むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ランニングシーズン

    涼しくなり、マラソンやトレイルランなどしている人たちはまさにシーズン入りです。週末にはあちこちで大会が始まっています。この時期に成績を残すには、夏の暑い時期にしっかりと走り込んでいないと体が仕上がっていませんからキツイと思います。ただ、熊本城マラソンなどは2月ですから今からしっかり準備すればまだ間に合います。

    シーズン入りしてランニングの距離を伸ばしたり、ペースをアップしたりしてバテてしまうことがあると思います。そういう時は、無理をせず、徐々に体を慣らした方がいいでしょう。インターバル・トレーニング(ゆっくり走ったりスピードアップしたりを繰り返す)もいい練習です。走った後は、体に溜まった乳酸を分解するためにクエン酸のサプリをとることをお勧めします。また、筋肉が疲労で分解されると練習した意味がありませんから、たんぱく質(アミノ酸)の補給も大切です。アミノ酸サプリもありますが、肉や魚、卵などをしっかり食べることが大切でしょう。

    意外と忘れやすいのが鉄分です。貧血があれば当然鉄分の補給が必要です。長距離を走るとかかとで赤血球が潰されて破壊され、貧血になります。また、汗でミネラルやビタミンを失い、貧血になることもあります。ただ、貧血の数値(ヘモグロビン値)が正常範囲でも、フェリチンという貯蔵鉄が十分にないとスタミナが出ません。なぜなら、鉄は血色素(赤血球)以外にもミトコンドリアの電子伝達系でエネルギー産生に関与しているからです。走ってみてスタミナがないとか、疲れやすい場合、一度フェリチンを測定してみることをお勧めします。

    ちょっと暗くてぶれましたが、JR豊肥線の運転席です。