むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • エスニック大好き

    クスクスというトルコ料理をご存知ですか?パスタをゴマみたいな粒粒にしてある料理です。サラダなどのトッピングに使ったり、肉料理やカレーに添えたりします。パスタとは違い、ゆでる必要はありません。熱々のお湯をかけて混ぜるだけ。まるでインスタントみたいです。しかし、これをどう料理したら美味しくなるのか、ずっと謎でした。というのは私がアメリカにいたころ、クスクスのパッケージを買うとインスタントラーメンのような調味料が一緒にパックに入っており、それをかけてお湯を入れて混ぜるだけで良かったのです。しかし、日本で買ったクスクスにはそういった調味料が入っていませんでした。仕方なく、ブイヨンやおいしい岩塩を合わせて見たりしますが、どうも「コレだ!」という味になりませんでした。

    そんななか、西原(東区のにしばる)にあるPremier Cruというワイン屋さんに行ったらクスクス料理の味付けに必須のHarissaという瓶詰めを見つけました。調べると、チリペーストにコリアンダー、ガーリックなどのスパイスをブレンドしたもの。早速買って帰り、お湯で戻したクスクスに混ぜてオリーブオイルと粉チーズをかけてみました。絶品です!!驚きの旨さでした。エスニック好きの私にとっては、毎日食べたい味でした。

    最近、ほとんど毎日作っているのはテンジャンチゲです。韓国風味噌汁です。ダシは昆布といりこ。日本の味噌汁と同じです。これに肉やシーフードミックス、野菜などを入れて味噌で煮込みます。韓国のテンジャン味噌を使うと出来上がり。隠し味はコチュジャンかサムジャンです。韓国料理といえば焼き肉のイメージですが、肉も野菜もたっぷり食べるので健康的です。

  • 秋の体調変化に注意

    寒暖の差が大きいので、風邪の患者さんがチラホラ見られるようになりました。幸いコロナの患者さんはほとんどいなくなったので、安心して風邪の診療ができます。秋のアレルギーや喘息も増えてきました。毎年この季節体調を壊すという人は注意しましょう。喘息やアレルギー性鼻炎はいい薬がいろいろあるので、早めに使うとシーズン中快適に過ごせます。

    秋は、気温が下がってくることで血圧も上がりやすい季節です。夏の間はとても安定していた血圧が急に上がり始めたりします。朝に血圧が上がると脳卒中のリスクとなります。家庭で測って最近血圧が高くなったと気がついたら早めにご相談ください、夏と冬では薬を変えてコントロールすることがあります。どうせ薬を飲むならきちんと目標を達成する強さの薬を選んでもらいましょう。血圧の薬は山のようにありますが、循環器が専門でないとどの薬がどのくらい強いかわかりません。結果、中途半端な強さの薬をいくつも組み合わせてしまったりします。私は処方時のポリシーとしてできるだけ合剤を使うことでシンプルな処方を心がけています。ときには10以上の薬が合剤をつかえば半分以下で済む場合もあります。

    気温が下がってくると汗をかきません。汗と言っても目に見える汗だけでなく、不感蒸泄という肌からいきなり蒸発する水分も含みます。こういった水分の蒸発が減ることで、体内に余分な水分が残り、むくみやすくなります。手足がむくむだけでなく、心不全が悪化して息切れしたりするようになります。冬の血圧が上がる原因の一つとして循環血液量の増加(水余り)が関連します。このような病態は、利尿剤をうまく使って体内の水分量を調節します。

  • 秋分の日

    秋分の日でした。朝はかなり涼しかったですね。私は祝日に関係なく訪問診療でした。定期的に老人ホームなどを回って診察しています。今日訪問した先のお年寄りは、朝寒かったからと、居室のエアコンで暖房を入れており、私が訪れた昼の2時頃は汗がでるような暑さでした。スタッフも驚いて窓を開けて換気していましたが、高齢者の暑さに鈍感なのは危険です。熱中症になってもおかしくないです。別の訪問診療しているお年寄りは、まだ1ヶ月位前の猛暑の日に寒気がするからといってすごい厚着をしてこたつに入っていたと聞きました。体温調節がおかしくなっているのだろうと思いますが、こんな時、温めてあげるべきか、やめさせるべきか悩ましいです。本人は寒がっているので、無理に冷やすのもどうかという気がします。

    また別の方は、エアコンが嫌いだからと言ってベッドサイドに扇風機をずっとかけている人がいます。熱風を扇風機で吹き付けると、あっという間に乾燥します。洗濯物など扇風機をかけると乾くのが相当早くなります。では、熱風をお年寄りにかけつづけるとどうなるか?当然脱水になります。これも要注意です。まだ昼間は暑いので油断できません。

    とはいえ、秋分の日です。だんだん冬の準備に入ります。関東では台風接近のニュースですが、こちら九州でも強い北風が吹いています。台風に向かって吹き込んでいるようです。秋雨前線が台風で活発化するため、今週は雨に注意です。さて、コロナも一段落して楽しい4連休だったことと思います。来たる第3波に向けて準備が必要ですが、今しばらくはリフレシュして心と体を健全に保つことが大切でしょう。

  • チャンスをつかむコツ

    連休、いかがお過ごしですか?いい天気で行楽日和です。朝晩は肌寒いくらいですね。車のエアコンの温度設定を昼に24度くらいに設定していると、朝運転すると暖房に切り替わっていてびっくりします。私は、自宅の草取りや布団干しなどをして、松橋の古保山リゾートまで温泉に入りに行きました。ここは何度行ってもいい温泉です。お湯の質が素晴らしい!私のうちから45分くらいかかりますが、南阿蘇の温泉までいくのとちょうど同じくらいです。

    ふと、自宅のワイングラスが水垢や赤ワインの渋がこびりついて汚くなっているのが気になり、磨き方をググってみました。すると、食洗機で洗えとか、専用のマイクロファイバーのグラス磨けと出てきます。食洗機にかけるとグラスが欠ける心配があったのですが、思い切って試してみたら、だいぶきれいになりました。しかし、まだ輝き(透明感)が足りない。そこで、更にググってみたところ、クエン酸につけると良いと書いてありました。クエン酸は掃除用があったので、早速やってみました。すると、期待した輝きの9割方戻りました。満足のいく状態です。何度か繰り返すともっときれいになることでしょう。良かった!

    「華麗なるスパイス」という台湾ドラマを見ていたら、いいことを言ってました。「チャンスは自分でつかまないといけない。一度つかみ損なうと、そのチャンスは2度と戻ってこない」これは、たまたま一流シェフのところで修行を許された屋台の女の子が、意地やプライドのせいで目の前にある成長のチャンスをなかなかつかもうとしないときにシェフが言ったセリフ。西洋のことわざに「チャンスの女神には前髪しかない。振り返ってつかもうとすると後ろはげている(からつかめない)」変な例えですが、同じことを言っています。

    誰にでも人生の転機とも言うべきチャンスは目の前に現れるのですが、それをチャンスと気づかない人が多い。チャンスをつかむことには不安・心配・面倒などがつきまといます。例えば、大チャンスとなる転職の切っ掛けがあっても、今の生活を変える勇気がない。変えないほうが楽だし、今のままのほうが給料は安くても安定している(気がする)。こういう思考パタンがチャンスを逃してしまうのです。勇気を持ってチャンスに飛びつくには日頃からの訓練が必要です。それは、私利私欲で判断せず、自分の人生目標(会社で言えば理念)に則しているかどうかということを判断の大前提にすることです。

  • アロマはすごい

    マスクを一日中して顔に湿疹が出たという人が結構います。私も、気がついたら鼻の頭が赤くなっていました。さて、こういうときはアロマオイルの出番です。アロマオイルは、肌につけてはいけないものが多いのですが、いくつかは肌につけていいものがあります。その代表がティーツリー、ラベンダ、ローズウッドの3つです。いずれも抗菌作用が強く、化膿したような皮膚病変に塗ると著効します。今回、私は自宅にティーツリーがなかったので、ローウッドを塗ってみました。あっというまに腫れは取れて1日でだいぶ治りました。先日は擦り傷にアロエがすごいと書きましたが、エッセンシャルオイル(アロマ)もすごい効果です。

    当院で診察室に入るとほのかにアロマの香りがすると思います。これは、手指消毒用のアルコールに抗菌作用のあるアロマを混ぜているからです。ブレンドの具合はその時どきで気分によって変えています。リラックスする香りだったり気分がリフレッシュする香りだったり、いろいろ作ります。漢方好きの私にとってはアロマの配合も漢方みたいなものです。とても面白いです。

    塗り薬に軟膏とクリームの2種類があるのをご存知ですか?どちらも同じもので日本語と英語の違いと思っているようでしたら、それは間違いです。ぜんぜん違うのです。実は軟膏は脂溶性で油成分です。少しベタつきがあり、濡らしても流れません。一方クリームは水溶性です。ベタつきが少なく油ではないので洗うと流れます。皮膚の表面は油成分が多いため、クリームより軟膏のほうが皮膚に親和性があり、よく効きます。普通の消毒薬は水溶性で油成分の多い皮膚ははじいてしまいますが、アロマオイルは油なので、皮膚に浸透しやすく、抗菌作用も抜群なのです。