むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • Podcastは役に立ちます

    iPhoneをお持ちなら最初から入っているアプリでPodcast(ポッドキャスト)というのがあるのをご存知ですか?使っていますか?いろんなラジオ風の音声番組を聞くことができます。ほとんど無料ですから少し聞いて面白くなかったら次に変えればいいだけです。とても便利です。番組は動画に比べればファイルサイズもさほど大きくありませんから、Wi-Fi環境があれば、一本の番組などものの数秒でダウンロードできます。私はこれをダウンロードしたものを聴きながら歩いて通勤します。とてもためになります。

    本当は秘密にしておきたいのですが、私がよく聞く番組をいくつかご紹介します。まずは「青木毅の質問型営業」これは営業の神様と言われた青木毅が営業での役に立つトークの雛形を徹底的に教えてくれるものです。私たちにとって診察と営業は異なりますからその雛形通りでは使えないのですが、最近歯科医の先生がインプラントの説明トークをこの雛形をベースに開発された話がありました。やはり、診察時に問診するのも質問型営業と言い換えることができそうです。私にとってはPodcast中の最大の恩師です。

    ほかには「クドケンの隣の治療院、治療院経営のヒント」という2つの番組があり、整体や鍼灸院を経営する際のお悩み相談だったり覆面調査員が受診した際に感じた良かった点悪かった点を番組で話す、と言った構成です。クリニックと治療院は似たようなものだし、患者心理を学ぶには大変勉強になります。私はこのような番組を通して日々通勤途中にウォーキングx耳学問しています。

    江津湖に流れ込む清流

  • 登山は正面突破だけではない

    お盆休み明けは予想通り相当多くの患者さんで混み合いました。休みに入る前にこられた患者さんで、とても変わった症状のためいったいどう治していいのかその方法が謎の患者さんがいました。詳しくはかけませんが、病態を類推して、治療仮説を立てます。こうやったら治せるかもしれない、とひらめいたら、次に2ー3パタンの治療法を考えます。登山でも正面からアタックするだけが道ではなく、東西南北どちらからも道があり、どれか一つが正解ということはありません。したがって、最も効果的で副作用の少ない方法を考えるのです。正面突破しか思いつかなかったときは、あとで考えればなにか考えが足りなかったりとらわれやこだわりに惑わされていた可能性があります。

    そんな感じで治療方針をあれこれ考えた挙句、これで行こうと処方した患者さんが、休み明けて来院されたわけです。聞いてみるとずいぶんよくなっていました。病態の把握と治療方針が間違っていなかったということです。謎の病気だなーと思っていても、こうして元気になってくれると嬉しいものです。そして、こういう経験の積み重ねが、次に来る謎のような難病患者さんの治療方針を解く鍵となってストックされます。

    わたしたちでさえいろんな情報にとらわれたりこだわったりします。もちろん患者さんもそういう傾向が多分にあります。睡眠薬は怖いとか、漢方は安全とか、思い込んでいます。治療の方針にはいくつもあり患者さんごとに最適と思われる方法を一緒に考えていくのが一番であり、過剰なこだわりやとらわれはメリットが少ないと思います。

  • ホエイプロテインのすすめ

    お盆休みもいよいよ終わります。しわ寄せ的に明日からは相当忙しいと予想されます。私の予想では来週月曜からが本格的に忙しいと思われますので、来週予定の方で繰り上げて来られるようなら今週中のほうがおすすめです。それでも待ち時間が長くなるかも知れません。スタッフにも十分待ち時間対策をするように指示します。

    先日、たけしの健康番組を見ていたら、血糖をあげない食材としてホエイを取り上げていました。実験では食前に取ったほうが食後よりも血糖抑制効果が高く、おすすめでした。わたしは患者さんに蛋白質をしっかり摂るように勧めますが、なかでもホエイプロテインを補助的に摂取することを勧めています。血糖が下がるなんて知りませんでしたが、自分でもホエイプロテインを水に溶かして朝晩飲むようにしています。番組ではホエイはヨーグルトの上澄みなので、ヨーグルトでいいと言っていました。わたしは毎朝朝食としてヨーグルトをカップ1杯食べていますが、それではタンパクが足りないのでさらにホエイタンパクを20gほど飲んでいます。

    先日薬局でホエイプロテインを見たらどれも3000円から4000円くらいします。高くてビックリです。わたしはiHerb.comでアメリカ製を輸入していますが、900g入りで2000円前後です。アマゾンでも輸入品を買えばそのくらいで手に入ります。日本製は非常に添加物が多くてとても飲む気がしません。それに比べてアメリカ製は、グルテンフリー、遺伝子組み換えフリー、大豆フリー、人工甘味料フリーが当たり前です。安全性と健康へのこだわりの姿勢と値段の安さどれを取っても日本製とは比べものになりません。日本人がそういった品質にうといのだと思います。例えば納豆についているタレ!人工甘味料と大豆加水分解物(ニセ醤油の材料:大豆油の絞りかすを塩酸処理したもの)、アミノ酸(化学調味料)などなどトンデモナイ代物です。大豆が国産かどうかよりも変なタレを使わないことが一番です。こういう怪しい化学物質をとることが腸内細菌をおかしくするのです。

    江津湖

  • キラキラ星に囲まれて

    夜空を見上げると明るい星がいつくもみえてとても賑やかです。台風が接近中ですが、空はとても澄んでいます。西には三日月。そのすぐ左にきらきらひかる金星。調べたら今月はマイナス4等星、すごい明るさです。視線を左に移すともうひとつキラキラ光る星。木星です。今月はマイナス2等星です。そしてさらに東の方へ視線を向けるとオレンジ色に輝く火星です。先日大接近したときはすごい明るさでしたが、今もまだマイナス2等星です。

    ところで昨日はお盆にちなんで親戚揃って食事をしました。最近は古い写真もクラウド上に保存してあるため、親戚がそろって昔話をするときもスマホでクラウドの写真を見れば懐かしさもひときわです。そして、亡くなった先祖の話などをしながら、今の自分たちはこういう先祖のおかげだなと感じたところでした。

    20年くらい前私が大学院で研究に没頭していた頃、慢性心不全に悩む祖母から「大学での勉強もいいけどいつかは〇〇さん(近所の開業医)のように立派な先生にならんといかんね」と言われたのを思い出します。当時は大学で研究する人の方が開業医より偉いと思っていましたが、やはり医者というのは困った患者さんを治して初めて存在価値があると思います。祖母からのリクエストを20年越しに実現できたのはやはり自分だけの力でなく、ご先祖様たちの見守りのおかげではないかと、お盆らしくもの思いにふけった1日でした。

  • 同窓会とアンチエイジング

    お盆休みは同窓会のシーズンですね。私は、中学3年時代の友人たちとの同窓会でした。驚くことに、中学卒業後35年たちますが、当時の友達とは何かにつけて付き合いがあります。同窓会に来る人たちはやはり地元に残っている人が中心ですが、健康にも恵まれ自営業などで比較的自由な人が多い印象です。当時の担任の先生も来ていただきましたが、すでに先生と生徒という関係ははたから見てもわかりません。同じくらいの歳か逆転してしまった感じにも見えます。

    また、見かけ以上に進んでいるのか老眼ですね。私は眼鏡をかけていないし、近くもよく見えます。しかし、同級生に名刺を渡すと、ちょっと待ってと言って懐から老眼鏡が出て来ます。そんな年頃です。私は患者さんに健康法やアンチエイジングの指導も行っている立場上自分自身のアンチエイジングも実践しているし、いつまでも若々しくしていたいと思います。

    基本は食事と栄養と運動です。運動は体を酸化することにもつながるため、抗酸化物質(ポリフェノールやビタミンC、ビタミンEなど)の摂取は怠りません。あとは血圧、血糖、コレステロールの適切な管理です。何も特別なことではありませんが、知っていることと実践することは異なります。実践あるのみです。