むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • アロマはすごい

    マスクを一日中して顔に湿疹が出たという人が結構います。私も、気がついたら鼻の頭が赤くなっていました。さて、こういうときはアロマオイルの出番です。アロマオイルは、肌につけてはいけないものが多いのですが、いくつかは肌につけていいものがあります。その代表がティーツリー、ラベンダ、ローズウッドの3つです。いずれも抗菌作用が強く、化膿したような皮膚病変に塗ると著効します。今回、私は自宅にティーツリーがなかったので、ローウッドを塗ってみました。あっというまに腫れは取れて1日でだいぶ治りました。先日は擦り傷にアロエがすごいと書きましたが、エッセンシャルオイル(アロマ)もすごい効果です。

    当院で診察室に入るとほのかにアロマの香りがすると思います。これは、手指消毒用のアルコールに抗菌作用のあるアロマを混ぜているからです。ブレンドの具合はその時どきで気分によって変えています。リラックスする香りだったり気分がリフレッシュする香りだったり、いろいろ作ります。漢方好きの私にとってはアロマの配合も漢方みたいなものです。とても面白いです。

    塗り薬に軟膏とクリームの2種類があるのをご存知ですか?どちらも同じもので日本語と英語の違いと思っているようでしたら、それは間違いです。ぜんぜん違うのです。実は軟膏は脂溶性で油成分です。少しベタつきがあり、濡らしても流れません。一方クリームは水溶性です。ベタつきが少なく油ではないので洗うと流れます。皮膚の表面は油成分が多いため、クリームより軟膏のほうが皮膚に親和性があり、よく効きます。普通の消毒薬は水溶性で油成分の多い皮膚ははじいてしまいますが、アロマオイルは油なので、皮膚に浸透しやすく、抗菌作用も抜群なのです。