むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • スマホ首

    スマホのやりすぎで首が痛くなるのを「スマホ首」と呼びます。かなり多いのでみなさんもご存知かと思います。整形でレントゲンを撮ると、首の骨の並びが正常の湾曲を失いまっすぐになりストレートネックと呼ばれます。私は携帯(スマホ)をつかうのは1日1分もないのですが、パソコン作業は12時間以上です。仕事だけでなく、家に帰ってからもずっとiPadを使います。

    こんな毎日ではやはり首に負担が来ます。こういう場合、私は自分で治します。セルフ整体です。毎日30分くらい犬の散歩をしますが、その時リードを持っていない手は空いています。その手を使って、歩きながら整体するのです。想像つきますか?首の骨を矯正したい方向に力を加えながら歩くのです。首だけでなく、肩こりも腰痛も犬の散歩中に治します。

    こんな手技を患者さんの治療に役立てられないかと思うのですが、まず整体治療は保険点数がついていません。また、30分以上かかるので、忙しい外来ではとても時間が取れません。しかし、方法は難しくありません。矯正する方向に力を加えながら体を揺らすだけです。犬の散歩でなくても、テレビを見ながらでもできると思います。

    江津湖の遊歩道

  • 猛暑を楽しむには

    今日も暑かったですね。クリニックにきた人から聞いたのですが、当院駐車場では車の温度計が42度を指していましたとのことです。倒れないようにしないといけません。無理しないで休息をとってください。エアコンの電気代もこの際惜しまないで使ってください。病気しては入院代の方が高くつきます。

    こんなに暑いと思い出すのがスペインです。スペインは海の向こうがアフリカなので、本当に暑いです。日本と違ってカラッとした暑さなのでまだマシかもしれません。そのようなスペインの昼は暑すぎて仕事にならないという理由でシエスタ(お昼寝)という習慣があります。みんな仕事から一旦帰宅して自宅で家族揃って昼食をべて、夕方涼しくなるまでのんびりと昼寝でもして、午後遅くからまた仕事をするというパタンです。スペイン旅行するとシエスタの時間は店も閉まってしまうので、昼ごはんなどは遅くならないように注意すること、と言われています。

    熊本もシエスタを導入しないといけないかもしれません。仕事にならない暑さです。患者さんもまばらです。外出がためらわれます。スペインのように暑い昼間は家で家族揃ってパエリアでもつつきながらビールを飲んで夕方から少し夜遅くまで仕事をしたらもう帰宅してご飯を作る時間ではないのでみんなでバーに繰り出してタパスというおつまみをいくつも頼んでタブラオ(フラメンコショーなどが見られるレストランバー)をはしごする、そんなラテン系の生活を目指せば、死ぬような暑さも楽しみに変換できるのではないかと思ったりします。ちなみに熊本で私の好きなタパスが揃っているのは手取り神社の参道にあるハルズバー(Hal’s Bar)です。ぜひ夏の夕暮をスペイン気分で過ごして見てください。

    今日の夕日です。とろけるように真っ赤でまるでエネオスの一部のようです。

  • 技術革新

    うちは食材を生協から毎週取っています。メニュー(カタログ)はいつも大して変わりません。買うものもだいたい同じです。しかし、見かけは同じ食材でも最近驚くべき変化があります。それは、食材が腐りにくくなったことです。例えば、豆腐。賞味期限を1週間くらいすぎても全くどうもありません。美味しく食べられます。厚揚げもそうです。夏のこの時期、従来なら食べずに何度も腐らせた経験があるのがモヤシです。袋に入ったまま酸っぱい匂いがしてきて水浸しになっていました。しかし最近のモヤシは全く腐らず1週間後にシャキッとした状態で食べられます。匂いもしないし、みずみずしいです。

    これは何か素晴らしい技術革新があるに違いないと思っていました。生協の食材で、今までずっと買い続けて着たブランドものですから、今さら保存料を入れるということはないと思います。そう思っていたところ、ネットでコンビニ食材の安全性に技術革新が起こっているというニュースを見ました。以前は腐らないコンビニ弁当やサラダは保存料がバッチリ入っていて危険とされていました。しかし、セブンイレブンなどはTVのCMでも保存料などは極力使っていないと公言しています。

    結局、調理過程の衛生面の徹底管理が第一でしょうが、もう一つは洗浄水の進歩です。おそらく電解水と思いますが、殺菌作用のある水で野菜などを洗うことで、消毒できるのです。もちろん残留している電解水は口に入っても無害です。アルカリイオン水みたいなものです。コンビニはメニューの豊富さ、便利さに加えて食材の安全性まで進歩しています。その技術革新が、おそらく生協などで売られている野菜にも応用されている事実(私の推測)は素晴らしいことですね。

  • 院長の仕事

    クリニックにおける院長は会社でいうなら社長職です。しかし、経営者でありながら、技術職でもあるためなんでもしないといけません。考えると世の中そんな感じの社長はたくさんいると思います。例えば、ウェブクリエーター。自分がWebデザインを担当しつつ経営者という場合もあるでしょう。ドローン撮影の技術者でかつ映像会社の社長という場合もあるでしょう。まあ、そんな例はどうでもいいのですが、中小企業の社長は忙しいのです。

    私の場合、朝7時前には出勤して鍵を開けます。あまりに暑いので、エアコンのスイッチを入れて診察室や待合室の温度を調整します。それから玄関周りやクリニック前の歩道の清掃をしたり、植木に水をやったりします。また、この時期は一晩で蜘蛛の巣ができるので、玄関周りの手すりなどに蜘蛛の巣がついていないか点検します。また、通常職員は職員駐車場に車を置いて社員通用口から入ってくると思いますが、社長はそれではいけません。お客様目線であらゆるポイントをチェックします。

    お客様駐車場から正面玄関を通って待合に入る。トイレも職員トイレでなく、お客様用のトイレを使ってみる。そうすることで、お客様(患者さん)の目線で全てをチェックできます。駐車場にタバコの吸殻は落ちていないか、正面玄関の自動ドアのガラスがくもっていないか 、ロビーに髪の毛は落ちていないか、トイレットペーパーは足りているか、朝からみんなが出勤してくるまでの1時間は大忙しなのです。

  • 夏バテいろいろ

    海の日でした。おかげさまで久しぶりの連休はゆっくり過ごすことができました。5月からずっと忙しかったので、やっと疲れをとることができてよかったです。日頃エアコンの効いたクリニックの中にいるため暑さ知らずですが、これでは体調が悪くなります。夏は体にも暑さを叩き込まなければいけません。自宅には室内犬を飼っているためリビングだけはエアコンを入れっぱなしで、私も家にいるときはこの涼しくしたリビングにいます。しかし、これではいけなと思い、炎天下歩いて買い物に出かけたりしました。とにかく季節を肌で感じる必要があります。

    こう暑いとビールでもクイッと飲みたくなりますが、せっかくの週末はまだ読んでいない本がたくさんあり、昼間っから酔っ払うわけにはいきません。最近はノンアルコールビールがありますから、昼に飲むならこちらです。炭酸水も安くて喉越しがいいため重宝します。しかし、ノンアルコールビール、炭酸水、アイスクリームなどつめたいものを食べたり飲んだりしすぎると夏バテの原因になります。当然胃腸に負担になります。また、体内では食べた冷たいものを体温の37度近くまで上げる必要がありますから、無駄にたくさんのカロリーを必要とします。

    したがって、夏の暑い時期にバテてしまったといいうときは食べ物に注意が必要です。冷たいものを食べたり飲んだりしたら後で温かいお茶も飲んでおくこと。ショウガなどお腹を温める食材をとること。(そういえば、冷やしそうめんのつゆにはたっぷりとおろし生姜を入れますが、これは冷えてお腹が痛くならない知恵です。お寿司に添えられたガリも同じです)漢方では、補中益気湯、清暑益気湯などが夏バテ用の薬ですが冷たいものを取りすぎて胃が痛いときは安中散、水分を取りすぎて体がきつくなったら胃苓湯という具合で使い分けます。

    上江津湖