むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 老化は酸化

    老化の大きな原因の一つに酸化があります。私たちの体は酸素なしには生きられませんから、酸化するのは仕方ない点ではあります。酸化は、炎症の部位、血液循環が不安定な部位などで進行します。

    したがって、まずしないといけないのは炎症の治療です。忘れていけないのは歯周病です。歯茎は雑菌が多いため、そこから歯磨きの際に血液中に細菌が入ることがあります。老化防止にはしっかり治療しましょう。

    深呼吸は静脈の血流を良くします。アンチエイジングです。逆にイライラしていると呼吸は乱れますから血流は悪くなります。また、交感神経が活発になると白血球が活性化します。白血球は炎症を起こし組織を酸化します。交感神経から副交感神経へスイッチをしないといけません。副交感神経のスイッチを入れるには、深呼吸の他に美味しいものをゆっくり楽しんだり、ぬるめのお風呂に入ることです。スポーツも、やっている最中は交感神経優位ですが、終わったあとは副交感神経へと移ります。結局、忙しい毎日でもリラックスする方法を自分なりに持つことがアンチエイジングに通じます。

  • 北海道で大地震

    北海道で大きな地震が起こりました。毎日のように日本各地で自然災害が報道されます。当事者の皆さんは本当に辛いことと思います。これまで培ってきた幸せや財産があっという間に消えてしまいます。日本の財政も苦しい中、防災や災害復興にかかるお金は計り知れません。この数年はずっと大規模な災害が続いているため、国力も落ちてしまうのではないかと心配です。災害に遭われた皆さんも、気を落とさず乗り切って欲しいと思います。熊本もこうやって復興してきています。後ろを向いて悔やんでも仕方ありません。隣近所助け合いましょう。国や自治体も助けてくれるでしょうが、いざという時はやはり自分たち自身のサバイバル力です。なんとかなるという前向きな気持ちで行くしかありません。

    実は昨日犬の散歩をしながら夜空を見上げた時、ふと「また地震がきたら嫌だな、でも震度7を2度も経験した私たちにこれ以上のものはないだろうから、心配なくてもいい。あの時もなんとななったんだから」と久し振りに地震のことを予感しました。朝ニュースを見てびっくりでした。私は、熊本地震の時は実際に地震が来る2年くらい前から不安な気持ちがだんだん強くなって、米やインスタント食品を必要以上に備蓄する毎日でした。漠然と災害を予感していました。1度目の地震の後も、もうすぐ2回目が来ると予感していました。ただ、本震がきたのは予感より1日早かったのでびっくりしました。

    私は鍼治療もしますが、針を体にさすだけでどうして患者さんのいろんな訴えが治るのか?これは、私の力ではなく、針で皮膚に穴を開けて筋肉までアースすることで天と地の気が患部に回るのだろうと思います。鍼治療をする時は、そのような天と地の気を意識します。毎日犬の散歩中には夜空を見上げて月、金星、木星、火星と確認しながら太陽系の地球とその他の惑星の位置関係を頭に描きます。おそらく太古の人たちも同じだったろうと思います。このように、常に天と地の気を意識していると、地震の際の嫌な気も感じることができるのかもしれません。

  • 振り返りの大切さ

    よるに犬の散歩をすると秋の虫が綺麗な音を奏でています。今年は猛暑でセミの声はほとんど聞かれず昆虫たちも夏バテかと思ったら、秋の虫は元気のようです。季節の移り変わりを感じます。さて、先日1日の振り返りを手帳に書くことにしましたと書きました。あれから10日ほど経ったのですが、このやり方はいいですね。通常未来のスケジュールは書き込みますが、終わったことはあまり書きません。

    私は朝から夕方までクリニックの中の一部屋でずっと診察しているため、1日があっという間で何もない1日だったような気がしていました。朝出勤して昼まで働いて往診に出かけて、帰ったら夕方までまた診察。帰宅してご飯を食べて犬の散歩してブログを書いて入浴すれば1日終わり。こういう単調な毎日ですが、今日あったことを振り返ってみると、スケジュールに上がってなかったことが結構あります。予定にない訪問客があいさつに来られたり、読みかけの本を読み終わって新しい発見があったり、小さいことですが、振り返らなければそのまま時とともに流れてしまうようなことばかりです。また、1日の診察の中で難しい症例に当たった時、あとでこの疾患についてもう少し勉強しておこうと思うこともあります。

    振り返りは年末に「今年一年はどんな年でしたか」と聞かれて振り返るというのが恒例だと思います。しかし、日々振り返り、週単位、月単位で振り返り、そのサマリーを1年単位で振り返るという手順を踏めばきちんと目標が達成されているか、目標達成のためには何をするべきかが見えてきます。当院では2周年を迎えたのを機に開院からこれまでの2年間を振り返って経営理念に沿った行動が取れていたかを考えます。そして3年目に向けた取り組みを職員一同考えたいと思います。

  • 風疹ワクチン

    風邪が増えてきました。台風一過で日中の気温も30度を下回る予報が出ています。朝晩は意外と涼しく、エアコンをつけっぱなしにすると思わず冷やしすぎになってしまうかもしれません。私は先日かなり寒い地方へ旅行した夢を見ました。実際は寝室のエアコンがガンガンに効いていただけです。皆さんも気をつけましょう。

    ところで、熊本県内でも風疹患者が出たということで話題になっています。風疹は大抵の人は予防接種をしていると思われますが、幼少期に受けたワクチンは大人になった頃に効果が切れてしまう場合があります。妊娠予定の女性などは特に注意して抗体の検査を受けたほうがいいかもしれません。また、最近では海外旅行に行く際に風疹のワクチン接種を勧められる場合があります。ワクチンは注射してから免疫がつくまで数週間かかりますから、なるべく時間的に余裕を持って来院されてください。当院でも風疹ワクチンは可能ですが、来院前に電話確認してください。ワクチンの在庫に限りがあります。

    むかし風疹にかかったかどうかはっきりしないとか、ワクチンを打ったかどうか覚えていないという場合は、採血により抗体検査が可能です。もし抗体が陰性の場合はワクチンを接種する流れになります。ただ、抗体検査は保険がききません。自費になりますのでご了承ください。

  • 「恐れがあります」とは

    また台風が日本に接近しています。前回と同じように四国から近畿方面へ向かっています。相当強力なようですから、十分に注意が必要です。天気予報を見ていていつも思うのが、台風の進路予想をみて左右どちらにそれたとしても確実に本州に上陸すると予報しているにもかかわらず、「上陸の恐れがあります」と表現します。「恐れがある」というのはどのくらいの可能性を言っているのかとてもわかりにくく、間接的な表現なので、避難を遅らせる原因になっていると思います。もっと正確に「明日夕刻には四国から近畿にかけて上陸すると予報しています」と言ってほしいものです。

    また、台風の強さを「強力」とか「非常に強力」「猛烈な」と表現します。これもわからないではないですが、アナログすぎて時代に即していません。アメリカではカテゴリー1から5までに分かれていました。カテゴリー3くらいまでなら避難しないかもしれませんが、カテゴリー4から5のハリケーンが自分の住むところを通る予報の場合、数日前から車で行けるところまで避難します。近くの公民館とか体育館へ避難じゃないですよ。何百キロも逃げます。アメリカではこんなのは当たり前です。学校や会社もそうすることを当然と思っています。

    一方、私が働いていたアメリカのテキサス大学病院では、ハリケーンが近くに上陸する予想の際、スタッフみんなが遠くへ避難してしまっては仕事が滞ってしまいます。そこで、上陸当日の勤務者、翌日の勤務予定者などは早めに出勤することを求めてきました。十分な食料も水も備蓄してあります。あなたの献身的な活躍が患者さんのためには必要です。と職員に最大限の協力を求めていました。日本の台風も最近はハリケーン並みに強くなっています。住民の対応もアメリカを見習うべきだと思います。

    今日の夕暮れ@クリニックの駐車場にて。金星(上の写真に写っています)、その左に木星、火星と綺麗に見えました。