むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ジャスミンライスが好き

    これまで土曜の午後は学校心臓検診でつぶれていましたが、先週で今シーズンの検診が終わりました。やっとゆっくりした週末を迎えることができました。土曜は患者さんが多く、最後の患者さんが1時半くらいになりました。おまたせした患者さんには申し訳ありませんでした。診療は終わっても、帳簿をつけたりお釣りを揃えたり、1週間分のまとめをしないと仕事が終わりません。その後、待合ロビーを掃除したのですが、せっかく時間があったので、雑巾で水挽きしてワックスがけまでしたら3時過ぎてしまいました。それから、いつものように下通りの韓国料理ハヌルに行きました。

    今回は、チーズプルコギを食べました。ほんとに美味しいです。大満足。すでに夕方4時頃で昼ごはんでも夕ご飯でもありません。私以外にお客さんはいません。店員さんたちもまかないを食べていました。どんなのを食べてるんだろう、と興味津々。そこへ大学生と思われる二人が店に来ましたがなかなか注文しない。どうしたのかなーと思ったら、待ち合わせの時間を夕方6時と16時を間違っていました。またあとできます。とのこと。こんな間違いする人いるんですね。夕方4時にレストランに集合なんて普通ないでしょう。

    日曜、先週は台風で天気が悪かったですが、今週はいい天気。夕方4時頃やっと涼しくなったので南阿蘇へ温泉に入りに行きました。ゆっくり温泉で疲れを流したら、西原村のASOPALAV(アソパラウ)というインド料理屋さんでカレーを食べました https://asopalav.co 。大きなナンが付いてきましたが、私はナンよりジャスミンライスのほうが好きです。タイ米と同じですが、細長くて独特の香りがして、ベタつきがない米です。ジャスミンライスは糖質が少なく体に良い。日本ではササニシキがいちばんそれに近いですが、ほかは日本人がモッチリ甘い米が好きなためもち米と掛け合わせた糖度の高い米ばかりですね。

  • 高齢者のかすれ声は老化(日経新聞)

    朝は大雨で昼は蒸し暑くなりました。今これを書いている夜は涼しく快適な気温です。一日の気温変動が大きいので体調を崩さないようにしましょう。昨日は「漢方はタクシー、西洋薬は飛行機」という文章を書きましたが、朝5時に一旦アップして読み返したら納得行かず、5回も書き直しました。結局最終稿は5時半頃完成しました。実はこのブロクは夜に書いて朝5時頃再度読み返してアップしているのですが、毎日推敲を最低3回はします。書いては消し、消しては書き、完成したと思ったらもう一度読んで微妙なニュアンスを訂正したりをくりかえします。相当時間がかかっているようですが、実際はそうでもありません。テーマを決めるまで時間がかかるのですが、書き始めたらものの10分ほどで第一稿が完成します。その後場所と時間を変えて3回位読み返して書き直すわけです。

    今日の日経新聞に「かすれ声は老化」という記事がありました。そのとおりです。よく70過ぎたご婦人から喉の調子がおかしい、私の声はもともとこんなんじゃなかった、と言われます。そして、タレントさんが喉頭がんや声帯ポリープの手術をしたニュースを見ると、自分もそんな病気ではないかと心配して耳鼻科にいき、なにもないと言われて帰ってきます。しかし本人は、なにもないと言われても明らかに声がおかしい、漢方で治らないか、という方が来られます。

    新聞に書いてあるとおり、高齢者のかすれ声は声帯の筋肉の衰えです。一日誰とも話すことなく家でTVをを見て過ごせば、喉の筋肉も使いません。衰えれば声も変わります。新聞では歌を歌ってのどを使いましょうと書いてありました。そう、ノドを使う=リハビリ、筋トレです。治るとわかれば、するかしないかは自分次第ですよ。

  • 西洋薬(=飛行機)と漢方(=タクシー)

    毎日、県内外からいろいろな症状の患者さんが来られます。難しい症例ばかりで難解なパズルを解くように気合を入れて考えています。西洋医学だけでは難しく、逆に漢方だけでも難しい。仕方ないので東西医学のハイブリッドで対応することが多くなっています。なかには漢方でお願いしますとか、漢方(粉薬)は飲めないので錠剤でお願いしますとか、言われます。そういう場合、できるだけ考えて対応しますが、難解なパズルのピース選びに制限を加えられるとうまく行かない場合もあリます。臨床においてはパズルほど厳密にピースを合わせなくてもいいのですが、患者さんが漢方だけでとか、錠剤で、とか条件をつけられると私が思うベスト処方ではなく2番手3番手の処方になってしまいます。

    例えば東京に行くつもりでいても、今日は東の方角はダメです、とか飛行機は無理です、みたいな条件をつけられると、うまく行ける(東京に行ける=症状を治すことができる)と思っても、思ったとおりに進めない結果、治療成果が出ない(目的地に達することができない)事があると思います。子供には錠剤しか無理とか、粉しか飲めないとか言うのは仕方ありませんので、無理強いはしません。実際には診察室で漢方は無理です、とか言われると、この人は本気で治りたいと思っているのだろうか?と思うのですが、顔はにっこり、大丈夫です。漢方以外で処方します、といいます。当たり前です。良かれと思って処方しても飲めなければ治療にならないからです。

    とはいえ、最近当院に来院される患者さんの多くはこのブロクを読んで、わざわざ遠くから来られるような方が多いので、漢方治療を受け入れてくれることが多いです。しかし、漢方好きの私が考えても、西洋薬で治療した方がいいと思う場合、漢方だけでの治療には賛成しません。西洋薬(飛行機)と漢方(タクシー)をうまく使い分けないと目的地にはなかなかつかないと思うからです。

     

  • 「第3波に備える」という講演を聞きました

    夕方、診療後にオンラインセミナーに参加しました。COVID-19(新コロ)の話題です。演者は大阪の羽曳野病院の先生。この病院は日本でも屈指の呼吸器の病院です。もちろん、重症の新コロ患者さんがたくさん集まっています。これまでの治療経験について豊富な実績を聞かせてただきました。やはり実際現場で見ている人の話は生きています。集学的治療でかなり治療成績も上がっているようで、ホッとしました。入院患者さんにイソジンうがいをしてもらっているというのは、このネタを大阪の吉村知事に教えた情報源の病院なのでご愛嬌でした。今回の講演では第3波に備えるという話でした。つまり、現在の第2波は収束に向かい、冬に第3波が来るだろうという予想です。私の読みと全く同じでした。

    今回の講演で誰もにとって最も大切なことは唯一つ。自分の目、鼻、口を触る前にかならず手を洗う(消毒する)こと!これに尽きるそうです。環境の消毒(テーブルやドアノブなどを消毒すること)よりも遥かに重要です。うっかり危険な行為のナンバーワンは携帯を触りながら食事をすることだそうです。携帯などの物質に付着したウイルスは2日ほど生きているとのこと。その携帯を触ること自体は問題ないのですが、触った手を口に持っていくことが危険なのです。幸い日本人はものを食べる時、箸を使うので案外リスクは小さいと思われます。外国ではパンを手でちぎったり、ハンバーガーなどを手で掴んで食べます。インドではカレーをスプーンを使わず手で食べます。このような習慣が感染リスクを増大させているのかもしれません。

    タバコを吸う人も手を口に持っていきます。アレルギー性鼻炎の人は鼻や目をよく触ります。このようなうっかりの行為が最も危ないわけです。触らないようにするためにメガネやマスクは役に立ちます。つまり、マスクの性能がどうこう言う前に目鼻口を触らない工夫をすること。それに尽きます。

  • 夏風邪に麻黄湯は使いません!

    レジ袋が完全有料化されてからは、家のゴミ箱にセットしていたビニール袋がなくなり、とても困っています。仕方ないので、ゴミ袋になりそうなビニール袋を買ったりしています。これでは結局プラスチックゴミの削減にはなりません。また、各人が持ち歩いている買い物袋が、野菜くずや肉などのパックから漏れた汁で不潔になっている場合も多く、衛生面や感染対策などを考えるとプラスチックバッグのほうが良かったと言われています。そんななか、ネットで見た情報ですが、千葉のイオンでは市指定のゴミ袋を一枚8円でばら売りしてレジで売ってくれるそうです。そうすると、その市指定のゴミ袋に買ったものを入れて帰れば、そのままゴミ袋として再利用できるというわけです。イオンすごい!頭いい!

    ところで、最近2例たて続けにあった話です。風邪を引いて薬局に行き麻黄湯を買って飲みました、という話です。今の季節、わたしたち漢方のプロは絶対に麻黄湯は使いません。病状が悪化するからです!夏風邪に麻黄湯は99%効かない(むしろ害がある)と思ったほうがいいでしょう。麻黄湯というのは体を温めて発汗させることで風邪の邪(じゃ)を体外に追い出す処方です。鳥肌が立つほど寒気がして、厚着をして暖房にあたっても震えが止まらないような場合にのみ使います。夏用の漢方の風邪薬として、中国には銀翹散とか天津感冒片という処方があり、日本でも漢方専門の薬局では手に入りますが、病院の処方薬にはありません。そこで私が代用するのは小柴胡湯加桔梗石膏です。夏はほとんどこの処方です。新コロに対して中国ではこの処方を応用して非常に有効だったと報告されているので、更に心強いです。

    ところで9月9日は重陽の節句です。3月3日、5月5日、7月7日と奇数が重なる日はめでたい節句ですが、なかでも9という数字は最強の数字です。その9が2つ重なる9月9日は最も縁起の良い日です。菊の花をお酒に浮かべて祝うのですが漢方には菊花(きっか)という風邪に効く生薬があります。花の蜜がほのかに甘い処方です。刺身の上に飾られている菊も同じく食用菊です。抗菌作用があるので刺し身に添えてあるのです。

    ドラゴンキッチンの駐車場にて、見たことない真っ直ぐ伸びたススキ?