むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ミラクル漢方

    長年漢方をやっていると、ときどき眼を見張るような効果が出ることがあります。今日もそのような症例がいくつもありました。我ながら感動です。症例1;ずっと朝起きができないで困っていた学生さん。しばらくは漢方治療が効いていたのですが、このところまた起きられなくなったとのこと。麻杏薏甘湯を出したところ、スッキリ目が覚めるようになった。学校にもバイトにも行けるようになり、感謝された。症例2:5年前から体が熱くて寝る時布団をはいだり着たりで忙しい。ほてって眠れないが誰に相談しても治らなかった。白虎加人参湯と六味地黄丸を併用したところ、数日で5年来のほてりが改善しました、とのこと。感謝されました。

    症例3:歯肉の慢性炎症で常に化膿している。ひどくなったら歯科で抗生剤などの治療をするが、治ってもすぐまた悪化するとのこと。補中益気湯を処方したところ、それ以来歯肉は化膿しなくなった。やはりしつこい感染症では強い抗菌剤より免疫をアップすることが大切です。症例4:月経不順で1ヶ月のうち2週間位生理の出血がとまらない。当帰芍薬散と芎帰膠艾湯を処方したところ生理は正常化した。症例5:慢性腎臓病(CKD)で腎機能eGFRの低下を指摘された。防已黄耆湯を開始したところ、腎機能は正常化した。西洋薬にはeGFRを正常化する処方はありません。腎臓専門医は塩分制限やコレステロールの治療しかしませんが、実はCKDの多くは漢方が著効します。

    このように、西洋薬ではどうにもならない症例がどんどん来院されますが、奇跡とも思えるような漢方の効果で皆さんには喜んでいただいています。もちろん全例にミラクルはありませんが、大学病院までいっても治らなかったような場合でも諦めないでください。西洋医学は医学のほんの一部です。東洋医学(漢方や鍼治療)という手があるのに試さない手はありません。