むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 毎日読書

    私たちクリニックで働く医師の仕事といえば、患者さんとのお話とパソコン作業(電子カルテにデータ入力)の繰り返しです。一日中やっています。しかし、それだけで一日を終えてしまえば進歩はありません。今の実力でストップしてしまいます。それを打破してさらなる高みに進むには、日々の勉強しかありません。大きな病院で働いていれば、いろいろ教えてくれる専門医が周りにたくさんいますが、私たちのように一人で開業していると誰にも聞きようがありません。最近はネットの発達で、いざとなったらすぐその場で検索できる環境にあるのが、心の支えです。

    ネットもいいですが、やはり大切なのは読書です。読書といっても小説などではなく、専門書です。私たちは学生時代から大量の活字を読むのが仕事でしたから、読むのは早いし、大事なところ以外は読み飛ばします。新聞を読むのは大体2−3分です。雑誌もあっという間に読みます。しかし、今とり組んでいる漢方の解説書は半年がかりで読んでいます。大分の織部先生という重鎮の先生の著書です。今度熊本に講演に来ていただくのですが、その際私が座長をするため、基礎知識として著書を読んでいるのです。あまりに役に立つ情報が満載のため、忘れないようにノートを取りながら読んでいます。そのせいで半年たってもまだ読み終わりません。

    このように、じっくり読んで自分のものとすると、一生の宝となります。大抵は1冊の本から役に立つ情報が1文あればいい方です。その、たった1文から臨床の幅が広がります。そういったキラリと光る1文との出会いを求めて毎日夕食後は寝るまで本を読んで勉強しています。

    下江津湖。手前のフェンスが修復されて新しくなりました。