むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 秋分の日

    秋分の日でした。朝はかなり涼しかったですね。私は祝日に関係なく訪問診療でした。定期的に老人ホームなどを回って診察しています。今日訪問した先のお年寄りは、朝寒かったからと、居室のエアコンで暖房を入れており、私が訪れた昼の2時頃は汗がでるような暑さでした。スタッフも驚いて窓を開けて換気していましたが、高齢者の暑さに鈍感なのは危険です。熱中症になってもおかしくないです。別の訪問診療しているお年寄りは、まだ1ヶ月位前の猛暑の日に寒気がするからといってすごい厚着をしてこたつに入っていたと聞きました。体温調節がおかしくなっているのだろうと思いますが、こんな時、温めてあげるべきか、やめさせるべきか悩ましいです。本人は寒がっているので、無理に冷やすのもどうかという気がします。

    また別の方は、エアコンが嫌いだからと言ってベッドサイドに扇風機をずっとかけている人がいます。熱風を扇風機で吹き付けると、あっという間に乾燥します。洗濯物など扇風機をかけると乾くのが相当早くなります。では、熱風をお年寄りにかけつづけるとどうなるか?当然脱水になります。これも要注意です。まだ昼間は暑いので油断できません。

    とはいえ、秋分の日です。だんだん冬の準備に入ります。関東では台風接近のニュースですが、こちら九州でも強い北風が吹いています。台風に向かって吹き込んでいるようです。秋雨前線が台風で活発化するため、今週は雨に注意です。さて、コロナも一段落して楽しい4連休だったことと思います。来たる第3波に向けて準備が必要ですが、今しばらくはリフレシュして心と体を健全に保つことが大切でしょう。

  • チャンスをつかむコツ

    連休、いかがお過ごしですか?いい天気で行楽日和です。朝晩は肌寒いくらいですね。車のエアコンの温度設定を昼に24度くらいに設定していると、朝運転すると暖房に切り替わっていてびっくりします。私は、自宅の草取りや布団干しなどをして、松橋の古保山リゾートまで温泉に入りに行きました。ここは何度行ってもいい温泉です。お湯の質が素晴らしい!私のうちから45分くらいかかりますが、南阿蘇の温泉までいくのとちょうど同じくらいです。

    ふと、自宅のワイングラスが水垢や赤ワインの渋がこびりついて汚くなっているのが気になり、磨き方をググってみました。すると、食洗機で洗えとか、専用のマイクロファイバーのグラス磨けと出てきます。食洗機にかけるとグラスが欠ける心配があったのですが、思い切って試してみたら、だいぶきれいになりました。しかし、まだ輝き(透明感)が足りない。そこで、更にググってみたところ、クエン酸につけると良いと書いてありました。クエン酸は掃除用があったので、早速やってみました。すると、期待した輝きの9割方戻りました。満足のいく状態です。何度か繰り返すともっときれいになることでしょう。良かった!

    「華麗なるスパイス」という台湾ドラマを見ていたら、いいことを言ってました。「チャンスは自分でつかまないといけない。一度つかみ損なうと、そのチャンスは2度と戻ってこない」これは、たまたま一流シェフのところで修行を許された屋台の女の子が、意地やプライドのせいで目の前にある成長のチャンスをなかなかつかもうとしないときにシェフが言ったセリフ。西洋のことわざに「チャンスの女神には前髪しかない。振り返ってつかもうとすると後ろはげている(からつかめない)」変な例えですが、同じことを言っています。

    誰にでも人生の転機とも言うべきチャンスは目の前に現れるのですが、それをチャンスと気づかない人が多い。チャンスをつかむことには不安・心配・面倒などがつきまといます。例えば、大チャンスとなる転職の切っ掛けがあっても、今の生活を変える勇気がない。変えないほうが楽だし、今のままのほうが給料は安くても安定している(気がする)。こういう思考パタンがチャンスを逃してしまうのです。勇気を持ってチャンスに飛びつくには日頃からの訓練が必要です。それは、私利私欲で判断せず、自分の人生目標(会社で言えば理念)に則しているかどうかということを判断の大前提にすることです。

  • アロマはすごい

    マスクを一日中して顔に湿疹が出たという人が結構います。私も、気がついたら鼻の頭が赤くなっていました。さて、こういうときはアロマオイルの出番です。アロマオイルは、肌につけてはいけないものが多いのですが、いくつかは肌につけていいものがあります。その代表がティーツリー、ラベンダ、ローズウッドの3つです。いずれも抗菌作用が強く、化膿したような皮膚病変に塗ると著効します。今回、私は自宅にティーツリーがなかったので、ローウッドを塗ってみました。あっというまに腫れは取れて1日でだいぶ治りました。先日は擦り傷にアロエがすごいと書きましたが、エッセンシャルオイル(アロマ)もすごい効果です。

    当院で診察室に入るとほのかにアロマの香りがすると思います。これは、手指消毒用のアルコールに抗菌作用のあるアロマを混ぜているからです。ブレンドの具合はその時どきで気分によって変えています。リラックスする香りだったり気分がリフレッシュする香りだったり、いろいろ作ります。漢方好きの私にとってはアロマの配合も漢方みたいなものです。とても面白いです。

    塗り薬に軟膏とクリームの2種類があるのをご存知ですか?どちらも同じもので日本語と英語の違いと思っているようでしたら、それは間違いです。ぜんぜん違うのです。実は軟膏は脂溶性で油成分です。少しベタつきがあり、濡らしても流れません。一方クリームは水溶性です。ベタつきが少なく油ではないので洗うと流れます。皮膚の表面は油成分が多いため、クリームより軟膏のほうが皮膚に親和性があり、よく効きます。普通の消毒薬は水溶性で油成分の多い皮膚ははじいてしまいますが、アロマオイルは油なので、皮膚に浸透しやすく、抗菌作用も抜群なのです。

  • 勉強三昧

    昨日は早朝経営者モーニングセミナーに参加しました。演者が講演の途中で居合のパフォーマンスをしました。真剣(日本刀)を振るものです。本物は初めてみました。演者さんがこのパフォーマンスで言いたかったことは、「残心(ざんしん)」です。「残心」とは刀を振り終わったあとに心を込めた立ち居振る舞いのことです。居合だけでなく弓道や剣道にもあります。おそらく他の武道や茶道などにもあるのではないかと思います。日本人独特の見えないけれども心がそこにあるという感性です。この、仕草の最後に心を込めて残すパフォーマンスは、日常応用できます。電話を切るときもそうです。私の場合、診察が終わって患者さんが診察室を出る際に診察の「残心」があると思っています。日本人にしかわからない心配りです。

    昨夜、診療が終わって日航ホテルで「血栓症治療を考える」という勉強会に参加しました。私の所属する循環器内科の教授だった小川先生(現在、国立循環器病研究センターの理事長)が凱旋講演されました。500人入る大きな宴会場で120人ほど限定で入場できる(三密を避けた)会でした。小川先生の研究は大学時代ずっとそばで見ていたので、懐かしくも大いに刺激となりました。私ももっと頑張って仕事したいと思いました。

    そして今日は夕方、漢方のWEB講演に参加しました。WEBは便利です。演者は東京の仙頭先生、司会は鹿児島の山口先生、そして聴衆は日本全国です。90名を超える参加者でしたので、主催者などを差し引いても80名以上の参加です。講演は漢方の基礎の勉強でした。基礎は本を読んでも眠くなるばかりなので、講演で教えてもらえればありがたいです。コロナのおかげでWEBの勉強も普及しました。あとは、勉強会の情報収集(いつあるのか、どうやってアクセスすればいいのか)を知ることと、その時間にパソコンの前でちょこっとパスワードなどを入力して会にアクセスすることです。ほんのちょっと指を動かせば大きな収穫が得られます。実践の心がもっとも大事なのです。

     

    ビビンバのご飯を麺にするとビビン麺となります。そうめんで作ってみました。激ウマ!

  • インフルワクチン予約について

    インフルエンザの予防接種の問い合わせがかなり増えています。ニュースなどで報道されている通り、今年は例年より早めに開始される予定です。今のところ、10月1日から65歳以上の接種が開始されます。65歳以下のかたは11月までお待ちいただくことになります。最近患者さんと話していると、今まで10年くらい打っていないけど、今年は打とうと思う、という人がかなり多いです。残念ながら、ワクチンの製造には時間がかかり、大量生産ができません。去年の5%ー良くて10%増しくらいしか納入されません。薬の卸屋さんは各医療機関が去年使った本数を基準に納入してくるため、うちだけ去年より100本多く入れたいとか言うわがままは聴いてもらえないのです。

    そうすると、例えば去年500人にワクチン接種したとすると、今年は去年よりわずか50人くらいしか多めに打つことができません。おそらく10月に高齢者の予防接種を開始し、11月にはあまり残っていないと思われます。その時、子供を優先するか親に打つか、考えないといけません。当院としては早いもの順です。唯一、きちんと確保するのは当院で訪問診療を請け負っている高齢者の分と当院スタッフの分です。これだけは優先的に確保します。

    本来なら基礎疾患のあるリスクの高い人にまわしたいのですが、今年は希望者が多すぎておそらく皆さんには行き渡りません。実際のところ、いつ何本納入されるかが全くわからないため、あまり大勢を予約受けすることはできません。まずは、今週から65歳以上の方のみ予約受付を開始しました。かかりつけ患者さんを優先します。一度も当院にかかっていない方の予約はいまのところ受け付けません。11月に何本残ったかにより予約枠を広げたいと思います。電話であるいは受診のついでに窓口でご相談ください。