むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 人生いつでもリセットできる

    2月になりました。2月は逃げると言いますね。あっという間に過ぎ去っていくことでしょう。毎日本当に忙しくしているとどんどん月日が過ぎていきます。気がつけば1週間たち1ヶ月たち1年が過ぎ去ってしまいます。時間は貴賤の区別なく皆に平等といいますが、年をとるとスピードが早くなります。学生時代はもっと一日がゆっくり流れていたし、一日にたくさんのことができたと思います。例えば大学生時代、1日に4教科ほど習います。朝から内科、小児科、産婦人科とどんどん新しい知識を習い、記憶に定着するまで教科書を何度も読みます。夕方は部活に行き汗を流し、その後先輩や後輩たちとご飯を食べに行く。そんな毎日は本当に充実していました。今は朝6時半頃クリニックに入り、大量の診断書などのデスクワークをこなしているうちにスタッフみんなが出勤してきて朝の診察が始まります。始まったと思ったらあっという間に日が暮れて夕方6時すぎに外来を閉めます。帰宅したらご飯を食べて犬の散歩をして一日はおしまい。自分のために時間をつかうということが殆どありません。

    そんな生活をしていると、通勤中や診察中の「いま」こそが自分のいきている時間であり、その瞬間を楽しまないと一日何も楽しいことがなく終わってしまうということに気づきます。優しくて気がきくスタッフに囲まれて仕事ができることが幸せだと感じれば、仕事もまた満足感が得られます。もし、仕事はお金を稼ぐために仕方なくやっているという人がいたら、人生の大半を不幸に過ごしていることになります。とてももったいない。職場のストレスで仕事がつらいという人は本気で転職を考えていいと思います。ただ、診察中にどうしましょうと相談されても私の立場でうかつに「辞めたらいい」とは言えません。自己責任だからです。ただ、転職を決めました、と言われたら、「それは良かったですね」と後押しする言葉をかけます。

    転職で厳しいと思うのは学校の先生。せっかくとった教員免許とか、公務員の立場とか、捨てがたいものが多すぎてなかなか転職しません。教育委員会は雇われている先生たちにとっては全く太刀打ちできる相手ではありません。そんなにストレスなら、辞めて私立校に移るとか、塾を開くとか、YouTubeで授業をして見るとかいろいろあります。免許をすてて民間企業に転職したり、農業などに転職するのもありです。結局自分の人生なのに免許とか、親兄弟からの評価とか、担任をしている教え子のみんなやその父兄のこと、同僚のことなど人目ばかり気にして身動きが取れない。50歳過ぎたから転職できないというのも思い込みです。やる気さえあればいつだってどんな仕事だってリセットできます。