むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 秋はアレルギーの季節

    朝晩だいぶ冷えてきましたね。うちはまだ暖房を入れませんが、クリニックでは薄着をするので朝から暖房を入れます。日曜は朝からクリニックのワックス清掃だったのですが、業者さんが床の掃除をしている間に私はエアコンの掃除をしました。ついでに、はしごを使って天井近くについた蜘蛛の巣を払ったり、網戸の掃除をしました。随分きれいになったので、気分もリフレッシュです。家や職場をきれいにするのは人生の運を良くするのに必須のことです。いつも感心するのは、神社に行くと参道や境内はいつもきれいに清掃されていることです。きれいにしていないと神様は来てくれないようです。

    きれいになったのはいいですが、多分エアコンのフィルターや網戸にはハウスダストや花粉が大量についています。掃除が終わった頃は鼻が詰まってしまい、鼻アレルギーが発症してしまいました。ちょうど、秋の今の季節はアレルギーシーズンです。鼻アレルギーや喘息が悪化しやすいので、気をつけましょう。喘息の場合、きちんと吸入剤を使うのがいちばんです。

    秋冬は肌の乾燥もひどくなります。保湿クリームが必須です。よく使うのはヒルドイド(ヘパリン類似物質)、尿素(ケラチナミン)、プロペト(ワセリン)などです。目的に応じて油性のもの、親水性のものを使い分けます。それでも皮膚の外から塗っただけではいたちごっこなので、漢方で肌を内側から潤すのがいいと思います。

  • 電子メモはじめました

    土曜の午後はまたもWEB学会でした。東洋医学会福岡・熊本・宮崎合同県部会です。熊本は福岡に相乗りしたので申し訳ないことに何のお手伝いもしていません。ただ、3県合同にしたことで参加者は125名と盛況でした。熊本だけでやっても20人ほどしか集まりません。それだけのために講師を3名ほど頼んで、何十万もの予算を使うのはもったいないと思っていました。ZOOMのおかげで、熊本県部会はお金をかけず、旅費もかからず学会に参加できました。素晴らしい。今回は皮膚科疾患の漢方治療がテーマでした。私は皮膚科ではないですが、漢方を専門にしていると、皮膚科でも治らなかったアトピー患者さんや難治性湿疹、慢性蕁麻疹など来られるので、勉強しないわけにはいきません。今日の学会で皮膚疾患に対する考え方が更に深まりました。

    今回の学会ではメモを電子的にとってみようと思い、いろいろ試しました。iPad用のNote、7notes、MemoFlowy、Noteshelf、マイクロソフトのOneNote、Whitebordなどなど。タブレットで専用のペンを使って自由にメモしたり、キーボードを使ったメモ、キャプチャーした写真を貼り付け、資料のPDFを取り込んでその上に電子ペンでメモする、などいろんな方法があります。結局、今日私が使ったのはマイクロソフトのOneNoteです。最初、使い方がよくわからなかったのですが、YouTubeを見ると、アメリカの大学生はiPadにこのアプリがあればノートはいらない、みたいに言っていたので、挑戦してみました。やってみると、案外簡単で、感覚的に操作できます。できたノートはクラウドに保存されるためあとから違うパソコンから開いてもメモが反映されます。便利ですね。

    学会で、福岡(九大)まで学会でいけば、新幹線と宿泊で1−2万はかかるので、浮いたお金でご飯に行きました。健軍商店街近くの焼鳥屋さん中村屋です。大入り満員でした。刺身の盛り合わせ、焼き鳥、生ビール。しあわせな晩御飯でした。

  • 血圧治療には利尿剤がいい

    秋が来て、涼しく快適な毎日です。私は10月生まれなのでこの冷えてくる毎日がとても好きです。しかし、温暖の差が大きく、朝晩は暖房、昼は冷房みたいな毎日です。体調を壊して来院される方もたくさんいます。気温の変化は自律神経に作用し、血圧の変動、頭痛やめまい、吐き気などの不調をきたします。月経前症候群がある人は、それがいつもより調子悪いという場合もあるようです。このような季節の変化に伴う体調不良は漢方の出番です。西洋医学では全く歯がたたないと思います。

    さて、最近はWEB講演会が花盛りです。以前だと、講演会といえばホテルの宴会場みたいなところに足を運んで勉強するものでしたが、コロナ禍でほとんどWEB配信となりました。最近は毎日のようにWEB講演会の案内があります。WEBがいいのは熊本で開催される会でなくても自由に参加できるため、東京の一流の講演が家でご飯を食べながら聞けるということです。おかげで、ほとんど毎日夕食時は勉強タイムとなりました。ニュースも天気予報も全く見ることなく、食卓のiPadで有意義な時間が過ごせます。どんどん賢くなります。昨日は心不全の勉強会(WEB)でした。

    私は利尿剤を降圧剤として多用するのですが、これはアメリカではスタンダードです。日本人はまだまだ利尿剤の使用が足りていないそうです。その結果、アメリカでは心不全が年々減っているのに日本は増えているそうです。アメリカが安い利尿剤を医療経済的理由でファーストチョイスにしていると思っていたら、素晴らしい結果をもたらしています。糖尿病も日本はやたら高額な新薬を使いたがりますが、アメリカは安価なメトホルミンがファーストです。メトホルミンは安い、太らない、がんの予防効果もある、という優れた糖尿治療薬です。ここも、アメリカに習っていくべきだと思います。やはりきちんとしたデータをもって勉強すること、それに従った実践をすることが大切です。

    老人ホーム 「椿の里」にて

  • アミノ酸サプリもアリだと思う

    私の栄養療法指導ではプロテイン、肉や卵などのタンパク質をできるだけ取りましょうとお話します。日本人の通常の食事では圧倒的に蛋白が不足しているからです。メンタルも免疫も運動能力も蛋白なしには改善しません。一方、タンパク質を最小単位に分解するとアミノ酸になります。アミノ酸にはいろいろな種類があるのですが、通常はアミノ酸で補給するよりプロテイン(あるいは肉や魚、卵など)でとることをおすすめしています。なぜなら、アミノ酸にはそれぞれ独特の薬理活性を持ったものが多く、うまくいけば治療効果が抜群ですが、副作用が起こる可能性もあるからです。

    最近私はオルニチンというアミノ酸を飲んでみています。タンパク質を取りすぎるとその代謝の結果肝臓でアンモニアができるのですが、オルニチンはそのアンモニアを処理するのに重要です。タンパク質をたくさん取る場合、アンモニアを解毒しないと倦怠感が出るそうです。そこで、オルニチンを取ると体も軽く調子良くなるみたいです。そういうわけで飲み始めて1週間ほどたちましたが、劇的に変わったのは睡眠です。これは驚きの効果でした。寝たかと思えばあっという間に朝です。そして目覚めが軽やか。毎日元気です。

    もう一つ、私が飲んだわけではないのですが、リジンも注目のアミノ酸です。患者さんに、ヘルペスが繰り返しできるという人がいたので、リジンを飲む様にアドバイスしたところ、ヘルペスが出なくなりました。このような抗ウイルス効果(免疫アップ)が期待できます。その他、抜け毛防止作用、集中力アップ、疲労回復に働くと書いてあります。今後注目して使ってみたいと思っています。

    クリニックの駐車場で見た朝焼け

  • 急いで動けば若返るハズ:相対性理論

    今日はあちこちから誕生日を祝っていただきありがとうございました。誕生日とは、本来人に祝ってもらうのではなく自分で自分の人生を振り返り、健康で幸せな生活ができていることを感謝する日だと思います。しかも、最も感謝しないといけないのはこの世に生を授けてくれた両親です。ありがとう。

    時間だけはみな公平に流れます。しかし、同級生でも老(ふ)けてしまった人、若々しい人など様々です。同じ月日がたったとは信じられません。おそらく、日々の仕事の充実度や食べ物、健康具合などにより人それぞれ違うスピードの時間が流れているのでしょう。アインシュタインの相対性理論では、速く動く物体の時間はゆっくり流れることが知られています。したがって、ロケットで人を火星などに飛ばす計画では、宇宙船が光の速さに近くなればなるほど宇宙飛行士の時間はゆっくり流れます。例えば地球時間で1年かかる行程も宇宙飛行士にとってはわずか数日でついた感じになるということです。

    これを卑近な例で応用すれば、歩いている人より車や新幹線、飛行機に乗った人のほうが時間がゆっくり流れる。老けにくいということ。実際に得するのは1秒もないかもしれませんが、とにかく速く動くことが大切です。ボーとして過ごすとどんどん老けます。これは実は私が高校生の頃、相対性理論を知ったときからずっと思っています。

    正しくは、地上で頑張って速く動いても相対性理論的に得する時間はたかがしてています。しかし、速く動くとたくさん仕事ができます。普通の人が2時間かけることを1時間で済ませれば私の時間は1時間しかたっていませんので、皆さんより1時間分年をとっていない(若い)のです。日々がこれの積み重ねです。山手線の横を爆走する新幹線に乗っているように同じ地球時間の流れの中でも私はバリバリ働き、結果、時間に余裕ができて、若返るのです。<追記>ダラダラしたセールスなどは時間泥棒です。用もないのに電話してくる〇〇銀行、肝に銘じてください。

    バースデーケーキ🍰