ゆっくりお風呂に入ったあと、他の施設はどうなっているんだろうとぶらぶら散歩しました。レストランには人っ子一人いない、と思ったらインド人従業員が4−5名暇そうにだべっていました。あとで調べたらレストランは宿泊客用で、遊びに行った人は食べられないみたい。ただ、宿泊している人もほとんどいないように見えました。土産物屋さんも、オルゴールなどの店も全部閉店していました。むかし人が大勢集まってワイワイガヤガヤ楽しく過ごしていた頃の姿が幻のように蘇ってきます。寂しすぎる。元気の森というアトラクションだけ営業していました。こんな阿蘇の一等地でいい温泉と宿泊施設があるのに客が来ないとは残念でなりません。なんとか頑張ってつづけてもらいたいものです。

    温泉は良かったし、独り占めして満喫できたのですが、寂しくなったので、一旦帰宅したあと、松橋の古保山リゾートまで温泉に入り直しにいきました。こちらは安定の素晴らしいお湯。しばらくしたら何やらパトカーが来て、お巡りさんが10人ぐらいお風呂に入ってきました。どうやら酔っ払って騒いでいる客さんの迷惑行為を通報した人がいたみたいです。温泉は良かったですが、こっちでもちょっと「陰の気」を受けてしまった。こんな日もある。漢方では「陰極まりて陽生ず」と言うし、大凶は明日からいいことが始まる転換点。立春も陰が極まったところで陽に転じるポイントです。今日はそんな一日でした。

    ファームランドの閑散とした駐車場にて